車両近代化政策に反対し21、22両日、ジプニー運転手らストライキを実施

フィリピン政府によるジプニーの車両近代化政策に反対するジプニー運転手らや業者が21、22両日、首都圏でストライキを実施する。通勤や通学で大きな影響が出ると予測され、運輸省の陸運事業認可調整委員会(LTFRB)は、混乱を避けるため首都圏の主要道路に職員300人を配置し誘導にあたる。   ジプニー業者や運転手団体は、LTFRBの車両近代化政策に反対し2015年ごろからストライキを実施してきたが、今回は2日間にわたり5団体が一斉ストを行う。
 過去のストの例では、通勤などにジプニーを使用する市民が、代替交通手段として首都圏鉄道(MRT)や路線バスなどに殺到、大混雑で乗り切れず、多くの人が歩いて職場に通った例もあった。
 初年度登録から15年以上を経たジプニーの車体を環境負荷の軽い新車体に替える車両近代化政策は、2016年8月から実施されているが、ジプニー業者側が一方的に負担を強いられるため、業者や運転手、ジプニー団体が反発を続けている。
 またジプニー団体は、石油価格高騰により現行の初乗り運賃8ペソでは運転手が生計を立てられないとして、10ペソへの値上げも訴えている。(冨田すみれ子)

まにら新聞
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