ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋が15日開通し、
プーチン露大統領がトラックを運転して完成を祝った。
橋の完成はロシアによるクリミア統治の継続を鮮明にしており、ロイター通信によると、
ウクライナのポロシェンコ大統領は「クレムリンが国際法を尊重しない最新の事例だ」と非難した。

 プーチン氏は自国製の大型トラックに乗り込み、ロシア本土からクリミア側まで運転した。
記念式典に参列し、「皆さんの苦労と才能のおかげで奇跡を成し遂げた」と関係者に謝意を伝えた。

 ロシア大統領府によると、橋はケルチ海峡をまたぐ全長19キロで、欧州やロシアで最長に当たるという。
2016年に建設を始め、当初の予定よりも半年早く完工した。一般車両の使用は16日開始。
19年末までに鉄道開通も目指す。

 ロシアが編入した後のクリミア半島をめぐっては、ウクライナが物資の輸送を禁じたこともあった。

■「不法な収奪」米が批判

米国務省は15日、ロシアが一方的に編入したウクライナのクリミア半島とロシア本土を結ぶ洋上橋を開通させたことを受け、
「ロシアによる不法な収奪と占領を固定化しようとする試みだ」とする非難声明を発表した。
対露制裁について「ロシアが半島の支配をウクライナに返還するまで科し続ける」としている。

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関連動画
露とクリミアを結ぶ橋が開通 プーチン氏が自ら先導 https://youtu.be/x6OAX2jO808

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180516/k00/00e/030/231000c