ねぇねぇ、その銃、触らしてよ
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
ねぇねぇ、その銃、触らしてよ
-------ヴァーン-------
そう聞いた女の子はあっという間に頭を吹き飛ばされてしまった
そう、ここは銃を持って戦う女の子、通称ガン・ガールズと一般人の女の子がともに通う学校、女子銃器訓練及び
それに伴う社会的摩擦を軽減するために一般人の女生徒を共に通わせることを想定された県立高校
これ、正式名称ね
「アッタマクるんだよねあ・あ・い・う・の」
ドゴ!
頭を吹き飛ばされた女生徒は腹を蹴られ、A棟校舎2Fの窓を直撃した
凄まじい轟音であった
「なんで一般人と一緒の学校に通わなきゃいけないんだっつーの」 戦争二日目
時刻11時59分
大統領公邸に戻り、床に臥す
戦争三日目
時刻2時11分
寝付けずにこんな中途半端な時間に起きてしまった
心では、分かっていた
我に残された時間はあまりないのでは?と
日本を案ずる暇も、ましてや自分の身を案じる余裕すらなかった
あるのは、得も言われぬ焦燥感の様な感情だった
休まる暇もなく、いきなり最前線の塹壕に放り込まれた時の様な気持ちだった
確実に言えることは、我の死後、日本を牛耳るのはエーミリハイトではないということだ
あれの性格は熟知してるつもりだ
ブレーンより前線。根っからの戦闘タイプだ
では、日本を牛耳るのは誰かと言うと、そうだな、言うなれば、闇…嫌、そんな曖昧なものではないのかも知れないが
兎に角、我の影響が死後も続くような…そんな気がした
奇妙な予感めいたものに過ぎない。根拠はないのかも知れないが、確率は高く感じた
人物で言うなら、エストライヒャーではないか?可哀そうだが党の力は我の死後弱体化するだろう
エストベルク?一体何故そいつの名前が思いついたのか不思議に思った
ただの製薬会社の頭領だろう?しかし妙に引っかかるものがあった
「死ぬなら、伝説が良いな」
護衛を付けなかったのは理由があった
かなり確度の高い確信があったからだ
今日、何者かによって殺される
下手に護衛を付け、迷惑を掛けたくなかったのだ 戦争三日目
時刻6時41分
実はずっと起きていたのだが、いきなり身長190cmはありそうなアサルトライフルで武装した女兵士が公邸に侵入してきた
ドアの上枠に当たらないように、走りながら首を引っ込めてこちらに突進してきたので、キャビネットに入れておいたベレッタで銃殺した
そいつの血が床にじわーっと広がる
「何なんだ一体…」
できるだけ平然を保ちながらシャワーを浴び、朝食を済ませ身支度をすると、外に出た
朝刊を読もうとポストから取り出すと、銀白色の直径1cm程の丁度丸いボタンの形をした放射性物質プルトニウムが手に付着した
速足で公邸の中に戻り、備え付けの親機を取る
まくしたてるように状況を説明した
「何だこの失態は?早く人員を寄こせ」
東電社員に除染をしてもらい、軽く感謝の意を述べ、重役室に向かう 戦争三日目
時刻8時22分
護衛を付けなかったことが仇となり、もっと迷惑が掛かってしまった
失態だ
重役室に到着
朝刊を読み損ねたので、横に座っているエーミッヒから何が起きたとかこれからどういうことがありそうだとかという説明を聞き流しながら正面のモニターを凝視する
9割方アメリカの最新兵器の話題で持ちきりだったし、モニターでもそうだ
「ところで記憶に違和感ありませんか?」
ぞわぞわした
「さぁ、知らないな」
「まるで自分の知らないところで別の体験をしたかのような…アリバイもしっかりあるにも拘わらずですよ?」
「ところで日付が変わって今日になってから何してた?」
「私ですか?モニターから離れませんでしたよ」
「分かった。公邸近くで怪しい人物などは映っていたか?」
――――――――――ザザザザザ――――――――――
砂嵐?妨害電波か?脳内に直接…
「さぁ?見かけませんでしたよ?」
何だ?違和感がある
「放射性物質のことは知ってるか?プルトニウムを食らった」
――――――――――ザザザザザ――――――――――
「今、何と仰いました?」
「だから、プルトニウムだ。朝刊に付着していた」
――――――――――ザザザザザ――――――――――
先程よりも強い違和感が生まれる
「すいません、聞き取れませんでした。何ですか?」 「嫌、もういい」
それよりもモニターに興味があった
「このロボットは何だ?」
「アメリカがこのタイミングで切った最終兵器。巨大自立戦闘用ロボット、通称デビルブラッドエンジェルです」
「アメリカの兵器というのはここまで進んだものなのか?」
「あ、いえ、私の口からはとても」
エーミッヒは苦笑していた
デビルブラッドエンジェルは高層ビル程の身長があり、高級感を漂わせるような黒光りしたボディをしていた
肩に小型のミサイルが付いていて、装備は今は手に持っていないが、身長に合わせたアサルトライフルや、剣等も装備できるはずだ
あの大きさが立ち、人間の様に立ち回ることができればそれこそ最終兵器だ。更に量産されるなら世界を制する
しかし、立ったと思ったら、二歩進む前に、前方に倒れてしまったではないか
「何だ、倒れてしまったぞ」
作業をしながら苦笑をする党員たち
やっとのことで起こしたはいいが、再び歩行をしようと歩みを進めると、今度は後方に倒れ、頭を打ち付けてしまった
轟音が鳴り響き、土煙が辺りに立ち込めた
ビルの窓を開け、ぞろぞろと見物するアメリカ人たち
照れ笑いをするエーミッヒ
「実用はまだまだ先ですね…あはは」
こんな時にこんな実験するくらい余裕があるということだろう
寧ろ安心感を与えてくれた
米大統領に電話を掛ける
「もしもし、エラプトンか?巨大ロボットの映像見たぞ」
「嫌々、恥ずかしい所を見られてしまったね。どうだったかな?」
「日本製の部品が欲しいならそう言え」
わざとキツく当たってやることにした。有終の美を飾る
これでアメリカと対等なんだ。誇らしく思え日本人
電話越しで違和感を感じているエラプトンが手に取るように分かったよ
「…そうだね」 「そもそも、巨大ロボットを作れる技術があるならそのリソースを戦車に回した方が強いぞ。頭こんがらがってるんじゃないか?頭を冷やしたらどうかね?エラプトン氏」
「…そうだね」
エラプトンは今頃異常を肌で感じ取ってる筈だ
「もういい、切るぞ?こんな体たらくじゃ、一緒にやっていけないね。悪いが日米同盟は解消させて頂くよ」
「何かお困りかな?」
親機を叩きつけ、わざと思いっきり電話を切った
寸分の憂いもないと言った心境だ
ま、何しろ、朝国会中央食堂で国会カレーを食ってきて、その上家でハイネケンを飲んできた
軽く酩酊状態だ
ざまぁみろ。何もかも
最期に俳句でも作ってやるよ
地平線
溶け入る雲と
光る海
もういいか?
死ぬからな
因みに ※重要事項
頭がおかしくなりました
別に法螺を吹いている訳ではなく、そもそも僕(ここで言う僕とはプレエミのこと)はメンタルクリニックに週に二回ほど通っていて、少し病状が悪化してしまいました
病名は、統合失調症と言いまして、僕の場合妄想が見えてしまうという症状が出ています
妄想と言うと、普通でしたら、自分の意思でするものですが、僕の場合なのですが、自分の意思とは無関係に、勝手に妄想が見えてしまうのです
とてもではないのですが、これ以上執筆活動を続けることが出来なくなってしまいました
申し訳ありません。読者の方もかなりの数、おらっしゃると思います。すいません
この後エストベルクが準自警隊を率いて中国進出します。その後は米露対決です。その後New worldをやります。構想はありました
しかし、(後述の)出来栄えは、決して小説とは言えないような内容です
もう少し言い訳をさせてください。下戸なのですが、今日ハイネケンを少し飲んでしまいました。普段飲み慣れていないので(^^;)
感謝したいのは、エーベルハルト大統領ですね
僕をまた創作の世界に戻してくれました。萌え大戦、六か月ほど書き続けました。やはり創作は楽しいです。作る楽しみがあります
可愛い女の子にいっぱい囲まれて、僕は幸せなのかも知れません。しかし、それは病状を和らげてくれるには少し足りないのかも知れません
毎日続く地獄の様な日々ですが、そうですね、病院に通い出したのが一年半くらい前で、病気そのものは四年も前に発病しています
病院に行くのが遅かったかな…一生、このような症状に苦しむのかと思うと、辛いですね。しかし、何かこう、やり終えた感はあります。道半ばですが、断筆します
それでは、書き溜めておいた続きをどうぞ。それと、ネタ帳の様な物をお見せします。単語だけでは伝わらないかと思い、これから矢印を使って少しプロットの様な物を書きたいと思います エストベルク、「ET電話したい」と何度も言いながらエストライヒャーとエーミリハイトを率いてずかずかと重役室に入っていく→エーベルハルト、恐怖で何もできない
→エーベルハルト、エストベルクの放った銃弾で死んでしまう(ベレッタ)→ざわつく重役室→そのまま帰れないので時を止めてエーベルハルトを抱き上げ連れてく
→血痕は残ってる(わざと)→ラムトラックの荷台に乗せる→ドライブ→時の流れを元に戻す(チートの様な物。主宰者であるエストベルクしか使えない)
→ざわつく重役室→疑われるエストライヒャーとエーミリハイト→責任のなすりつけ合い?(分かりません)→失踪扱い→どこにもいないので死亡扱いに
→
すいません、適当に書きました。全然推敲してないです(でたらめ)
何故黄色人種の肌は黄色いのか?
カレーばかり食べていた奴らが東の方に来たからだ
何もかも→挿絵 ET 電話したい
勝ち気な女の子
しゃーねーなー
地平線
溶け入る雲と
光る海
近所の葉
虫に食われて
穴だらけ
ゆったりとした空間は、精神に余裕を生んでさえくれそうだ
マイクで歌うようにコーラを飲む
「一列に並んでください。志願者の方は一列に並んでください」
「
走るスピードで頭を伏せて進む 魚は魚を生で食う
それは我々も同じだが、動物はどうだろう?
動物を生で食うという習慣はあまりないのかも知れない
しかし、動物は動物を生で食う。いちいち焼いたりしないのだ
その違いとは、一体何なのであろうか?
ハイネケン
前に倒れる→後ろに倒れる
キレる エーベルハルト
トヨタ タンドラ
ラムトラック1500
GLS
RX450h “version L” / AWD 弾を入れる
角度調整
紐を引っ張る
トリュフ フォアグラ キャビア
ハンドガン八丁で武装したドローン
逃げ惑う中国の一般市民
一足先にこれから戦場になる場所に物資を届けるビッグドッグ
素人の行軍 第〇〇話 パレード
子供ながらに双眼鏡ではしゃぐエーベルハルト
気分の良いエストベルク(良いところに連れてきてあげた親の様に)
これは死後の遊園地ではなく、また新しく始めた宇宙
しかし、死後の世界に死後の遊園地がないと言う訳ではない 第〇〇話 証言者
私は訓覇という名前を名乗って第三次世界大戦に参加した
今日は、この終わった戦争について語りたいと思う
そう、あの日は私がまだ(楽しみで)高校生を二週間ほどやっていた頃の話で…
戦争が始まったっていうニュースをテレビで見た後学校に行った
当たり前だが、話題は戦争の話一色だった
一時限目を告げる鐘の音が鳴り、国語の先生が教室に入って来た早々、教室中がざわつきだした
「先生、ニュース見してください」
とある生徒が言う
私もその意見に同意だった
これより大事な話は、今はないだろう
先生の許可を取ってからなのは流石高偏差値のお利口さん学生なのだが、その判断は間違いだと気づくのに、そう時間はかからなかった
テレビを付けると、イージス艦のSM-3が中国の弾道ミサイルを迎撃している映像が流れた
どよつく教室
他の教室でもざわついた声がした
「先生、今日は学校休みにした方が良いんじゃないですか?」
「そうねぇ、でも…」
困ったような顔をしてしまう先生
馬鹿…早く判断しろ
「先生、こんな時こそ、授業をすべきです。我々の様に学業優秀な人材が社会に出て、日本を支えてこそです」
それもそうだが…一体こいつは何者なんだ?確か…この高校の偏差値は…80に迫る勢いだった筈
そりゃ勘違いもするわな。言っておくが、私が幼稚園児だったときは核ミサイルくらいだったらホームセンターで売ってる物で一日もあれば作れた
極力最小限の労力で作りたかったのでシャーペン型の、命名するならばペンシルロケットだな
理論上地球を二十周ほどできる計算だ エーベルハルトが軍事をやってると噂を聞いて、まぁ一日で越えたんだが…拍子抜けしたね。そんなこんなで軍事には興味を失い(基本的なことを抑えておけば大丈夫)(と言っても日本のシンクタンククラスはあるが)、代わりに製薬に興味が出て来たんだ
あいつ(エーベルハルト)にはどうやら殺人欲求とかがあるらしく(私からしたら丸わかりだ。まるで隠せてないね)、どうかしてると思うが、殺してどうなるんだ?一体
操って遊んだ方が良いだろう?私の遺伝子がそう言ってる
人を殺して遊びたい奴と人を操って遊びたい奴くらいの違いはあるな。うん
どっちが最低かっつったら、操る方だな。うん
「どっちなの?テレビを見るの?授業をする?お家に帰る?」
「ここでテレビを見ていた方が良いと思います。家に帰ってる間に重要なニュースを見損ねてしまったら死の危険があります」
スマホで見ればいいだろ?
