トランプ米大統領は11日、ブリュッセルで開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、
加盟国が国内総生産(GDP)の2%を国防費に充てる共通目標について、4%に倍増するよう求めた。
採択された首脳宣言では、国防支出の「2%目標」の達成を再確認したものの、米欧間の亀裂が改めて浮き彫りとなった。

 トランプ氏は11日の会議の終了後、ツイッターに「なぜ29の加盟国で約束を守っているのがわずか5か国だけなのか。
米国は欧州の防衛費を払い、貿易では何十億ドルも損している」と書き込み、各国を非難した。

 NATO加盟国の国防費負担(対GDP比)は、2018年の推定値でトップの米国でも3・50%にすぎず、
「4%目標」は極めて高い水準だ。
トランプ氏には、18年推定値で1・24%にとどまるドイツなどへの強い不満があるとみられる。

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