アジアとヨーロッパの中間に位置するアゼルバイジャンでは、カスピ海沿岸にある世界最大の泥火山で
金・銀・銅や鉄、チタンなどのレアメタルが採れることが明らかになった。
地質学的にも新たな資源開発の分野でも、世界中の研究者が注目している。

 カスピ海に面したアゼルバイジャンは、日本とは馴染みが薄いようだが、
実は日本語の学習熱が盛んな親日国だということをご存知だろうか?石油や天然ガスなどの天然資源が豊富で、
多くの外国資本が出資しているが、激しいインフレや失業率などの問題もあって、
近年はエネルギーに依存した経済から脱却を図ろうと、
テクノロジー先進国の日本に向けて関心を持つ若者が増えている。

 ハザードラボでは今年3月にも報じたが、アゼルバイジャンは世界最大規模の泥火山が400近く存在し、
爆発するとメタンガスが噴火し、引火する危険があるため、日本とは性質が異なる火山研究が行われている。

 国立科学アカデミー(ANAS)地球物理学研究所が最近発表した報告によると、
カスピ海に面したアブシェロン半島やユネスコの世界遺産にも登録されている
ゴブスタン国立保護区などの周辺に点在する20近くの泥火山から噴出した岩や泥には
豊かなレアメタルが含まれていることが過去2年の調査で判明した。

 レアメタルの含有量は、それぞれの泥火山によって変動するが、
新たな鉱物資源の開発につながるとして注目が集まっている。
アゼルバイジャンではすでに、泥火山から噴出した泥岩や泥水が、科学薬品や工業原料として使われている。

関連ソース画像
http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/4/5/24584/Gobustan.png
http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/4/5/24584/azernews.jpg
http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/2/4/5/24584/1365228230.jpg

ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/4/24584.html