「先生、家に帰った方が良いと思います。家族と合流したいです」
「そうねぇ…大変ね。授業に遅れが出ると、その分土日でやるしか…」
くだらないことをぼそぼそ喋っていた。間が抜けていて気が抜けますねぇ
「先生、授業をしてください」
結局、テレビは付けっぱなしになり、授業をしたい者とテレビを見たい者は教室に残り、家に帰りたい者は一時限目で帰って行った
私は、訓覇でできることをしたいと思う。訓覇でいられる限りで
両手をポケットに突っ込んで右手で右ポケットの中のベレッタの感触を確かめながら家に帰った。んなわけないじゃん。インフィットの製薬工場だよ
因みに家という家は持ってない。わざわざ建てなくても、人の家があるだろう?勝手に入ればいいし、財布も持ち歩いていない。人の財布の中に金が入ってるからだ
人生って何だろう?ふと疑問に思うことがあるのだが、人よりも高度な知的生命体なのだと思うことにしていつも精神の安定を図っている
ところで、これは後々の人生まで尾を引くことになるのだが、何であんまり私の言うことを聞いてくれないのか?ということなのだ
私が。この私が言ってるのに?何故だろう。私って、結構偉いよな…世界を牛耳れるくらいに… 常人らしく、少し落ち込んでみる。こういうことも、できるんだぜ?
ま、いいさ。さぁ、お見せしよう。私の自慢の製薬工場だ
訓覇の変装を解き、エストベルクになって、重厚感のあるドアを開ける。ここがインフィットの製薬工場だ
たくさんある中の一つの部屋を開けてみる
防護服を着た社員がコルクで蓋をされた瓶に注射で液体を入れていく
これはコロナのワクチンだな
さて、次の部屋をお見せしよう
何やら宇宙服染みた厳重な防護服を着た作業員が顕微鏡で何かを観察している
こちらではエボラウイルスを扱っていてね。やや致死性を弱め、その代わりに人から人への感染力を高めるという実験をしているんだよ
続いてこちらは…人体実験だね。自分が安く買い叩かれたことすら分からない何も知らない女の子を切り刻んで…遊んでると言っては何だが、作業員の匙加減次第でもう一歩のところで死ぬ手前で生かされ続けているな
オペの練習でもあったりするんだね。どんどんやれやれ、人殺しども
さて、続いてはこちらだ。メインナディッシュ
ベルトコンベアでごろごろと運ばれていくのは、これはインフィットのマル秘薬だな
世界の製薬のシェアの9割を牛耳っている
残りの一割は…子会社みたいなもんだな
精神薬から漢方まで。医薬部外品からワクチンまで。ドラッグからサプリまで
ここでは何でも揃う
大きなことをするにはそれなりの人員が必要になって来るものだが、これに至っては私のスタンドプレーだろう
そう、その存在を秘密裏にされた、このインフィットのマル秘薬と名付けられた錠剤
これこそが、インフィットを世界最強の製薬会社に伸し上げた最たる理由である 一度(ひとたび)改良をチラつかせれば製作費として金がジャブジャブ手に入るって代物だ。マル秘薬自体も値が張る。軽く戦闘機が買える程にね
世界先進各国の軍隊御用達。その効果をお教えしよう
まず、アナボリックステロイドと覚醒剤を合体させてアセチル基で脳内に侵入しやすくした
もしアナボリックステロイドと覚醒剤の効果がそのまま出るのなら筋肉の増強、怪我の回復速度の向上、集中力の増進などの効果がある
暗い所で物が見えやすくなったり、動体視力が上がるといった効果も
これは、何も知らない兵隊に何も知らない上官が渡すもので、その上官に渡す者は何も知らない軍事のトップだったりする
何も知らないバイヤーが買い、何も知らない運び屋が運び、何も知らない軍隊にこっそり持ち込まれると言った代物だ
じゃ、誰が知ってるのかっつったら、世界の極一部の情報機関のトップ中のトップだったり、極極一部の官僚だったりするんだな(勿論、教えるのは口の堅い堅物に限るが)
数にして百人にも満たないんだよ。あ、ここの社員にも内緒にしてるから。最近ハマってるのはフリスク型のクラックかな。あれやると目冴えるね
適当な作業員に声を掛けてみる。インフィットのマル秘薬をそれと知らず何か異常がないか検品していた
「男子便所で連れションしない?」
「え?はい、私ですか?」
いきなり話しかけられ、何かミスをしたと思い慌てたのだろうか?挙動不審な身振り手振りをする作業員
「うんうん」
言葉の意味が後から分かってきたのだろうか?見ろ。微動だにしない
「言うこと聞いてくれるよね?」
黙りこくる作業員
「いえ…困ります」
心の中で悪態を吐いた。チェ
これなんだよな。大統領より偉い筈なのに。確固たる地位築いてるのに。隠れ裏ボスなのに。何で?
まさか、人生の最後の最後まで尾を引く案件になるとは思いもしなかった
「うわっ、ノリ悪っ」
急に世の中が灰色になって行くのを感じた。困った顔をする作業員に背を向け手を振る
「じゃね。出掛けてくるよ」
後ろから深いお辞儀をしたのが微細な風の動きで分かった。今の私は極限まで研ぎ澄まされている
ま、いいや、今日は大好きな車でドライブしよう
アウディ A8 Lに乗り込み、キーを差し、アクセルを踏み込む カーナビの画面にテレビを映す。ミヤネ屋がやっていた
党に潜り込めばこれより面白いもんがリアルタイムでたくさん見れるんだがな。スパイはスパイなりに働かされるからな。面倒だ
「殺しには興味ねーよ。ここが頑張りどころだぜ、エーベルハルト。トチんなよ」
徐にスマホを取り出し、ノリの悪い作業員に掛ける
2コールもしない内に出た
「もしもし」
「もしもし。こちら福福ラーメン屋です。出前ですか?」
「?…そちらから掛けたのでは…?」
敢えて何も喋らない。数秒後、何の前触れもなく切ってやる
冷や汗を掻いてる作業員の顔が容易に思い浮かんだ。因みに、インフィットのマル秘薬にそのような効果は無いが
案の定、すぐに電話が掛かって来た
「もしもし、ご用件は?」
「期間限定商品の冷や冷やラーメンが人気ですよ。是非」
と言い、すぐにスマホを切った
先程よりも早く電話が再び掛かる
「エストベルク氏…こちらも作業がありますので…」
何で言うこと聞かねーんだよ。怪しい薬飲ますぞ
勿論、内心はおくびにも出さない。この精神状態を自己分析してみると案外幼稚な答えに辿り着いたが、それは教えたりしない
友達が欲しいのかも知れない。しかし、私と対等でいられる人物など、存在しない。忽ちの内に優劣が付く
「党に一人潜り込ませろ。モニターの画面撮ってそれこっちに流せ」
「はい」
「後中国に私の振りしたスパイうろつかせろ。エーベルハルトに仕事してないって思われたくない」
「分かりました。その中国の方のスパイの立ち回りというのは?」
「さあ、毒でも盛ればいいんじゃないの。知らないけど」
「分かりました」
最後のセリフを食い気味でスマホを切った
インパネの上に両足を乗っけて寝そべり、その日はアウディの中で寝て過ごすことにした 翌朝 戦争三日目
エーベルハルトの野郎が不審な挙動をしだしたので、これはまずいと思い暗殺
戦争一週間目〜二週間目
大統領が代わる代わる交代する
酷い日には一日で四人程代わり、就任した直後に党員に殺害される始末
アメリカから物資が大量に日本に送られてきた
どうやら日本はアメリカが中国を攻めるための中継地点にされるようだ
軍部は混乱を極める
戦争三週間目〜四週間目
中国大陸の利権に肖りたい陸自派とシーレーンを確保したい海自派で国内での意見が真っ二つに割れた
分裂しかけの自衛隊を一手に取り纏めているのは統合幕僚長エーミリハイト
現時点ではどっちつかず。そうでもしなければ纏め上げる事が出来ないからだ
スパイ伝にミッドナイトシックスの存在を知る。エーミリハイトに一服盛れと命令する
これは精神誘導剤と言い、恒常的に狂暴になる薬で、陸自派に寄る様に私が誘導した
国内残留組を率いて中国大陸に進出する布石である 翌朝 戦争三日目
エーベルハルトの野郎が不審な挙動をしだしたので、これはまずいと思い暗殺
戦争一週間目〜二週間目
大統領が代わる代わる交代する
酷い日には一日で四人程代わり、就任した直後に党員に殺害される始末
アメリカから物資が大量に日本に送られてきた
どうやら日本はアメリカが中国を攻めるための中継地点にされるようだ
軍部は混乱を極める
戦争三週間目〜四週間目
中国大陸の利権に肖りたい陸自派とシーレーンを確保したい海自派で国内での意見が真っ二つに割れた
分裂しかけの自衛隊を一手に取り纏めているのは統合幕僚長エーミリハイト
現時点ではどっちつかず。そうでもしなければ纏め上げる事が出来ないからだ
スパイ伝にミッドナイトシックスの存在を知る。エーミリハイトに一服盛れと命令する
これは精神誘導剤と言い、恒常的に狂暴になる薬で、陸自派に寄る様に私が誘導した
国内残留組を率いて中国大陸に進出する布石である 戦争数か月目
エストライヒャーに陸戦兵器の製造にリソースを割くよう要請する
それはできないと突っぱねられるが、(まずシーレーンの確保が先で、米国向けの兵器製造は後回しにするため)なら東南アジア(事実上の植民地。と言うと聞こえは悪いが)を降伏させ、手中に収めてしまい、
そこにシーレーンを守らせるという約束を周辺諸国とディーフコル社に取り付けさせた(普通党がやるんだが、現状のこの有様では機能せんよ)(ディーフコル社が一個の国の様なもので、そのように機能している)
どうせ米国向けの兵器を製造するなら、それを米軍に売るのではなく一般の日本人に使わせてみたらという提言をした
何を寝言を、という様な顔をされたが、時の統合幕僚長の全面的な後押しもあり、この企画はディーフコル社と米軍の間ですんなり通った
問題は国内の世論なのだが、米軍からの日本への物資を滞らせれば簡単に操作できるレベルであった
「何の罪も無い日本人をみすみす戦争に行かせるのですか?」
「いやほら、中国で面白いショーとかやるわけよ。皆食いつくって」
「コロッセオでしょう?私も見ましたが…あれは作られたショーであって、実際の戦争とはもっと生々しいものなのですよ」
「では、商談成立ということで」
「現代兵器というのはね、年々複雑高度になっていて、その扱いの技能を習得するのに何年もかかるのよ。いきなりプロの軍人が出来上がるわけではないわ」
「小火器程度なら凡人でもボンクラでも行けるでしょう。何も別に特殊部隊を短期間で大勢作りたいとは言っていない」
「ですが…そうですわ。我が社、傭兵部隊もいまして、そちらにお金を回してくれるというのはどうでしょうか?
勿論、人材の育成も自社で賄っておりますわ。何もできない一般人を戦争に巻き込むなんて、どうかしてます。でしょう?」
「自衛隊が今現在も戦っておられるのに、一般の日本人は何もしないなんて、そんなの申し訳が立たないじゃないですか。自衛隊に。靖国の英霊に。同盟国のアメリカに」 ドンパチやりたいんだよ。学生や、社会人に紛れて。気付け
「それは…まず志願制と徴兵制というものがあって、日本は現在志願制です。徴兵制が必要になってくるのは…まぁ状況次第ですが、
兎も角、これだけは言えることですが、今は必要ないのでは?」
「徴兵制が必要になる頃には志願制も徴兵制も意味をなさなくなっているのでは?」
「では、徴兵制が必要になると思いますか?」
「状況次第って自分で仰られたじゃないですか」
徐々に不機嫌になって行くのが肌で感じ取られた。こいつもこんな顔をするんだな。人間らしっ
「シーレーンだけを確保していればいいのです。米国の後方支援に徹していればいいのです」
「ですから、それでは方々に色々申し訳が立たないのでは?ということなのです」
「ですから、では一般の日本人は戦争に全く役に立っていないのかというと、そう言う訳ではないのです。会社や学校があるでしょう?
誰が未来を担うというのですか?」
「では段階を踏みましょう。介護を受けてる老人どもからオスプレイで戦地に送ってしまえばいいのですよ」
「殺されてお終いです。銃でも持たせるんですか?だったらその分のお金でミサイルでも買った方がいいですわ」
こいつの魂胆がだんだん透けて見えて来た。海自派なのは変わりない。しかし今回の商談は乗り気なのだ。儲けた金で軍艦やミサイル防衛に注ぎ込む筈だからだ
「ミサイルで決着が着く訳ではないのですよ。やはり、最後の一手は歩兵の役割なのです」 「しかし…」
「では9割増しということで」
こいつは何も言わなくなった
席を立ち、歩き出すと、「信じられない」というエストライヒャーの捨て台詞が聞こえた
善人ぶりたいエストライヒャー嬢のアピールのように聞こえたが、金をチラつかせて折れたのはそっちの方だ。だろう?
