ベルリン(CNN) ドイツのメルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と
社会民主党(SPD)が連立政権の樹立に合意したことが8日までにわかった。
これによって4カ月におよんだ政治空白に終止符が打たれることになりそうだ。

SPDの広報担当はCDU・CSUと合意に達したことを確認したが、それには46万人の党員による正式な承認が必要になるとも強調した。

連立合意はメルケル首相にとって現状を打破する一歩となりそうだ。昨年9月に行われた総選挙では、
CDU・CSUは第1党の座を守ったものの、得票率は大きく減らしていた。

今回の合意で、CDU・CSUとSPDが政権を担う「大連立」へと回帰することになる。主要な野党としては、
右翼の新興政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の存在がある。

AfDは反移民の立場を掲げて人気を集め、総選挙では12.6%の得票を得た。

選挙で大敗したSPDのシュルツ党首は当初、下野する方針を明らかにしていた。

メルケル首相は、自由民主党と緑の党との連立を模索したが失敗。SPDのシュルツ党首に対しては、
シュタインマイヤー大統領から選挙のやり直しもありうるとの圧力がかかっていた。

画像:キリスト教民主・社会同盟を率いるメルケル首相。社会民主党と連立で合意した
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CNNニュース
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