飲酒運転検挙が半減=車載の検知器、威力−NZ
時事(2017/06/10-05:42)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061000226&;g=int

 【シドニー時事】ニュージーランド政府はこのほど、2016年の飲酒運転検挙者数が1万6304人となり、7年前より49%減少したと発表した。飲酒探知器の導入や法規制が奏功したようだ。
 12年には、酒場の閉店時間を早めたり、酒の宣伝を制限したりする法律を施行。その後、飲酒運転で有罪となった場合、車に「アルコール・インターロック」(飲酒運転検知装置)の搭載を義務付ける制度も導入した。
 この装置は、ドライバーが吹き込んだ呼気から基準値を超えるアルコールが検知されると、エンジンがかからない仕組み。飲酒運転の検挙者には再犯者が多く、調査によると、インターロック導入で再犯率を6割減らすことに成功した。
 アダムズ法相は、PR活動や各種対策の効果で「飲酒運転の危険さへの国民の認識が向上した」と評価。ただ、「飲酒運転は今でも死亡事故の主要原因。対策の余地はまだ大きい」と気を引き締めている。(2017/06/10-05:42)