インド東部・西ベンガル州ダージリンで、警察隊と衝突するゴルカランド創設支持者(2017年7月29日撮影)
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インド東部の紅茶の名産地、西ベンガル(West Bengal)州ダージリン(Darjeeling)で州政府と
地元住民ゴルカ人(Gorka)の対立が深刻化し、特産品のダージリン茶葉が世界的な品不足に陥っている。

 茶農園の労働者の多くを占めるゴルカ人は今年、西ベンガル州の新政府への反発から大規模なストライキに突入。
6月の茶葉生産量は前年比90%もの激減となった。政府機関インド紅茶局(Tea Board India)によると、
昨年は133万キロだった6月のダージリン茶葉生産量は、今年はわずか14万キロだったという。

 茶葉の価格が20%以上値上がりするとの予測が広がる中、茶農園の中には生産の回復までに数年かかるとの見通しも出ている。
シリグリ(Siliguri)の紅茶商業組合の会長は、ストライキがさらに数か月続けば「茶農園のほぼ半数が少なくとも2〜3年は閉園せざるを得なくなる」と述べた。

 茶農園の経営者らは、ストライキの影響で既に園内は雑草に覆われてしまい、繊細な茶の木に深刻な影響が出ていると指摘している。

http://www.afpbb.com/articles/-/3138171