イタリアの隣国スロベニアで3日行われた国民議会(下院、定数90)選は同日、開票がほぼ終了し、
反移民・難民を掲げるヤンシャ元首相率いる中道右派の野党、民主党が第1党を確実とした。
ツェラル首相の与党、現代中央党は議席を大きく減らした。
どの党も単独過半数は得られず、連立政権協議が焦点となる。

 スロベニア通信によると、開票率99・15%の段階で民主党は25議席。
第2党は、政治不信などを背景に昨年の大統領選で善戦したカムニク市長のシャレツ氏率いる中道左派
「マリアン・シャレツ・リスト」(LMS)で、13議席を獲得した。

 ヤンシャ氏は3日夜、「どの党とも連立協議をする」と述べた。
ただ、同氏は移民・難民政策を巡り欧州連合(EU)と対立する
ハンガリーのオルバン首相と協力関係にあるとされ、各党は問題視している。

 シャレツ氏も組閣への意欲を見せており、連立協議の行方は予断を許さない状況だ。
連立与党の現代中央党と社会民主党はいずれも10議席。

産経ニュース
https://www.sankei.com/world/news/180604/wor1806040012-n1.html