商談成立。さて、紛れ込むか 戦争数十か月目
日本中至る所に射撃場が出来た
会社や学校の帰り道とかに寄ってく社員や学生で賑わっていた
私が作らせた。ディーフコル社に圧力をかけた。そしたら自衛隊主導でこのような施設が作られたのだ
丁度良い。寄って行くことにしよう
インストラクターとして派遣されているのは防衛大学校に通う学生だ
まだ若いが、レクチャーするその様は真剣さが籠っている
教えられているのは、女子高生。その目は、遠くの目標しか見ていない
撃つ。爆音。心臓に穴を開けられた紙人間。気を抜かない女子高生。それは教える方も同じ
やけに教育に熱が入っている。女子高生の一挙手一投足にケチが付けられる。それでも「はい、はい」と食らいついていた
「私もちょっとやってみようかな〜」
受付で会計を済ます。私が購入したプランは、100発2000円のコースだ。銃はハンドガンからスナイパーライフルまで選べるのだが、私はベレッタを選んだ
この射撃場では9mm弾を使っていて、本来なら一発大体90円くらいなのだが、何故ここでは格安なのかと言うと、訓練ということもあり、再利用された弾丸を使っていたり、私が多めにディーフコル社に払ったというのもある
ま、日本人限定の恩人価格って奴だね
「お、エストベルク氏。何をしておいでですか?」
防衛大学校の学生に声を掛けられた
その声はどこか焦っているようだ
「使わしてもらうよ」
「いえ、そういう問題では…護衛の方等は付けておられないのですか?」 「いいよ。私強いし」
「いえ、そう言う訳にも行きません。少なくとも、この場ではしっかりお守りさせて頂きます」
「そこで見てな」
20発入りのマガジン4つを前に置いてあるテーブルの上に置き、ベレッタにマガジンを一つ入れる
ジャキンとスライドを後退させ、チャンバーに一発装填する
的の正面に立ち、足を適度に広げ、両手をゆっくり前に差し出す。
右手人差し指はまだぴんと伸ばしていて、トリガーには引っ掛けておらず、左手はランヤードリングとマガジンの下の部分をすっぽりと覆い隠すように持つ
ヘッドに狙いを付け、トリガーを引く
あまりキックは感じられなかった。インフィットのマル秘薬が効果を発揮しているようだ
その気になれば"寸分の狂いも無く"ドタマの一か所にしか穴を開けることなく(要するに銃弾で撃ち抜いたところを延々と通す)撃つことも可能だったが、流石に怪しまれるので多少ばらけさす
あっという間に5つのマガジンを使い果たし、敬礼している防衛大学校の学生を尻目に射撃場を後にした
テメーの後を引き継いでやる。あの野郎がしたくてしたくてたまらなかった戦争を 戦争数十か月目
急ピッチで作られた準自警隊。言うならば、先程の射撃場と防衛大学校の丁度真ん中くらいのポジションにあって、やや防衛大学校寄りの訓練を行う養成学校
正式名称、準自警隊養成学校だ
この学校に通う者は全員準自警隊を名乗る事が出来る。一日でも通えば、戦争に行っても良いという資格が与えられる(無茶苦茶だ)
卒業するとランクが与えられる
大体準自に入って来る者は、勉強が出来なくて防衛大学校に入れない者や、今は別の学校に通ってるが時勢を見極め入って来る者、
体力的な問題で防衛大学校に入れない者、人生の一発逆転を狙う者、純粋に国防に興味のある者、等々様々だ
年齢制限はない。日本人を遍く募集している
防衛大学校には入れないが、射撃場では温い、そんな人種がここに入って来る
本校の趣旨は、すぐに実践投入できる兵隊を短期間で作り上げるということだ
主に陸戦での戦闘を想定していて、アサルトライフルや手榴弾等の基本的な扱いを覚える。体力トレーニングもある
では海戦や空戦は?と思うかも知れないが、それは流石に自衛隊の領分だ。特に戦闘機のパイロットは、エリート中のエリートしかなれない。故にここではそういったことは教えない
4か月コースと9か月コースと12か月コースがあり、どのコースを修了するかによってランクが決定付けられる
通常、4か月コースでDランク、9か月コースでCランク、12か月コースでBランクの称号が与えられる
ガン・ガールズの象徴、あの胸のバッジだ。これがあって始めて、ガン・ガールズを名乗れる
ランクが高いほど下への命令権が増す。同ランクであれば、その中での争いがある
因みに、自衛隊員は一番下でもAはあり、例えば準自警隊を卒業したBランクの者がAに行こうとするならば、それは一生掛かりかけた努力が必要になって来る。それでも越えられないかもしれない。この壁は厚く、険しい
同じAでも、激烈な厚い層がある その更に上のSランクというのは、歴史上に於いて数名しか存在しない
何十キロもある思い装備を持って行軍できるか?怖がらずに敵に立ち向かっていけるか?そもそも人を殺せるだけの度胸があるのか?途中で逃げたりしないか?
ストレスで味方を撃ったりしないか?そうならないよう、ここではわざと厳しくしている
と言っても、右に倣えの日本人。そう心配は無いのかも知れない。それに加えてこのご時世。皆、真剣に訓練に励んでいる
人種特有の同調圧力が、より部隊を強く、強固なものに仕立て上げていっている。それは日増しして行く。それを団結力と呼ぶのかも知れないし、(街や彼らが普段通ってる学校や会社での)権力と呼ぶのかも知れない(自衛隊とは比べるべくもないが)
一旦、スイッチが入ってしまったのだ。全日本人に。あれだけ温厚な民族で知られる日本人が?これには理由がある
簡単だ。エーベルハルト大統領が何者かに暗殺されてしまったのだ。やれ行方不明だ、でっち上げだとか、陰謀だとか取り沙汰されるが、真相を知っているのは私だけだ
この手で撃った。いとも容易く。エーベルハルトは微動だにしていなかった
墓の場所を知っているのも私だけだし、年に一回は100年物のグルジアワインで絶景を楽しみながら語り合う約束をしてる
ま、新しく作ったこの部隊で遊ぼうって話だね。自衛隊に入るつもりは毛頭無かった。うっかりエーミリハイトに会って"優劣"が付いてしまったら面倒だ
ところで何でいきなりこんなことをしだしたのかって?人を殺したい奴の気持ちが分かりてーからだよ。あの野郎の気持ちがよ 戦争一年と三日後
現地から調達した100年物のグルジア産のワインで大海原をバックに杯を交わした
地面に腰を下ろし、右膝を立てて座り、洋式の墓に語り掛けた
「エーベルハルト大統領。今何しておいでですか?」
「色んな時代の戦争を見てるよ。今、丁度パレードが始まったところだ」
「どんだけ戦争好きなんですか…」
内心呆れていた
「さぁ、兎も角、勝つのだ」
「次アメリカに生まれれば簡単に勝てますよ」
死霊とのダンスだ
「日本に生まれたのだから、日本に肩入れするのは当然だろう?」
「あんた十分外人じゃないですか。その見た目」
「む、既知感があるな」
「私たちって、根無し草なのかも知れないね。本当は。日本が日本がって言ってるけどさ
何にもないから、そのコンプレックスで、日本に拘ってるだけなのかもね」
「なるほど。その言葉、心に留めておこう」
今、幻視でも間違いでもなく、本当にエーベルハルトの悪霊が見えていた
「はははっ、幽霊と何喋ってんだか。誰か他の人に見られたりしないんですか?」
「闇とは人間の脳に直接作用するものだ」
何を言ってるんだか
「準自警隊を率いて戦争をするのだろう?似たようなことは我も既に思いついていたのだがな。数ある選択肢の一つだ。やるとしても戦争のかなり後半を想定していたのだ」
「そうなんですか」 すっくと立ちあがり、ラムトラック1500 2020 Limited(悪走行の時はいつもこちらを乗る)(カラーはダイアモンドブラッククリスタル)へと向かうのだが、どうやら憑いて来てしまったようだ
「この売国奴め」
今、私の後ろには純度を100%にした様などこまでもどこまでも深いドライアイスの様な闇を纏ったエーベルハルトが浮いていた
最近、道理で調子悪ぃーと思ったら、これが原因か。憑いたのは今じゃねーな。もっと大分前だ
しかし、何故今まで気付かなかった?嫌、出現しなかったのだ?
「今、貴様が考えていることも手に取る様に分かるぞ。それはな、見過ごせなかったからだ。何故来た?何故お前が設(しつら)えた墓で眠らねばならん?お陰で居心地が悪いぞ」
「死後の世界について教えてくれませんか?それと、段々苛々してきました」
ラムトラックの運転席に乗ると、助手席に奴が座って来た。こちら側のドアを閉めると、奴も向こうのドアを閉めた
「物質として観測されないものがどうやって存在してると思う?」
「は?じゃあなんで居んだよ」
「言ったろう?脳に直接作用すると。これは人間に元から備わっている能力なのだよ」
「…発動条件は?」
「人を殺すと発現する」
「では、人を殺した者は全員幽霊が見えたり頭の中で話しかけられたりするんですかねぇ?」
ややキレ気味で言ってやった。
「さぁ?兎も角成ったのだ。貴様に」
何言ってんだか分かんねぇ。抑えるのがやっとだ
突然、何の前触れもなくキレた。言ってることが分からなかったからなのかも知れないし、何か別の原因があるのかも知れない 荷台に布を被せて乗せてあったmagpul masadaを取り出し、助手席に向かって全弾撃ち込んだ
キックは何も感じなかった。壊れそうなほどグリップを握っているので、今にも音を立ててバキバキに壊れそうだ
反動は一切無い。銃というのは、敢えて(というか普通反動があるのだが)力を逃がさないと、構造上壊れる設計になっている
案の定、おもちゃの様に壊れた
「ですから、先程も申しました通り、脳に直接作用しているのです」
エーベルハルトはいつの間にか私の横にいた
「おめぇさっき物質として観測されないみたいなこと言ってたじゃねーかよ」
怒りで顔が変形し、緩やかに曲がった邪悪な角が生え、文字通り鬼の形相になった
副作用のないタイプの、どこにも出回っていないインフィットのマル秘薬を丸々一瓶服用している
遺伝子も完璧に整えている。今の私は、何でもできる
エーベルハルトは忽然と姿を消していた 戦争一年と二か月後
JR総合病院でMRIを撮り、何の異常も無いことを確かめた後(てっきりマイクロチップでも入ってんのかと。やられた記憶は一切ないが)、同じ病院で脳波検査をしてもらった
筋電図(備考程度)が多いということ以外は特に異常なし。安心した。嫌してねぇ。異常があるのに異常がない。原因は何だ?
筋電図が多いのは、脳波検査の時もガンガン話しかけられていたからだ。MRIのデータはディスクで渡してもらったが、脳波検査の方は生憎持ち出し禁止だった
医者が言うに、健康そのものだそうだ。怪しい。しかしこの緩やかな波で異常があるかどうか見極めるのは不可能だ(仮にエーベルハルトの脳波が映っていたとしても)
後半、やけにぐじゃぐじゃだったのは、私が体を動かしたからだ。これは、筋電図と言って、体のちょっとした動きが波に出ているだけなのだ
あの野郎が話しかけたから、思わず振り払ったんだよ
兎も角、脳波検査の方はまともに受けられなかったと言っていい。MRIの方は信憑性がある
もっと、こう、高度な検査が必要なんじゃないか?と思い、インフィットを頼った
もう、こうするしかない。打ち明けるのだ。何もかも
緊急で重役だけの会議を開き、いざ話そうとすると、急に吐き気を催した
「うっぷ…」
大丈夫ですか、どうしました、と口々に心配する重役たちを構っている暇は無かった。すぐに第二波が来る
戻してしまった。声が遠く聞こえる。ふと地面を見ると、ヘドロの様な闇が這い寄って来た。野郎…
続いて第三波。第四波。キリがない。もう一旦出し切ってしまおう。うげぇ、不味っ
重役たちに肩を貸してもらい、腹を抑えながら言う
「か…会議は中止だ…お前ら持ち場に戻れ」
会議室のドアを閉めたところで次第に楽になって行くのが感じられた 今なら、悪態を吐く余裕はある
「股間蹴り上げて10cm浮かしてやろうかテメー」
どこにも現れない。一体どうなってるんだ?発現の条件は?一体何が起きているんだ?
