メキシコ北部の空港の近くで31日、乗客乗員103人が乗った旅客機が離陸直後に緊急着陸に失敗して炎上し、80人以上がけがをしました。旅客機は離陸中、突風にあおられたと見られ、航空当局などが原因を調べています。

メキシコのメディアなどによりますと、メキシコ北部のドゥランゴの空港近くで31日夕方、首都メキシコシティーに向かうアエロメヒコ航空の旅客機が、離陸直後に緊急着陸を試みたものの失敗し、炎上したということです。

旅客機には、乗客乗員103人が乗っていて、救助に当たった現地の当局によりますと、80人以上がけがをしましたが、死者はいないということです。

メキシコシティーの日本大使館によりますと、これまでのところ日本人が乗っていたという情報はないということです。

現場の映像からは、機体から黒い煙が上がり消火活動が行われていて、機体の天井部分がなくなっているのがわかります。

地元の州の知事は、記者会見で「離陸中に突風にあおられて、左の主翼が地面に着き、エンジンが落下した」と話し、乗客も当時、激しい雨が降っていたと証言していて、航空当局などが詳しい原因を調べています。

この旅客機は、ブラジルのエンブラエル社で製造されたエンブラエル190型機で、製造から10年たっていて、4年前にアエロメヒコ航空が運航を始めました。

エンブラエル社は、「当局の原因究明に協力し、現場に技術チームを派遣する」というコメントを発表しています。

Passenger jet with 97 passengers, 4 crew on board crashes in Mexico https://youtu.be/AGOB4Zl80nA

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180801/k10011558861000.html