フランス南部で過激派組織IS=イスラミックステートの兵士を名乗る男が相次いで銃を発砲した事件で、
スーパーマーケットで人質の女性の身代わりとなって撃たれ重体になっていた警察官が死亡し、
犠牲者は合わせて4人になりました。

フランス南部のカルカソンヌで23日、男が、通りがかった車に乗っていた人に発砲して殺害したあと、
別の町のスーパーマーケットに押し入って買い物客など2人にも発砲して殺害し、
人質を取って立てこもった末に警察の特殊部隊に射殺されました。

スーパーマーケットでは、
女性の身代わりとなって人質になった警察官の男性が男に撃たれ意識不明の重体になっていましたが、
コロン内相は24日、この警察官が死亡したことを明らかにしました。
この結果、事件の犠牲者は合わせて4人になり、けが人は15人となりました。

捜査当局によりますと、
容疑者の男は地元で暮らしていた北アフリカのモロッコ出身のラクディム容疑者(25)で、
店に押し入る際、過激派組織ISの兵士を名乗り、
3年前のパリ同時テロの実行犯の1人と見られているアブデスラム被告の釈放を求めていたということです。

捜査を指揮するモラン検事は、ラクディム容疑者が去年まで過激派組織とのつながりを疑われ、
監視対象になっていたことを明らかにしましたが、
「テロを起こすような兆候は見られなかった」と話していて、テロ対策の難しさが改めて浮き彫りにされた形です。

関連ソース画像
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180324/K10011377551_1803241708_1803241711_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180324/k10011377551000.html