もっと高度な検査が必要だ。脳のシナプスの繋がり方がおかしくなってしまったのかも知れない
または脳内物質に偏りが出ているのかも知れない。それはまだ分からない。目に見えなくても、物質は物質。何もないものに何もできる筈がない
しかし、そこまで行くと解剖になってしまうのだ。それはできない。一体、会議を開いて何をしたかったのだろうか?私は?初めからできないことは分かっていた
それでも、誰かに教えておいておきたかったのだ。私の身に降りかかった、この奇妙な出来事を
そう考えていると、またせり上がって来るものがあった
「分かった。分かったから」
すると、徐々に波が退いて行くのが分かった
何とか宥(なだ)め賺(すか)すと、うぅ…と酷く弱った山羊の様な声を出してしまった
「弱ったな…」
しかし、確証はないが、不確実だが傾向、法則があることを肌で感じ取った
「売国…誰かに相談…検査…」
またなるといけないので、その日はあまり深く考え事をせず、戦争で出払ってる準自警隊のガラ空きの家で寝泊まりすることにした
戦争一年と二か月半後
重役に、他人の家で寝泊まりするのをやめろと言われた
冷蔵庫の中身が無くなったら別の家に行くだけだ。大したことではない
スマホを切り、ソファに寝そべり、睡眠をとる 戦争一年と4か月後
完全に国内の世論は陸自派に偏った
何の気なしに買った食品の中にインフィットが作った微量の精神誘導剤が入ってることも屡あるからだ
ちょいと説明してみようか
男性ホルモンであるテストステロンに長鎖炭化水素をくっ付けた
元々テストステロンは凶暴性が高くなる副作用があるのだが、長鎖炭化水素をくっ付けて脂溶性にして、体の外に排出しずらくしたという代物だ
テレビでは日米優勢のニュースが絶え間なく流れている。捕虜になった中国人を笑いものにするショーは毎週大晦日の特番くらいの視聴率を叩き出している
準自警隊からは続々と卒業生が輩出されて行っている
ターバンを巻き、地面に置いて飯を食う中東と食事時にはいつもワインを開け、談笑に興じる西ヨーロッパは互いに足を引っ張りながら偶に思い出したように中国を攻めている
それに手でカレーを食べ、ガンジス川のほとりで24時間瞑想しているインドも加わって、カオス状態だ
アルジャジーラは途切れることなく情勢を伝えている
中国のバックに付いているのはロシア
中国を倒せば、次に出てくるのはロシアだ
そうなるとこの戦争は呼び方が変わり、第四次世界大戦となる
米露の一騎打ちだ
勝った方の一強独裁が始まるのか?はたまた疲弊してしまい、衰退の一途を辿るのか?
余力を残しておいた利口な立ち回りをした国が台頭してくるのか?そんな国にリーダーシップが取れるだろうか? アフリカは資源が豊富にあり、弱小国なのは運命(さだめ)か、列強に資源を安く買い叩かれ、現地人は屈強な戦士が多く、中東、西ヨーロッパ、インド共に傭兵として引っ張りだこだ
この地に於いての命は、安いのかも知れない。しかし、一瞬の内に、熱く燃え盛る様に咲き、散っていく。ある種の美を感じる
彼らが戦うのは自分の為か?或いは貧困に喘ぐ者の為か?愛国心がそうさせるのか?
オーストラリア、南米、カナダは地政学的にアメリカの支援に回っている。アメリカに媚び、アメリカに付いて行くしか活路が無い
果てのない闘争。人類史は戦争の歴史。国境線は戦争の傷跡。遺伝子の箱舟は我々を一体どこに連れて行くのだろうか?
競争。愛。探求。これらの創造主の作り給うた先祖代々受け継がれた三つの螺旋は絡み付き合い、束となる
戦争はこれらに何をもたらすのだろうか?洗練か?劣化なのか?
我々はまだ進化の途中なのではないだろうか?いつの日か神になり、我々の歩んだ道をふと思い返した時、その時神は自らの過ちに気付くだろうか?
機が熟してきた
この辺のタイミングで米国からの物資を停滞させる。日本の一般家庭にあまり行き届かないようにするのだ
そうすると、見る見る内に…
動き出す大日本帝国の民族たちよ ――Welcome To The Swamp War――
「レリースエノジェノメン。ようこそおいでくださいました。この世界最大のショーに
真夏の太陽がすっかりどこかに行ってしまい、冷たい風はもうすぐ冬だということを告げる秋風の今日この頃
如何お過ごしでしょうか?季節とは裏腹に中国華南、この会場はヒートアップ一直線。しかしは私、陸上幕僚長のエリーステインがお送りします
開幕はこちら、鶏の丸焼きです。さぁ、この鶏、早速ペンキをかけられます。その体は真っ赤になってしまったぞ。どうした鶏
そして?そしてそして?オーブンにレッツゴーだ。乱暴に入れられた鶏が?踊る踊る。熱さで踊っている
さぁそろそろ死んだか?真っ赤な鶏がオーブンから出され、そして食われる。丸ごとだ。中国の悲惨な末路を暗示してるぞ
以上、開幕チキンでした。さて、続いての演目は統合幕僚長がひっ捕らえて来たxxxx(なろうのルール上、実在の人物は題材にできないので伏字)だ
何とこいつは、あろうことか日本にミサイルを飛ばして来たとんでもない人物としてこの度ご紹介します
さぁ歩けxxxx
皆さん、よく見てください。これが犯罪者の顔ですよ。良いですね、目に焼き付けてくださいね
さぁではこちらで画像を用意しましたので皆さん画面の方にご注目です
おぉっとこれはぁ、ミサイルおばさんの登場だ。盲目のおばさんがステッキを突きながら歩いているぞ?道路には核ミサイルのスイッチが。これは大変だ
さぁ続きましてはこちら、サンゴをパクる。サンゴをパクるxxxx
そしてサンゴを家に持って帰る。そんな奴にはミサイルで報復だ
そして、xxxxはチキンになってしまった。なんと滑稽なことか
そして今度は銃を突き付けられている。本人は気付いているのか?
続いてはおーっと北朝鮮の手帳だ。裏で繋がっていたか?xxxx
最後は八甲田山だ。生存者0名。xxxxは死んでしまった。どれだけ酷い人生なんだxxxx
はい、会場が温まりつつある中でね、続きましての演目はこちら、お気楽なショーであります
皆さん、会場中央にリングが設置されているのはご覧頂けるでしょうか?
中国人ばかり登場していては釣り合いが取れません。今回登場するのは、この屈強な日本人二人。さぁ試合の始まりです 「よくここまで辿り着いたな…」
そう言う絵出井
何も言わず、こくりと頷く柄埜輪
「練習通りにな」
右手拳同士を軽くぶつけると、試合開始のゴングが鳴った
絵出井、ヘッドロック
柄埜輪、ロープに振る
絵出井、ロープの反動を付けショルダータックル
絵埜輪、転がる
絵出井、ロープワーク
絵埜輪、立ち上がる
絵出井、絵埜輪をジャンプして飛び越える
絵出井、ロープワーク
絵埜輪、戻ってきたところを捕らえクロスフェイス
絵出井、前転で切り返し、絵埜輪の脚を捕らえ転ばせる
絵出井、フォール。2カウント
絵出井、絵埜輪を立ち上がらせ、二度パンチ。対角線に振る
絵埜輪、ビックブートで迎撃
両者崩れ落ちる。レフェリー。カウントを始める
絵出井、絵埜輪、ほうほうのていで立ち上がる。カウントは6
両者交互にパンチ。徐々にダメージが蓄積していく 絵出井、ヘッドロック
絵出井「台本通りにやれ」
絵埜輪「shit...」
絵出井「fuck」
絵出井、絵埜輪を投げ捨てる
絵出井「ok.this is book」
絵出井、惚けたような剽軽な顔をする
絵出井、絵埜輪を立ち上がらせ、ロープに振る
絵出井、体を前屈させ、絵埜輪を自分の背中に乗せ、後方に投げ飛ばす
絵埜輪、すぐに立ち上がる
絵出井、両手で絵埜輪の胸と足を持ち、自分の頭の上に持ち上げ、やや前方に歩きながらそのまま後ろに落とす
絵出井、ヘッドロック
絵埜輪、タップアウト 「大衆はこのようなショーに現を抜かしていて、他の事が疎かになったりしないかしら」
「大変な世の中ですからね。せめて娯楽が欲しいんですよ」
あまり目立たないガラス張りされた特別席でエストライヒャーと観戦していた
さぁ、宴も酣(たけなわ)だ
「悪いけどこれで失礼するよ」
「最後まで見ていかないのですか?」
「野暮用でね。じゃ」
特に用は無かったが何故か席を外したい気分だった
会場を出、歩みを進めると路上でTシャャcが販売されてb「た
趨勢bノ阿った射幸心b餤シャツで埋め尽くされていた
ナチスドイツのドクロに通じるものがあるなと思った
若者はこういうものに飛びつき易い
プロパガンダは、十分過ぎる程効果てきめんの様だ 戦争一年と6か月後
それでも戦争に行かねー腰抜け共がいた
このご時世、サービス精神旺盛じゃないと生き残れないらしい
温泉の前で立って風呂桶とローション持って「一緒に温まろう」とか言ってる客引きの裸の女
一方寿司屋では女が口の中に寿司を入れてそれを客に食わすという愚行が平然と行われている(?箸も使わずに?)
これらは業務提携と言って、相乗効果により集客力を高めようってことだな
足引っ張ってんじゃねーよっつー(女が戦争行かなくなったらどうするんだ?)
ま、褒めてやりたいのはかの有名な国民的グループxxxxxだろう
握手会で有名だが、「戦争から帰ってきたらxxさせる」とかいう公約を打ち出し、日本中が沸き上がった
ネットの噂じゃxxxxまでさせるみたいなデマまで横行していて、どこまで本当何だか
ところで、ギャングスタとHIPHOPの親和性が高いことはご存じだろうか?
アメリカじゃあのエミネムを筆頭にディス曲(どこを、だなんて、そんなの決まりきってる)が中心にビルボードに続々と上っている
「賑やかな街だな。いつまで続くか知らないけど」
アウディに乗り、ゆっくりとした速度で感慨深く歓楽街を通り過ぎて行った
BGM 降神-あの海
戦争一年と6か月半後
違法風俗としてそのような如何わしい施設や飲食店は全面的に禁止した(握手会は許可する)
けしからん。私は風呂に入り寿司屋にも二回も行き握手会では一番人気の子とxxxxの約束を取り付けた
憂いなし、ってな
エストベルク、戦争に行って参ります
エーベルハルト大統領。見ていてください。私の雄姿を 素人の行軍
ネアカ
爆弾の近くでスモークを張る
「それじゃ爆弾そこにあるって教えてるようなもんじゃねーか」
「いいんだよ。見えないんだから」
「上のが有利なんじゃね?」
「うわっ、仲間撃たれた」
「誰だよ上のが有利っつった奴」
「じゃ下行くか?」
「無理じゃね?」
「やっぱ上のが有利なんじゃね?」
「じゃ何で撃たれた?」
※これはぶるんぶるんと言って、プレエミのテンションが最高潮に達すると見る事が出来る滅多にない出来事です
それではお楽しみください
ヴァアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!ヴァヴァヴァンヴァンヴァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドルルルルルルルン!!!!!!!!!!!ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!
ドゥーーーーーーーン!!!!!!!!!!!ドゥーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーードゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴァーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!ヴァーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プシュシュシュシュシュ!!!!!!!!!!!!!!ゴツゴツゴツゴツゴツ(靴の音)!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッド!!!!!!!!!(バイクの音) 人間の、血は赤い
この空の色とは裏腹に
すいません、頭の病気になっちゃいまして。作者が…とほほ
これでいいですかね?
昔はもっとうまかったんですよ
――Welcome To World War IV――
来たる、米露大戦
始めは直接の対決は無く、お互い代理戦争に奔走する
次代は、米露どちらかに付くか以外の選択肢は用意してくれなかった
耐え兼ねた弱小国インドネシアが米国に下した命がけの一撃はアメリカの目を覚ますのには十分であった
しかし、その代償は計り知れないほど高く付くことになった。その代わり世界中の尊敬を集めた
これが反撃の狼煙となり、世界中に米露に対する反乱の動きが起こった
国境線は第三次世界大戦直前よりも更に更に細かく分断され、アメリカの最新兵器に使われる小さな部品を作っているため第三者視点で物を言える日本は一々一々戦争に口を出すので、その割り振られた番号と同じく1111(quadruple one)と揶揄された
終いの果てには米露の直接対決が勃発した。人類はテレビ越しに独ソ戦最先端バージョンを目撃することになった
勝敗は、アメリカの勝利であった
しかし、この場においてはっきりと明言しておきたい
真の勝者などいなかった
最早、戦勝国が戦勝国と呼べるような状況ではなく、戦勝国という言葉が意味をなさないのだ
第三次世界大戦から続くこの戦争は、一体何が目的で、一体何のための戦争なのだろうか?
知る者は、皆殺しにされたに違いない。人類史上最悪の血で血を洗う抗争であった
人類は、ゆっくり、ゆっくりとその傷を癒すように復興していった ――Welcome To New World――
ベーシックインカム最強版と言えば分かり易いだろうか?
人類の障害年収は生まれた時点で約束された
これで、人々は何の気兼ねなく夢を追える
芸術。娯楽。趣味
文明が、交わり、弾けた
もう少し時代は進み、
ある別の惑星では、地球という星が一つの生命体だと捉えられていて、我々はそこに住む微生物だという認識が蔓延っていた
そう、その惑星ともうすぐ戦争になりそうだ
星間戦争、とでも呼べばいいかな?
兎も角、我々の文明は恐ろしいほど進んだ
人類と機械の融合
体の何十倍もの大きさのロボットに乗り、高速道路を走る。人類は、ロボットに乗り生活を送っていた
建物も、乗っているロボットの大きさに合わせたビッグサイズである
先の大戦、第四次世界大戦程度ならこれが一機あれば、米露どちらも滅ぼせる程であり、これを人類が一人一台持つのが基本となっている。次元の違う恐ろしさだ
これは友達を数百人呼んでパーティーができる家でもあり、人体を修復できる病院でもあり、車であり、新幹線であり、ジェット機であり、戦闘機であり、戦車である
要するに変形型のロボットであり、何もルービックキューブの様にガチャガチャとなるわけではなく、もっと滑らかだ。まるで液体の様に。それが金属でできている。何にでもなれるのだ
私は、資源の枯渇し、全てを使い切り、搾り取り、何もかも奪い尽くした地球を後にし、全人類を率いて出掛けるところだ。付いてきな。星取り合戦だ
「行くぞっ」
おお、という全人類の怒号が後ろから聞こえた
挿絵
エストベルク→地球→日の丸
Is this what humanity wants? 第○○話
アメリカの大統領選挙が近いらしいのでアメリカへ
kkkに入る→ミリシアに入る→選挙妨害
「楽しかったねー」→日本へ ここは、別の惑星?
