(CNN) フランス料理の重鎮で、伝統的な手法にとらわれない料理方法
「ヌーベル・キュイジーヌ」を打ち出したことなどで有名なポール・ボキューズさんが死去した。91歳だった。

フランスのジェラール・コロン内相などが20日明らかにした。死因は伝えられていない。

マクロン大統領は大統領府の声明を通じ、「フランス料理そのものだった」と評し、
寛容さと伝統や創意への敬意を体現していたと悼んだ。内相はツイッター上で「美食家たちが哀悼している。
美食の法王が我々のもとを去っている」と惜しんだ。

リヨン近くで開くレストランは過去50年間にわたってミシュランガイドの最高位である「三つ星」を維持している。
トリュフのスープと魚のスズキのパイ包み焼きなどが有名。

1965年に初めて三つ星を獲得。
87年にはレストランガイド「ゴー・ミヨ」が「世紀のシェフ」と命名していた。

また、同年に世界中のシェフが集まり、観客の前で料理の腕を競う大会「ボキューズ・ドール」を創設。
2004年には功績を認められ、フランスでは民間人に与えられる最高位の勲章であるレジオン・ドヌール勲章を授けられていた。

長年にわたってフランスや外国のシェフ育成にも貢献。
有名なスペイン系米国人のシェフであるホセ・アンドレ氏は死去の報を受け、
「天使たちはきょう祝宴を催すだろう。ポール・ボキューズもそれに加わった」とツイッターに書き込んだ。

画像:フランス料理の巨匠、ポール・ボキューズさんが死去した=2012年、リヨン近郊
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/01/21/a7dc607a0cdf1a932b42185c2d729feb/paul-bocuse.jpg
https://twitter.com/gerardcollomb/status/954687723360739328/photo/1

CNNニュース
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35113460.html