アメリカ海軍は、横須賀基地を拠点とするイージス艦の衝突事故などが相次いでいることを受けて、
今月1日から、日本などアメリカ本国以外に初めて駐留する兵士の期間を最長4年に延長し、
訓練の充実を図ることになりました。

アメリカ海軍は今月1日、日本、グアム、スペインを拠点とする艦船の兵士の駐留期間を、
これまでの最長3年から4年に延長したことを明らかにしました。
この措置は今月1日から適用され、アメリカ本国以外に初めて駐留する兵士が対象になるということです。

アメリカ海軍をめぐっては去年、横須賀基地を拠点とする第7艦隊のイージス艦2隻が相次いで衝突事故を起こし、
合わせて17人の乗組員が死亡したほか、空母艦載機が墜落して乗員3人が死亡するなど、重大事故が続いています。

海軍の中では、北朝鮮や中国への対応に追われ十分な訓練ができていないとの見方があり、
海軍の現状を検証したアメリカの政府監査院も、
日本を拠点とする艦船の兵士の37%が必要な訓練を受けていなかったなどと指摘していました。

アメリカ海軍は今回の措置について「前方に展開する人員の交代を減らし、
有事の際の即応能力を改善するため」と説明し、兵士の駐留期間を延長して訓練の充実を図る狙いがあると見られます。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180502/K10011425631_1805021947_1805022014_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180502/k10011425631000.html