人々は農耕に勤しんでおり、休憩の合間に、奇麗な川の水等を飲んでいた
すると、何やら聞き取れない言葉で雑談しているではないか
どうやら、言語能力は後退し、原始時代に戻ってしまったようだ
科学レベルも、この星では無いに等しい
ここは一体…??
Is this the real earth?
この惑星の人々の様に、心が清くないと、天国には行けないようだ Nas - Hip Hop Is Dead ft. will.i.am
Nas - Nasty
The Notorious B.I.G. + Edwin Star - Big Poppa
JAY-Z - Change Clothes ft. Pharrell
Boogie Down Productions- South Bronx
Cypress Hill - How I Could Just Kill a Man
Nas - Got Ur Self A..
JAY-Z - Show Me What You Got
JAY-Z - Excuse Me Miss ft. Pharrell
6IX9INE "Tati" Feat. DJ SpinKing
Big L - American Dream
音楽のストック Thrust - Past, Present, Future EP
Mobb Deep - Rare Species (59th Street Bridge Remix)
KRS-One - A Friend
Craig Mack - Flava In Ya Ear (Remix)
Stillmatic Freestyle (H to the Omo) / Nas
Supa Ugly / Jay-Z
Big Sean - Bezerk ft. A$AP Ferg, Hit-Boy
2pac pain
Foster The People - Pumped up Kicks 第〇〇話 ツナ缶と生クリーム
私は、何の変哲もない普通の女子高生
どこが変哲もないかと言うと、学校にツナ缶と生クリームだけを持って行ってお弁当代わりに食べるところ以外、全部何の変哲もないからだ
授業を軽い気持ちで受け、さぁ、待ちに待った昼ご飯だ
「エーデンシュタイン、それだけじゃ足りなくない?」
エーデンシュタインとは私の名前だ
学校のコンセントを使ってゴゴゴと泡立て機で生クリームを完成させ、ボールに入れた生クリームをスプーンで掬っていたところをいきなり呼ばれたので、こう返す
「えー、じゃあエビフライ貰っていい?」
私は、タルタルソースの代わりに生クリームをたっぷり付けてエビフライを頂いた
ふまふま。これはうまいですね
さて、のんびりしましょう
ところで、ご存じでしょうか?
エーベルハルト大統領は亡くなってしまいました
済んでしまったことは、どうしようもありませんが、前を向くしかありません
しかし、ずっとずっと、心に残ったままです
――The history of the big bang is short 第〇〇話 KKKとミリシア
地面に突き刺さり、高く聳え立つ十字架
周りには白装束に三角頭巾を被った者達が囲っていて、その手にはぬらぬらと燃える松明がある
そう、これは、KKKの集会
時刻は夜。辺りには怪しい雰囲気が漂っている
皆口々に「fire.fire」と言い、何周かするとその足は止まった
「神のために」
「神のために」
「民族のために」
「民族のために」
「国のために」
「国のために」
「クー・クラックス・クランのために」
「クー・クラックス・クランのために」
掛け声のたびに松明が上に掲げられる。言い終わると、皆中央の十字架に寄り、松明で十字架に火を付けるではないか
十字架を燃やすのは、イエスに向かって十字架を輝かせるという意味がある
元の位置まで下がり、両手を広げて隣同士との距離を一定に取ると、KKKのリーダーが宣誓し始めた
「我々は炎の十字架(クロス)を掲げる。苦難の歴史を経て、今も尚輝いている
キリスト教のサイン。信仰と愛のシンボルだ
その灯は、決して消えることはないと誓う」
ごうごうと燃え盛る十字架
集会の終わりを告げる言葉が一斉に放たれた
「ホワイトパワー」 ま、余興の一つとして捉えて頂いても構わない
エーベルハルトの奴が、行きたい、行きたいとグズってたので、どうせならと統合幕僚長のエーミリハイト、ニトラム・ディーフコルのエストライヒャーを誘って、4人でKKKの集会に参加したのだ
4人で来たのは意味がある
というのは、アメリカでは大統領選挙がやっていて、今現在も投票が行われている最中だからだ
明日はミリシアに参加して、バイデン支持者の投票の邪魔をするという予定がある
こっちがメインだね
「ところで、自分の故郷はどこにあると思いますか?エーベルハルト大統領」
帰り道、ラムトラック1500でComfort Inn & Suites Near Danville Mallに向かってる最中の他愛のない会話である
「何故、急にそんな話をするのだ?」
「嫌、望郷の思いに駆られたのかなと思いまして」
エーミリハイトとエストライヒャーは不愛想にしている。会話に入る気が全くないといった様相だ
「そうだね」
こいつ、自分の先祖の片方がアメリカ人だと勘違いしてないか?
ところで、KKKは、ナチス崇拝している。何でも、KKKには反ユダヤの側面もあって、そのユダヤ人を大量虐殺したヒトラーを崇めている
エーベルハルトはここに来る前、偉大なるアメリカに挨拶しに来ただけだと言っていた
それは先祖的な意味で?政治的外交的な意味で?
先祖的な意味で言えば、どっからどう見てもドイツ系ですから。あなた
「きっと、アメリカですよ」
外交的にアメリカにべったりのエーベルハルトには口が裂けても言えなかった 翌朝出発し、向かったのは大票田フロリダ
M4A1カービンで武装した我々は、入り口調査を行っていた
まずこの老婆に話しかける
「こんにちは。こんにちは。ミリシアです。誰に投票するんですか?」
老婆は私の武装に、その黒光りするサングラス越しにやや怖気付いた表情をしたのかも知れないが、それは分からない
感情を噯にも出さずに、私を無視し投票所に行こうとする
こっから先は通さねぇぜ、fake野郎
「こんにちは。ミリシアです。だれに投票するつもりですか?これは入り口調査です」
歩みを止め、じろりとこちらを見る老婆
「…誰でもいいでしょう?」
「まさかバイデンではないでしょうね?」
すると横にいたエーベルハルトが老婆の胸ぐらを掴み、老婆も瞬時にそれに反応し取っ組み合いの喧嘩に発展した
近くにいた先程までブラックライブズマターと吹聴していた黒人女性も参加し、辺りは一時騒乱となった
火付け完了。程なく騒乱から抜け出した我々は日本に戻った
後日、フロリダでトランプ勝利の報を聞き、安堵する
しかし、大統領選に勝ったのはバイデンだったのだ
しかし我々は再び安堵した。トランプが大統領だった時と同じことを言い始めたからだ
その後、アメリカに待ち受けているのは中国との全面戦争。更にその後にはロシアも控えている。未曽有の大混乱に巻き込まれることになったのだ 第○○話 屯
気付いたら壁が目の前にあった。左手には酒瓶を持っている感触がある。どうやら酔っぱらって顔面で体を支えながら壁に寄っかかって眠っていたらしい
「えへ、えへ、えへへへへ」
妙なテンションだな。ところで何故皆競争したがるんだ?何しても私が一番になるに決まってるのに
急に中学生に変装して全校生徒を説得して(勿論先に先生にも根回しして)(というか教育委員会のトップに変装してその学校に指示を出してもいいが)体育祭で皆で手を繋いでゴールをやりたい気分になった
ましてや戦争だなんて…一体、何が不足しているというんだ?可愛いねーちゃんか?金か?資源か?財宝か?全く訳が分かりませんねぇ さて、車を紹介しよう
ベンツ・GLS 580
パッケージ/オプション
burmesterハイエンド3Dサラウンドサウンドシステム
off-roadエンジニアリングパッケージ
ボディカラー
ダイヤモンドホワイト
ホイール
21インチAMG5ツインスポークアルミホイール
インテリア
エスプレッソブラウン/マグマグレー(本革)
インテリアトリム
アンスラサイトオークウッド(マット)
アクセサリー
AMGおすすめパッケージ
ドライブレコーダー[フロント]赤外線反射タイプ32GB
ロードシルガード
サイドトリム
ルーフスポイラー
ドアハンドルプロテクター
ロードコンパートメント
合計18,682,260 では、これからエーベルハルトの野郎を呼んでくる。そうだ、どうせなら統合幕僚長のエーミリハイトとニトラム・ディーフコルのエストライヒャーも呼ぼう
道中
BGM Silencer - I Shall Lead, You Shall Follow
「これは何の曲なのだ?」
「silencerですよ。スーアサイダルブラックメタルでは彼が一番だと思いますよ」
自前のOS。プログラム言語には漢字が使われている
外国人は漢字の習得に時間がかかる。OS開発に於いてあっという間に優劣が付いてしまった
船に揺られ、遺伝子にスイッチの入った黒人
しかし、何故白人の宗教を信じるのか?
「土着の宗教は無かったんですか?」
「あった。しかし救ってはくれなかった」
現代に於いて、非核保有国の発言権は皆無に等しい(日本は別で、というより、日本には原発がたくさんあり、プルトニウムが大量にあるので、いくらでも核兵器に転用できるので、準核保有国扱いとでも言っておこうか)
アメリカは北朝鮮の核ミサイルを非難し、日本は米露の核ミサイルについては何も言わない 冷戦終結後、東西抗争を主軸にした対立構造は変革された
世界中に火種が顕在している
しかし、どれをとっても、世界大戦に発展するほど大きな問題ではない
しかし、米中貿易戦争と騒がれている昨今、実弾の戦争に発展するのではないかと、ニュースで見る度に、日々確信を強めている
ユーゴスラビア地域、旧ソ連地域、中近東、アフリカ、アジア、中南米
一強独裁を推奨したりはしないが、強力なリーダーシップを持ってすれば、この地域で日々行われてるような細かい争いは起き得ない
冷戦で疲弊した米露や、丸くなった英仏ではやはり力不足が否めない
世界は再び、強烈な独裁者を欲している
西ヨーロッパは古く戦場の舞台として挙げられる
PFP(平和のためのパートナーシップ)は、参加国が自国の安全などに対して直接の脅威を受けた場合に
NATOと協議を行うことや、平和維持などの分野でNATOと共同演習を行うことなどをその内容としている
なお、PFPは、参加国のNATOへの加盟を保証するものではないが、加盟の前提となるものとして位置付けられている
PFPに対しては、東欧諸国のみならず、ロシアも参加の意思を表明している
アジアにはNATOの様な多国間の集団安全保障体制は存在せず、アメリカとの一対一の同盟(日米同盟)、友好関係、そしてこれらに基づいた米軍の存在が
この地域に平和と安定をもたらしている
世界的に軍縮の傾向が見られる(或いは量的に削減しつつも近代化(これは当たりである。例えば、いくら物量で押したところで、ラプターの様な戦闘機にはどうやっても太刀打ちできないからだ。忽ちの内にやられてしまう)を図るなど)
(即応性が重視される傾向も見られる)
それに相反するように中国の軍事予算は年々増していっている 朝鮮半島は、地政学的に見て、そして歴史から見ても、わが国とは密接不離の関係にある(しかしほとほと疑問に思うのは、そこの住民が、日本人の国民性から見て、到底相いれない存在であるということ)
韓国と北朝鮮の合わせて150万人を越える陸軍が国境線を挟んで対峙するというこの構造は、朝鮮戦争以降も、そして冷静ん後も変わらず健在で、北朝鮮の核もあり、朝鮮半島の軍事的緊張をより一層高めていることになる
このような朝鮮半島情勢は、我が国を含む東アジア全域の安全保障にとって重大な不確定要素となっている
要は、この両国間が、どの国からバックアップを受けているか、という話なので、朝鮮戦争の再開は、確実に起き得る
北朝鮮は深刻な経済不振に陥っており、その中でも軍事力に資源を重点的に配分していると見られる
人口に占める軍人の割合が高く、総人口の約5%が現役の軍人と見られている
陸軍を中心に構成されており、総兵力は約113万人である
装備の多くは、旧式(といってもロシアのお古なので、やはり侮れない(韓国のぶるんぶるんと揺れる砲塔の戦車より、整備も行き届いてて寧ろ強いかも))であるが、近年は近代化に努めている(最近のトレンドはサイバー攻撃らしい。安価に、そして簡単に敵より有利に立てるからだ(弱小国らしい)(こう書くとやはり語弊があるかな))
