1歳5カ月の女の子に半身まひや言語障害などが残る暴行 29歳の元消防士の男に懲役4年の判決

1歳の女の子を殴り、後遺症が残るけがをさせた罪に問われた男の裁判で、大阪地方裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

元・消防士の徳澤一輝被告(29)は3年前、大阪市東淀川区の住宅で、同居していた当時1歳5カ月の女の子のあごを殴って転倒させ、頭に全治不明のけがをさせた罪に問われています。

女の子は左半身の麻痺と言語障害の後遺症が残っていて、今後も歩行や会話はできないとみられます。

これまでの裁判で、徳澤被告は女の子が押入れの上から落ちたことをあげ、暴行の事実は認めたものの、後遺症の原因ではないと主張し、検察は懲役6年を求刑していました。

16日の判決で大阪地裁の中川綾子裁判長は、「女の子が押入れの上から転落した事実があったとしても頭とあご以外に目立ったケガがないことから、転落の外力が急性硬膜下血腫や脳浮腫などの重い傷害を生じさせたとは考え難い」として、徳澤被告の暴行が後遺症の原因になったと認定しました。

その上で、「幼児にとってはやむを得ない『失禁』という出来事に立腹し、怒りに任せて犯行に及んでいて、短絡的で理不尽な動機と経緯に酌むべき余地はない」として、懲役4年を言い渡しました。
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