サンフランシスコ(CNNMoney) 米南西部アリゾナ州の当局は、
配車サービス大手のウーバーに対し、自動運転車の走行試験を州内で実施することを当面停止する措置を下した。
デュシー知事が26日、ウーバーのコスロシャヒ最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で伝えた。

同州テンピでは18日、自動運転中だったウーバーのスポーツ用多目的車(SUV)に歩行者がはねられ、
死亡する事故が起きていた。完全自動運転の車で死亡事故が起きたのは初めてとされる。

複数の報道機関が公開したデュシー知事の書簡の写しによると、
同知事は事故の動画について「憂慮すべき」内容だったとの認識を表明。
「ウーバーがアリゾナ州での試験を続行できるのかどうか、疑問が生じた」という。

ウーバーの広報担当者は26日、CNNに対し、
事故直後からすべての都市での自動運転走行を停止していると説明した。
そのうえで「引き続き当局の捜査に全面協力するとともに、知事側とも対話を継続していく。
あらゆる懸念に応えていきたい」と付け加えた。

アリゾナ州は自動運転技術の開発に前向きな政策をとってきたことで知られる。
デュシー知事は今月、自動運転車を無人で走らせる実験の解禁に踏み切ったばかりだった

死亡事故を起こしたウーバーのスポーツ用多目的車(SUV)=Volvo
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/03/27/436a9958786a80615561ea118a8b0c19/uber-suv-vovlo.jpg

CNNニュース
https://www.cnn.co.jp/tech/35116758.html