北朝鮮軍の活動は近年活発化しつつあり、演習・訓練も増加傾向にあるとみられる
陸軍は、26個師団約100万人を有し、兵力のおおむね3分の2程度をDMZ付近に配備しているとみられる
韓国は、全人口の約4分の1が集中する首都ソウルがDMZから至近距離にあり、また、三面が海で囲まれていて、長い海岸線と多くの島嶼群を有しているという防衛上の弱点を抱えている
米国は、グローバルな戦力再編の一環として、韓国防衛における役割を主導的なものから支援的なものへと縮小することを計画している 財政事情の逼迫により混迷を極めるロシア
海外駐留部隊は次々と撤退していっている(バルト諸国の一部など、その限りではない地域もある)
軍の規律の弛緩、徴兵・志願混合制への移行がうまくいっておらず、厳しい財政事情と相まって、これまでのような軍の活動水準を保つことは困難である(即応体制も低下している)(人員は不足しているが装備はほぼ充足されている)
また、外貨獲得のために、中国にSU-27戦闘機や、イランにキロ級潜水艦などの輸出を行っている
核兵器及び核兵器に関連する物資、軍事技術、技術者の流出の可能性が、国際的に懸念されている
ロシアの民主化に伴い、情報の開示が進み、放射性廃棄物などのオホーツク海への海洋投棄が明らかになり、世界的に注目を集めている
いずれにせよ、国内の混乱した政治経済情勢の影響を強く受けてはいるが、未だ膨大な戦力が蓄積されていることには変わりない 極東地域における戦略核戦力については、ICBMや戦略爆撃機がシベリア鉄道沿線を中心に配備され、またSLBMを搭載したデルタ級などの弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)がオホーツク海を中心とした海域に配備されている
バックファイア(中距離爆撃機)は、バイカル湖西方、樺太対岸地域及び沿海地域に約125機配備されており、AS-4又はAS-16空対地(艦)ミサイルを搭載可能であり、極東地域の地上目標や我が国周辺のシーレーンに対する高い攻撃能力を有している
ロシアは、戦力のほとんどがモスクワに集中している
これは、モスクワが西ヨーロッパに近いからである(首都がモスクワに構えられている理由もそうである)
クリミアはロシアにとっては地政学的に見てウィークポイントであり、物流の要でもある
国土が広く、日本からして見ればだが、極東に分散された戦力ですら脅威足り得る
北方領土にもロシア軍が配備されている
人員充足は低下しているが、れらの地域には、戦車、装甲車、各種火砲、対空ミサイルや対地攻撃へリコプタ―MI-24ハインドなどが配備されている(しかし、近代兵器というのは、近年複雑になっており、(その技能習得のため長い訓練を要する)いざ有事だと言って一般人を捕まえて来て、それで兵器が扱える兵隊の出来上がりだということにはならないのである)
ロシアは、海上・航空戦力の支援を得られやすいオホーツク海などにSSBNを展開してきた。北方領土は、このような戦略的に重要なオホーツク海へのアクセスを扼する位置にあることから、ロシアにとってSSBNの残存性の確保などを図るための重要な前進拠点となってきたものとみられる アメリカでは核兵器の小型化が進んでおり、M388 デイビー・クロケットといい、ロケットランチャーのように狙撃することが可能なものもある
シーパワー国家としての側面もあれば、ランドパワー国家としての側面もある
資源国でもあり、農業大国でもある
人種の坩堝であり、黒人は社会に組み込まれており、国が飼う時代から、個人で飼う時代へと変遷した
金持ちの黒人は車や酒、装飾品、女に金を使う。貧民層の生活は酷い。ハリウッドの裏側(文字通り)には彼らの居住区が隠されている
HIPHOPで成功した一握りの黒人は、言葉そのままの意味で王様なのである。彼らは金をばら撒く(靴底にヤクのパケを隠し持っている)。それが保身に繋がるからだ(国家予算、黒人枠、とでも言えばいいだろうか)
イスラエルを全面的にプッシュしているのもアメリカだ
イスラエルのロケット防衛システム「アイアンドーム」は、イスラエルの軍需産業であるエリスラ社やラファエル社などの製造によるものだが、アメリカの軍需産業の大手レイセオンの部品も使われている。つまり、イスラエルが起こした戦争はアメリカに利益をもたらす仕組みになっているというわけだ
しかし、軍事費の突出は、教育や福祉を圧迫する。この構造は、世界一の軍事大国のアメリカ(世界の軍事費の4割近くがアメリカ)では極めて顕著に表れ、2015年の財政年度の54%が国防費で占められる一方で、教育や医療・福祉は12%にすぎない
アメリカの中東外交において、イスラエル・ロビー(アメリカの中東政策の中でイスラエルの利益を優先させることを考える圧力団体)の影響力には絶大なものがある
アメリカ国内でイスラエル・ロビーの活動を批判すれば、政治家たちは社会的地位を脅かされたり、選挙での当選が難しくなったりする。したがって、アメリカの中東政策というものはイスラエル・ロビーを無視しては成り立たない アメリカのユダヤ人人口は2015年現在でおよそ716万人、全体の2.5%ほどにすぎないが、投票率が高いという特徴を持つ。それが、ユダヤ人票を政治家たちが重視することにつながっている
アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」など主要なメディアにもユダヤ系の人々が多く、またワーナーブラザーズなどハリウッドの映画産業もユダヤ人が興したため、
アメリカの世論形成に大きな影響力を持つ。トランプ政権の主要閣僚たちが親イスラエル的な発言を繰り返すのも、そうした背景があるのだ
米国では多数派のプロテスタント信者がユダヤ教徒に対し同情的な場合が多く、イスラエルとの同盟を支持することは容認されやすいお国柄である
米国とイスラエルの連帯の背景には、プロテスタントに根強い聖書主義(聖書本来の教えに従う信仰)の存在が指摘される。ユダヤ教の聖典がベースである旧約聖書を尊重することがイスラエルへの共感を生んだのだ
19世紀以降、ユダヤ人はアメリカにも多く移住した。アメリカにおいてはユダヤ人にも市民的平等が保障された。ヨーロッパでユダヤ人が受けてきた差別に比べると、
アメリカでの差別は小さく、彼らは持ち前の才覚によって台頭していった
アメリカにおけるユダヤ人の人口は2パーセントだが、大富豪の30パーセントをユダヤ人が占めているという数字がある。ユダヤ人の団結心と巨大な資金が一体化して政治に反映されると、
政治家も親イスラエル政策をとらざるを得ない。少なくとも反イスラエルはタブーになる。宗教と政治は現実には分離が難しい
もう1つ、アメリカ人がユダヤ人に親近感を抱く歴史的背景がある。旧大陸から新大陸に渡った祖先の行動が、バビロン捕囚など、漂泊を強制されたユダヤ人の歴史と重なる。こじつけのような感じもするが、アメリカとイスラエルの接近の背景には、このような感覚があると思う キリスト教世界は、ユダヤ人に対し長い間迫害・差別を行ってきた。さらに、反ユダヤ主義は反セム主義と名前を変え、差別が続いていました
第2次世界大戦における、ナチスドイツのユダヤ人虐殺についても、教皇庁は全く介入できなかった。こうした関係に大きな変化が生まれたのが1960年代の中頃だ
第2ヴァチカン公会議は、会期の最後の年(1965年)にユダヤ教とキリスト教の正しい関係のあり方について、「非キリスト教的諸宗教に関する宣言」を発表した。この宣言では、キリスト教とユダヤ教が持つ共通の遺産を正しく認め、ユダヤ人にイエス処刑の罪を負わせないことを明確にした。これはユダヤ人とキリスト教会の関係改善の大きな一歩になった。もちろん、ユダヤ人に対する偏見・差別は反福音的として退けられた
エルサレムはキリスト教にとってもユダヤ教にとっても、そしてイスラム教にとっても聖地である
イスラエルとアメリカはべったりだが(日本とアメリカの関係には匹敵できない程に)、日本には日本なりの、アメリカに対してのアプローチの仕方があると思う。それが科学等の研究分野を共同で行う事や兵器の共同開発だと思う。日米での役割分担も重要だと思う。例えば、ハードパワーのアメリカ、ソフトパワーの日本、や、アメリカが攻め、日本が後方支援をする(若しくは金を出す)、等
太平洋国家の側面を有する米国は、従来から我が国を始めとするアジア・太平洋地域の平和と安定の維持のために大きな努力を続けている。東アジア及び太平洋地域は、近年では米国にとって最大の貿易相手地域となるなど、この地域の平和と安定は米国の政治的、軍事的及び経済的利益にとって不可欠なものとなっている
中国陸軍は、総兵力約230万人と規模的には世界最大であるものの、総じて火力、機動力が不足している 東南アジアは、マラッカ海峡、南シナ海やインドネシア、フィリピンの近海を含み、太平洋とインド洋を結ぶ交通の要衝を占めている
この地域の各国は、着実な経済発展に努めるとともに、国内基盤の強化と域内外の各国との相互依存関係の強化を行っているが、一方で、この地域にはその領有権をめぐり対立が続いている南沙群島問題など、未解決の諸問題が存在している
南沙群島は、南シナ海の中央、ヴィエトナム沖500km、中国海南島の南方約1,000kmに位置し、約100の小島及びさんご礁からなる。同群島周辺は、海底油田、天然ガス等の海底資源が存在するとみられるほか、豊富な漁業資源に恵まれている
南沙群島については、現在、中国、台湾、ヴィエトナム、フィリピン、マレーシア及びブルネイが一部又は全部の領有権を主張しており、このうち、ブルネイ以外は、それぞれ標識の設置や、人員の配置などにより同群島の一部を実効支配している
正式に、どこの国が領有権を持っていて、中国が勝手に領有権を主張していると言う訳ではないのだ
世界情勢は不透明で、流動的なのだ
国連は第二次世界大戦の戦勝国で占められている
要は戦勝国のために動く機関ということ
しかし、巷で噂されている第三次世界大戦は、第二次世界大戦時の戦勝国である中国がまるで枢軸国の様に悪者に仕立て上げられている
これは一体…
G7には中国は入っていない
これは一体… 創価学会という組織が日本に存在している
毎年、中国から5兆、米国から5兆、合計十兆円が出ている
中国の狙いは地下鉄サリン事件を完全な形で再び成し遂げるためだ(先の事件は、傘がうまく刺さらず、サリンが不完全な形で拡散した)
米国としての狙いは、とても強い差別意識の白人女性がいて、どうやら日本が嫌いらしい…日本人女性をどぎついAVに出させている
良く、日本製のそういうものは海外では大変評価されているが、これは不名誉なことである
目を引くような女性ばかりを集め、一体、誰が子供を産むというのか?
もし、そのような女性が産んだとしても、碌に育てられないということは、データで出ている。統計が既に出ているのだ
虐待や、子供が非行に走るケースが一般女性と比べて格段に高いのだ(この程度なら諸君に調べてもらいたい。私の役割は先程述べた計10兆の拠出やその使い道の様に、決して表沙汰にならない情報を伝えることである)
極めつけは覚醒剤だ。目も当てられない。どのような結果になるかは、火を見るより明らかだ。世襲。1gを年に一回、0,5gを年に二回。内部の腐敗。
信者からは様付けで呼ばれている、毒殺犯の顔をしている女がいる
木の棒で膜を破り人工授精とのたまい、挙句許嫁の精子がないということにし、学生時代はナメクジを口にしたこともあり、この頃性欲が出て来たのか、玩具で致している
性産業は米国の方が酷い(そのハードさ)と言うが、日本には日本の地に根差した性があるし、日本なりの生活がある 日本人の精子量は減ってきている
それは水道水の為でもあるし、コンビニ弁当の為でもある
水道水には環境ホルモンが含まれている。これは内分泌攪乱物質であり、女性の生殖機能や人体の発育のバランスに悪影響を及ぼすものだ
コンビニ弁当には様々な、例えば○○料だったり、○○剤といったものが入っている
体にいい訳が、ない
そして支配者階級の食事はオーガニックと来た
これは、戦争の理由になるのである
きゅうりの成長は無限である
断面図をよく見て欲しい
小さな種の粒々がずっと続いているのは分かるだろうか?
やろうと思えば、宇宙サイズのきゅうりを作ることも可能なのである
地球に合わせたサイズのきゅうりを、我々は普段食べているのである
神様が、そうしてくれたのである
「原罪とは、例えば金玉を潰すと激痛が走るだろう?
