(CNN) イタリアの美術研究家らがこのほど、天使の横顔を描いた1枚のタイル画について、
ルネサンス期の巨匠、レオナルド・ダビンチの最初期の作品と考えられるとの見解を発表した。
作品中に書き込まれた署名や年代などから、ダビンチが18歳の時に制作したものだという。

作品名は「大天使ガブリエル」。天使の横顔をタイルに描いたもので、赤外線を使って分析したところ、
あごの付近にダビンチの署名や1471年に制作したことなどを示す書き込みが確認されたという。

タイル画はイタリア南部の貴族の子孫が家屋を清掃しているときに発見したもので、
ダビンチの研究者や筆跡の専門家らが3年にわたって調べた結果、ダビンチ本人の作品である可能性が浮上した。

根拠となった署名の筆跡は、他のダビンチ作品のものと「非常によく符合している」という。

分析に当たった専門家は「これまでダビンチといえば『モナリザ』であり、『最後の晩餐』だった。
それらは成熟した芸術家の手によるものだ。
今回の発見で、若き日のダビンチについて知る手掛かりが得られた」と語った。

そのうえで「ダビンチ最初期の作品で、最初期の署名も入っている。
作品の価値は計り知れない」と付け加えた。

■ダビンチ18歳の作品である可能性が浮上したタイル画「大天使ガブリエル」
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/06/22/20b9de620ac9898213695a52e1aa0623/t/640/360/d/da-vinci-earliest-work-claim-super-169.jpg

CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35121269.html