イタリアのマッタレッラ大統領は28日、国際通貨基金(IMF)の元高官のカルロ・コッタレリ氏と会談し、
同氏を新首相候補に指名し、組閣を命じた。コッタレリ氏は数日以内に閣僚名簿を大統領に提出するとみられる。
政治空白を回避するための期間限定の政権との位置付けで、遅くとも2019年春までに再選挙が実施される公算が大きい。

 コッタレリ氏は大統領との会談後に記者会見し「政治論争からは完全に中立な政権になる」と話した。
閣僚は政治家以外の学者や官僚で構成するとみられる。

 同氏は議会で信任を得られなければ、内閣はすぐに総辞職し、
9月以降の早期の再選挙までの暫定政権として任務を続けると指摘。
仮に信任を得られても19年度の予算成立後までの政権とし、その後に再選挙になると明言した。

 欧州連合(EU)懐疑派のサボナ氏の入閣の是非に端を発した今回の問題について、
コッタレリ氏は会見で「経済学者として一言言わせてもらいたい。
イタリアは慎重な財政運営を保証し、ユーロ圏への参加は不可欠と考える」と述べた。

画像:イタリアの新首相候補に指名されたコッタレリ氏
https://www.nikkei.com/content/pic/20180528/96958A9F889DE1E3E2E7EAE1E6E2E0EAE2E7E0E2E3EA9793E0E2E2E2-DSXMZO3105933028052018I00001-PN1-3.jpg

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31058340Y8A520C1EA2000/