要するに、その様な生命体が存在していること自体罪ということさ
キリスト教の聖書に於いての原罪の意味は歪められて伝えられている
原典の表層をなぞっているに過ぎないのさ」
全てを無に帰すパワーワードがある
"これらは表層をなぞっているにすぎない" 少し離れた車から
nas - The World Is Yours
「よぅエーベルハルト」
「ん、どうした?」
「有色人種減らしきんねーか?」
「さぁ」
「白人だけになったら差別なくなるのか?」
「何を言っているんだ?」 ここは大都市から少し離れたコンビニ。私の足元には、小さめの紙袋に包まれた皮たれとハイネケンがある。右手にはパーラメント
少し高級な葉を使っているのかなと思った。しかし所詮はタバコ。私が普段吸っているのはリトルシガーだ。若干軽く、吸うほどに不満が高まっていくような気がしてくる
私を含め4人全員がうんこ座りをしている。なんでかって?私が最初に座ったら皆真似しだしたからだ
エーベルハルトは、庶民はこんな座り方をするのか?とでも言いたげな様子だったが、合わせてくれた
エーミリハイトは、特に何の問題もないと言った感じだ
エストライヒャーは、「えぇ…こんな恥ずかしい座り方するのぉ?でも、やらないと皆の仲間に入れない」といった様子だ
皆、地面にケツを付けることなく、つま先立ちで踏ん張っている
多分私以外の全員ビビってる。エストライヒャーは顔に出てる。エーミリハイトは訓練されている。エーベルハルトは限界に近いがそれでも食らいついている
世界情勢についてはざっとこんなものだ。ネタも出尽くしただろう
さて、夜の街へと繰り出そう
BGM 山崎ハコ - 飛びます 適当なシャッターのある場所で車を停め、積んであったスプレーを数本取り出すようにエーベルハルトに言った
「これで何するの?」
「グラフィティと言って、HIPHOPの四大要素の一つですよ。偶には息抜きも必要ですからね。特に、皆さんの様な堅苦しい役職の方々達には」
私は黒のスプレー一色で「インフィット参上」と、グラインドコアのジャケットに良くあるようなトゲトゲ毒々しいロゴに似せてラクガキした
別に犯罪とかではない。三人は戸惑っているようだ
「既にあるラクガキに被せて描いても良いのでしょうか?」
エストライヒャーが聞いてくる
問題ないっしょ。是非やりましょう
程なくして、流暢な筆記体で(英語)「Nitram Deehkcol is immortal」と、丁寧な楷書で「自由戦争主義大日本帝国党に清き一票を」と、力強い筆致で「求む。勇敢な自衛隊員」のグラフィティができた
そして、事態は暗雲が漂うことになる
「あれ、何でここ使ってんの?」
「あたしらんとこのテリトリーだよね?」
エーミリハイトが小声で言ってきた
「だからエストライヒャー嬢が言ったじゃないか。使って良いのかって」
無視し、ここいらの縄張りの領有権を主張する女たちにズボンに手を突っ込み、歩くたびに首を横に振らしながら立ち向かっていった
「あんだよ」
「あ?」
「五十音順の最初の方でつっかえてんの?」
「あ?」
「幼稚園からやり直すか?」
「あ?」
四回目は言わせなかった。ズボンから手を取り出し、相手の左頬目掛け一直線にパンチを繰り出した。伸びるような右パンチで相手は気絶し、冗談の様にそのまま後ろに倒れ、後頭部をコンクリートに強打した 「やべーぞこいつら」
6人グループは一斉に騒ぎ出した。さて、狩るか
「おうるぁ」
エーベルハルトは勢い余って襲い来る敵をひらりと身を引いて躱(かわ)し、敵はそのままシャッターに顔面から直撃
「野郎…」
敵はエーベルハルトの方に向き直った
すると、エーベルハルトはくるりと体を空中で半回転させ、その勢いのまま右足のつま先を敵の口の中目掛けてドーンとぶち込んだ!
当たりに散らばる幾つもの白い歯
「う、うごご」
立て続けに攻撃する。エーベルハルトは左手で敵の服の首根っこと右手でズボンの端辺りを掴んで横方向に向かって投げ、精米機の小屋のガラスに激突させた
激突したとき、僅かな時間だが、首の座ってない赤ちゃんの様に、首だけをかくんと上向きにさせた形になっていて、とても面白かった
そのままずるずると滑り落ちる
「敵はあと何人いる?」
エーベルハルトの怒声が聞こえる
「4人です。大統領」
エーミリハイトが答える
エーミリハイトは、まだ攻撃を食らってない敵の胸ぐらを掴み、下に向かって強引に引っ張り、敵は顔面からコンクリートに直撃した。一撃
エストライヒャーは、右のホルダーからベレッタを抜き出そうとするが、エーベルハルトはそれを手で抑える
訝しむエストライヒャー。微笑むエーベルハルト
「ただの喧嘩さ。銃はご法度だよ、嬢」
エーベルハルトは敵をサイドスラムの様な形で持ち上げ、自分の右膝に落とした
よっしゃ、連携だ
私は精米機の上に素早く昇り、そいつの首元目掛けてレッグドロップを放った
「「ウェーイ」」
右手同士でタッチし合う 残すところ後二人だ
エーミリハイトは新しい敵の脚を取り、転ばせ、アンクルロックを仕掛ける。寝ころび、再び、深く締め上げる
ロックを外し、くるくると前転しながら敵の頭部に向かって行く。丁度、敵と頭をくっ付け合うような形になり、その向きで敵の首を絞める。敵はもう既にグロッキーだ
私は最後の敵の背後に忍び寄り、ローブローを食らわした
「うぎぎ…」
ドロップキックでこの最後の敵をエーベルハルトにパスする
エーベルハルトは最後の一人に向き合って抱きつき、フロントスープレックスを放った。敵はシャッターに激突し、後頭部を抑えながら立ち上がった
すると、エストライヒャーがトラースキックをかまし、敵は倒れた。エストライヒャーはお嬢様スマイルでこう言った
「これで今日から私もドープサグライフガン・ガールズかしらね?」
両手を広げ、呆れたようなポーズをするが、それでも微笑みは崩さない
全員で右手を上にかざし雄たけびを上げ、跳ね飛び、勝利の美酒に酔った。ハイネケンが無いのが玉に瑕だが
実力のSSSと人気のSSSと金で買ったSSSと裏世界のSSS。私たちは最強だった 第○○話 14days
気温は-1℃。ここはアメリカ。2月。大寒波が東海岸を襲っていた。行き先はボストン
車を紹介しよう
日野 プロフィア。タイプはウィングバン。日本フルハーフ社のVQ WINGを採用している。FW (低床 8x4)フルキャプだ
理詰めの選択肢が複数用意されており、そのどのシナリオを選んでも良いように作戦が同時進行で行われる
軍と政府は一緒に会議をする。会議は別名タバコ会議と呼ばれている
どこに行ってもパパラッチが押し寄せる
告解は24時間受け付けられている。情報は上に筒抜けなのだ
日本にはその文化はない
彼らは、分からないものに対して攻撃的な態度を取る
新聞で書くから現実になる
後から言えること。3mの巨人ではなかったということ
事実、解体された
機体はステンレスで出来ていた
正解は、ミサイルの即時爆撃だったのだ
何の話かって?上がヒントさ。答えが分かった諸君。では、小説に関係ないかと言うと、そう言うことではないのだ
後から辻褄合わせをすればいいだけなのさ
さて、このプロフィアには、インフィットの作った薬が満載されている
今回売りつける薬は、こちら
精神誘導剤だ
これを米大統領に売りつける
まぁ見てな スーツの女(国会議員)に呼び止められた
「すいません。どちら様ですか?」
「えぃっとー、大統領に呼ばれたのですが、コロナのワクチンが完成したとの事で、議員さんの家族に配るらしいですよ」
「そんな話は聞いてないわ。何なら、今確認しても良いのだけれど?」
「では、お願いします」
「ところで、貴女、お名前は?」
「えぃっとー、辺留と申します」
「bellね?」
彼女はポケットからスマホを取り出し、タッチパネルに数回タッチすると耳に当てた
一応、誤解がありそうなので付け足しておく
「お姉さん。bellではないですよ」
トラックから身を乗り出すように言う
彼女は腕で制す
「もしもし?bellと言う者がホワイトハウスの庭に乗り付けているのですが、ご存じでしょうか?」
「日本語ですよ。日本人です。辺りの辺に留めると書いて辺留です。その旨伝えて頂きたい」
セリフに合わせリズムカルに外側のドアをバンバン叩く。国会議員はこちらを一瞥した後、そっぽを向いた
「もしもし?どうやら日本人らしいのですが…お知り合いなのですね?分かりました」
スマホを切り、腰に両手の手の甲をくっつけ、不満のポーズをとる
「じゃ、運賃ということで」
100$札を1枚手渡した。ま、処世術でもあり、悪事を認める暗黙のサインでもある
「皆には黙っておくわ」
「まいどですどうもー」
我ながら、コミカルな表情をしたと思う
さて、ホワイトハウスで商談だ 「では、体には残りやすいが、遺伝子に影響はないということだね?ミスエストベルク」
大統領室の椅子というのは特別だな。この深々とした座り心地は無条件で地位と名誉を与えてくれそうだ(逆)
「よろしいですよ。エーデンバイン大統領」
アポは取っている。世論操作できると聞いて大はしゃぎで私を呼び出したのだ
「こちらは」
渡した瓶を手に持ち強調してきた
「原材料は何かな?」
「答えを私は提供しません。貴女方は提供品を盲目的に自身達に供給するのみなのです」
google翻訳みたいになった。咄嗟に思いついた喋り方なのだが、暫くやってみようかと思う
「うーむ…困ったねぇ。普通に喋る気はあるかい?」
ねーっつったらもっと困るべ?
「そうだね…」
エーデンバインは考えたふりをする。これは容易に見抜ける。ポーズに過ぎないのだが、待ってる時間が無駄に思えた。思わず浅いという言葉が口から出そうになった
気に障ったからだ。何故?何故逆らう?これは私の人格形成に多大な影響を与える案件だった
幼い頃、こんな話がある
私は物心付いた瞬間に、両親に向かってこう宣言した
「死んで」
いらないと思ったからだ。当然、両親は困惑し、顔を見合わせた。次の瞬間には朝方まで続く大喧嘩になっていた
「この子が言うこと聞かないのはあんたの育て方が悪かったからじゃないの?」
「嫌、待て、その前に言葉を喋ったぞ」
言うこと聞かねーのはてめーらだろ 事態を鎮静化する意味もあったが、この、"言うことを聞いてくれない"というのが、当時どうも心に引っかかった
何で?何で言うことを聞いてくれないんだ?私が判断したことなのに?私の命令なのに?何で?何故why?(演技がかった身振り手振り)
お陰で殺す手間が増えたじゃないか。突然意識を失って後頭部を強打してそのまま死に至ればいいのに
私は朝食の卵焼きとほうれん草の裏側にピュッと洗剤を掛け、喉が嗄(か)れていて気付かなかったのか普通に食べちゃって、仕事に行く前に悶え苦しんで両方死んだ
お陰でこの年までこの性格だ。悪いことがしたいわけじゃないと思うんだが、兎も角言うことを聞いて欲しいのだ
自分で作ったインフィットのマル秘薬を服用してからは、ただ高度な生命体足り得たいというアイデンティティを持つようになった
ま、それは自己問答によって辿り着いた格好付けた説明であって、基本的には、上になりたいのだ
嘘だよ。ただごっこ遊びして欲しかっただけだよ。洗剤は、私を生んだ両親ならそのくらい見抜けると思ったからだ
止めなかったのは、口の中で噛み分けてるだけなのかなと思ったからだ。救急車を呼ばなかったのも、演技に見えたからだ
両親は薬局で働いていた。そこから着想を得て、科学者になろうと思った。特に製薬に興味があった。これで世界を牛耳ってやろうと思った
重要なのは役職でも肩書でもない。業務内容にこそある。でも欲しいなと思った。当時薬局に勤めていた両親の同僚に事情を喋ってその薬局に匿われたのだが、同僚に聞いたのだ
「他人になる時はどうすればいいですか?」
質問の意図を確実に把握していたとは思えない
「変装すれば誰にでもなれるよ」
安直だなぁと思いつつも、これが最強だと思う。何かになる必要はない。何かになればいいのだ(禅問答)
では、大統領が怪しい薬でも作れるかっつったら、ちげーべ?
バキュームカーの運転手がエンペラーの王冠を被れるかっつったらちげーべ?
蟻が人間になれるかっつったらちげーべ?
人間が神になれるかっつったらちげーべ?
でも神なら逆できるべ?でも自分の体人間だべ?存在自体に疑問持つべ?そんなことないべ?人間の完全版だべ?結局人間だべ?でも神じゃね?
最強だろ。何でこんな頭が良いんだろ 暫く(本能的に欲していたのはこれ)絵本で情操教育を自分でした後(近くに図書館があった。絵本を(置いてあるのを)全て読んだ後は絵本以外の物を読んだ。読み尽くすのに半年もかからなかった)
(速読の本が置いてあった。読書効率を高めるために役立った)(知識は指数関数的に伸びた)(薬局に置いてあるのだけでは足りない)、
そろそろバレる頃(死体が腐ってる。何の処理もしてない(同僚にはそこまではできない))(近所の者が通報しかねない)かなと思い、薬局を飛び出した
事前に細工もしてある。同僚が不用意に握った洗剤のボトルを自宅に持って帰って置いておいたのだ。玄関を開けてすぐ匂ってきたので、それが癪に触って(手袋で)家の中に投げつけた
夢が薬局じゃ夢がねーよなぁ。普通の女の子が丁度幼稚園年長になる頃辺りでインフィットを立ち上げた
ダークウェブに有志を募り、社員募集を掛けたのだ。組織の理念は、世間からは決して表沙汰にならない秘密科学製薬結社ということにした
日本のサプリメント会社に勤めていて、純粋な知識欲(インフィットで得たノウハウを自分が勤めてるサプリメント会社に齎(もたら)したい者
ソ連解体後行き場を失った科学者
西ヨーロッパで迫害を受けた経歴のあるユダヤ人の物理学者
ダークウェブが趣味でよくこっそり他人のSNSのDMを覗き見するのが趣味の(迷子っちゃ迷子だな。インターネットサーフィンしてただけとも言える)パン工場勤務。ベルトコンベアで流れてくるパンに異常品がないか確認するのが仕事らしい
(こいつは頭が良い。フォローするみたいだが。まずダークウェブにアクセスできているし(この組織に辿り着くための最低限っちゃ最低限だが)、旧帝大出だ
何でパン作ってんの?って聞いたらメガバンク勤務(熾烈)で対人関係で病んだかららしい(笑える)(拾ってやるか。仕方ない))(こいつはコンベア担当にしてやろう)
退役し、有り余るコネで武器売買まがいのことを中東で(個人で)やっていたところを、(中東で作った)友達伝に知った元米海兵隊少将(中東大手石油会社の友達もついでにゲット)
小説のネタが欲しいからと取材を申し出た日本の小説家 全て雇ってやった
待ち合わせ兼面接地に使ったCOFFEE YAMAGOYAで落ち合った時は、みんなびっくりしていた
まさかインフィットの創設者がこんな子供だなんて。といった感じだろうか
「ここに集まった全員、私の論文に共感してくれたということでよろしいか?」
「Yes,ma'am」の揃った声が聞こえた
論文と言えば英語。夢と悪意を詰め込んだ。内容としてはインフィットのマル秘薬についてだ。この当時はまだ効き目も短く(持って数時間程度)(臨床試験は無し)、
実際にはまだ一個も作ってなかった(大規模な施設が必要になるからだ)(だからインフィットを作った)(自分ではとてもではないが飲めなかった)
(論文には今はここまでできますよ。後から改良する余地がこのくらいありますよというもの)(興味本位でダークウェブ上のサイトを覗いたが最後。雇った私兵が地獄の果てまで追いかける。お陰様で今では一大勢力を誇っている)
机上の空論みたいなものだったのだが、インフィット設立後、すぐにその夢と悪意は現実のものとなった。思い描いた化学式が、物質として、この世に生まれ落ちたのである
製薬は面白い。薬を服用すると人体で化学反応が起き、その連鎖反応で薬の効果が表れるのだが、それが高度なシミュレーションのようで、やりがいがある
実は副作用という言葉はない。それはあらゆる薬に対しての認識が間違っている。副作用も作用の内だからだ。要は副作用順作用含めてその薬の作用ということ
悪魔と神が混在しているのだな。さて、薬で大統領の職務を助ける私は悪魔だろうか?神だろうか?
