映 画2018年2月28日 15時08分

 スパイ映画『007』シリーズの『007は二度死ぬ』(67)や『007/私を愛したスパイ』(77)などの監督として知られるルイス・ギルバートが現地時間23日、
モナコで死去した。享年97歳。眠るように息を引き取ったと、息子のジョン・ギルバート氏がBBC Newsに明かした。

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 1920年生まれのギルバート監督は子役としてショービジネスの世界に足を踏み入れ、戦後はドキュメンタリー映画などを製作。1947年に『The Little Ballerina(原題)』で長編映画監督デビューを果たし、
1966年にメガホンを取った映画『アルフィー』で、カンヌ映画祭の審査員特別賞を受賞。その後、日本が舞台になり、丹波哲郎や浜美枝ら日本人キャストが名を連ねた1967年の『007は二度死ぬ』の監督に抜擢された。
ジェームズ・ボンド作品は『007/ムーンレイカー』(79)を含む3作品を監督している。

 ギルバート監督の訃報を受け、映画『007』シリーズの公式ツイッターでは「イギリスの監督、プロデューサー、脚本家のルイス・ギルバートが97歳で死去しました」
とコメント。監督したボンド映画3作品を挙げ、「この悲しい時にご家族の皆様にお悔やみ申し上げます」と哀悼の意を表した。

 また『007/ムーンレイカー』でジェームズ・ボンドを演じ、2017年に死去した俳優ロジャー・ムーアの家族が、
「ルイス・ギルバートはロジャー・ムーアが大好きな監督の一人でした。映画界とボンドの世界は彼が居なくて寂しくなりますが、彼の遺産は不滅です。
ご冥福をお祈りします、ルイス」と、ロジャーの公式ツイッターを通じてギルバート監督を称え、弔った。

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