「そうだ、質問を変えよう」
よし、脳みそを変えよう
「インフィットの勢力というのは一体どれ程なのだ?是非とも知りたい」
「レスポンスを返す旺盛さすらその質問では惹起するには至っていない」
これ以上の情報は引き出せないと諦めの境地に至ったのか、大統領は肩を落とした。代わりに返ってきた言葉がこれだ
「…いくらなんだ?…?」 「一粒20億ですね」
「…oh…とても高額ですね。そこまでの大物となると…」
では作れますか?という質問は野暮だろう
「ではこうしましょう。面白い方法で受け渡すというのは?二百分の一の値段で売りますよ」
喋り方を戻した
「と、言いますと?」
「その瓶、貸してください」
「うん?ああ」
手渡しで受け取る
瓶を胸に挟んだ
「wow!」
大統領の机の上に座り、足を組み、右手で胸を指し、微笑み誘惑する
こちらも見ずに、ごそごそと探っている様が面白かった
こいつは貞操観念があるな。弁護士らしい。良い大統領になる。少なくとも、前の大統領とは違う
遺伝子まで壊したくないアメリカと恒久的に儲けを出したいインフィットの意見が合致した
「ノってくれたお礼です。二千分の一でいいですよ。一瓶に77粒入ってます。一億五千四百万ですね」
「それは$か?」
うわっち
「154万$ですね」
「おお、それは助かるよ」
肩を掴まれぶるぶると揺さぶられた
言うことを聞いてくれたお礼だよ
ありがとう。お陰でコンプレックスが少し解消されたように思う 「トラックで来ました」
ポケットからキーを取り出し、遠隔でウィングバンを開ける
「今からニ十分間、取り放題にしておきました。料金はこの一瓶だけで構いませんよ。一番左端にある種類がこれと同じですから」
「ほかにも薬の種類があるのか?どんなの何だ?」
「貴女には関知する工程が用意されてない」
ダブルリングキーホルダーを指に引っ掛けてくるくる回す
エーデンバインは急いで大統領室を後にすると、恐らくスマホでこのホワイトハウスにいるものに連絡してるのだろう、誰も一歩も出るなと大きな声が聞こえた
外を見ると、慌てすぎて段ボールを持ったまま転んでしまうエーデンバインが見えた
大統領はこの後対中路線を強化した。支持率は徐々に増加傾向にある
クラスのジョック。企業の社長。ネットの掲示板で書き込みの多いナード。テレビではしゃぎ倒すのだけが取り柄なコメディアン
彼らに影響された人間までをも得票田にできるように。
アメリカは、インフィットの魔の手により掌握されていく
これには狙いがある。第三次世界大戦でアメリカを早期参戦させたいのだ。エーベルハルトの野郎の負担は減る。あいつはアメリカのことしか頭にないからだ(日米同盟に固執してる嫌いがある)
何も理性すら失う訳ではない。タカ派になるのだ。少なくとも、数年は。薬の切れ目が縁の出来目とでも言えばいいか。その時こそ、当代の大統領との商談のチャンスだろう
と言うか、大統領からはあまり金は取れないのだ。まず大統領のポケットマネーは、(大統領によるが)案外少ないというのと、国庫からは払えないということだ
取引は内緒にしておきたいだろうし、票を金で買ったなどと誰にも相談できる筈もない
ま、後から取れるところから取るさ。薬の種類はこれだけじゃない
程なくして始まる第三次世界大戦時、再選し、ポケットにハンドガンを忍び込ませたエーデンバインは喧嘩腰外交で中国相手に勝利を収めることになる 第○○話 八月。古くから民衆が日常生活の中で作り、使ってきた道具に鳥が座っている
最後の最後でヘリコプターに追跡されている場面がある
逃げ延びたか、捕まったか憶測させたいのだろうが、現実的に言えば、一旦、ああなってしまったらお終いである
地上に居る警官が無作為に探すよりよっぽど効率が良いし、地上にいる警官にも連携が取れる
これにて逃げ延びた論の可能性は潰えてしまう。ムービースターは強いから、と言われてしまえばそれまでだが…(所詮虚構、と一笑に付してしまいたいところだ)
逃げ延びたと憶測させたいなら何故ヘリの追跡の場面があるのか?そう憶測させたいのなら最初からその場面がなければいいのである
捕まった論を決定付ける、ではないが、それを匂わすような場面がいくつかある
まずお金だが、これは自分では使いきれないから(もうすぐ捕まるから)渡したとすれば辻褄が合うし
バレエを一緒に見に行かなかったのは、明日にはもう捕まるから、その前に仕事に決着を付けたともとれるし
裏世界から足を洗ったと言うが、これはジョーイが自分自身に矜持を持たせた、とも言える
要するに、裏世界から足を洗ってないで摑まる乃至死ぬ、というのと、裏世界から足を洗ってから摑まる乃至死ぬのとでは、違うからである
ジョーイは自分の価値観に則って行動する、言わばコードヒーローだからだ。自分の意地は通すということだろう
終始麦茶の様に酒を飲むジョーイが印象的だった
サブタイトルがヒントだが、もし、分かったとして、では一体何なのか?と言うと、そう言うことではないのである
後から辻褄を合わせればいいのだ
さて、米大統領からは早速大口の追加取引があった
効能の真価を知り、仰天したことだろう。料金は二千分の一。ホワイトハウスに直送だ。なんて言い訳したかは知らないが、偽の戦争をでっちあげ、その予算を上乗せしたとインフィットのスパイ伝に聞いた
ないなら作ればいいのね。なるほど、業が深い。アメリカ
そのせいで中東の一国が犠牲になろうが、私のせいではない。何、何の問題もないさ。日本はその国から約5%しか原油を輸入してないんだから 他のルートもある。自白剤を米連邦最高裁判事に売りつけたりした
これはチオペンタールと覚醒剤を合体させたもので、はっきりとした意識を保たせながら大脳新皮を麻痺させる
要は質問しただけで本人の意思なく勝手に口が動くようになるという代物だ
行き過ぎた取り調べを防ぐのが狙いだろう。正義の味方には持って来いだろうが、私はエイミリーが裏でマフィアにこの薬を流すことまで読んでいた
エイミリーは裁判でマフィアの構成員だと分かってる奴には減刑を言い渡す傾向があるからだ。若しくは無罪。繋がりがあるのだ
なので、わざと一粒2000万$で売りつけた。一瓶15億4000万$。エミュリーは買った値段よりも高く売りつける。その金でまた薬を買うだろう。巡り巡って、返ってくるのだ
もし、拷問されても絶対に口を割らない強者の口を割る事が出来たのなら、それは、その情報は2000万$以上の価値があるだろう
戦争にも使える。100%確実に、裏切者が炙り出せる。本来粛清される憂き目に遭う者が、この薬で救われるかもしれないし、或いは逆かも知れない。それはこの薬を飲ませればわかることだ
裏で流行る。第四次世界大戦が終わる頃には陳腐化しているかもしれない。その時は新しい薬を提供してあげればいい。それがビジネスだ。常に流動するものである
エミュリーは絶対に口を割らない。それこそ、この薬を飲ませなければ。マフィアとのコネがあるし、もし悪事がバレれば芋ずる形式に摑まる奴が出てくる。その前に消される
強化版デパスはファイザー社の幹部が買い取ってくれた。名はエニールという
何でも、昨今のコロナ禍、ワクチンの臨床試験で被験者に副作用が出たため、それを揉み消したいそうだ
夢の薬だと幹部連中は今頃狂喜乱舞だろう。人の命は金に換えられない。無償で提供した
ただ、取引の際、何故これほどの技術がありながらワクチンを開発しないのかと問われ、こう答えた 「社員の分は確保してありますから」
欲しいと言えばディーフコル社や党員、自衛隊連中にはやるが、コロナのワクチンくらい、人類で何とかしてほしいというのが本音だった
もう少し踏み込んだ狙いもある。中国が発祥のコロナだが、感染者数や死者数が中国以外で増える程、ヘイトがこのウイルスの発生源である中国に向く
そうなれば、コロナが収束した後に待ち受けているのは壮絶な中国バッシングであり、その後に第三次世界大戦となる
火を付けたいんだよ。私は。その時こそ、本当の商機だと思ってるし、マーケットは全世界が対象になる
我々の薬を売って欲しいとせがむ国があるとする。「今は金がないから戦争に勝ったら払う」なんて言って来て、もし敗戦国になろうものなら、戦後の賠償金に薬代を上乗せする
不均衡は争いを生む。世界のフラストレーションが溜まって、また新しい戦争だ。ナチスドイツはまた現れる
さてこれが本丸だ。いよいよお出ましだぞ。インフィットのマル秘薬。ディーフコル社には無償で提供している
アメリカでは、統合参謀本部議長、エイミリーが大口取引の先となっている
お陰でウィングバンの中身がほぼ空になった。一粒5000万$で一瓶計算だと実に50億$だ。そんな規格外の値段だが、アメリカは血相変えて独り占めしようとしている
エイミリー氏からは、他の国に売るなとか、釘を刺されている。そんな訳には行かない。しかし陣営はある。あるが売る。売るが勝つ
実は、そんな大量に買ってくれるなら安くできると言ったのだが、商品のカウリティー(質)やサーヴィス(取引に於いてのセッティング)が落ちるのでは?と逆に不審がられた
一瓶50億$というのは信用代も含まれているということだな。うん そんな物が大量に流通する訳だ。インフィットの収入源の大半を齎(もたら)してくれることになる
市場規模はあのディーフコル社をも上回る。世界第2位の兵員数140万人を誇るアメリカが人数分の薬を欲しがっている
因みに140万人を一瓶に入ってるマル秘薬77粒で割ると18181.8181818になる。割り切れないのだがね。嫌嫌々、わざとではないからね
締めて9090億5千万$。組織のメンバー食わしてやらなきゃいけないしな。これくらい
時勢を見極め取引先や流通量は調節したいと思う。まず、アメリカを殺気立たせることが重要だし、先手を取るのとほぼ同義である
ミサイルがそこら中にぼんぼこ飛ぶようになりゃ、行き来が難しくなるからね。世界中に散らばった社員が安全地帯(矛盾するように思うが、例えばUAE等は比較的中東の中でも安全である)で手薬煉(てぐすね)引いて取引を待ってるさ
金は電子取引ができるがブツはね
ま、これはネタなのだが、失神薬と痙攣薬がある。ネットで気軽に買えるようにしておいた。効果はどちらも二十分ほど続く。二粒なら四十分ほど。命に別状はない。いじめで遊びたいときにぴったりだ
学校で流行ること間違いなしだね
それと、疲れてる日本人にもプレゼントがある
我が組織は脱法ドラッグ事業にも手を出した
m〇h〇r〇j〇420と業務提携を行い、ラインナップに我が社の製品が並ぶこととなった
その売れ筋をご紹介しよう 脱法リキッドでは、「覚醒水」がお勧めだ。キリッと目が覚める。一日二日眠りたくない、そんな遊びたがり屋にぴったりだ
脱法ハーブでは、「お墓でお破瓜」「みだりに刺すーん」のツートップだろう。あまり外に出ないことをお勧めする。ぶっ飛ぶこと間違いなしだ
ところで、すれ違う街人と目を合わせたくないのに、向こうから見てくる場合がある。こんな時の秘策がある
顔がプリントされたTシャツを着ればいいだけだ
自然と街人の目線はそのTシャツの顔に行く
社の理念と現実はかけ離れていて、実はお尋ね者の身でね。指名手配されてるんだが、自分の顔写真が映った張り紙が至る所にある
何の変哲もない白人女性に変装し、いつものBrooks Brothersを脱ぎ、素顔がプリントされたTシュアツを着て街を練り歩いている。所謂流行り物だな。世間からはインフィットの存在自体が陰謀論だと囁かれている昨今
私にも、休みが必要だろう?こんな日も、良いのかも知れない
BGM 2Pac - Pain
口ずさみながら。踊る様に。タイムズスクエアにて エストベルクちゃん情報(永久版)
乗ってる車 アウディ A8 L
付けてる時計 Patek Philippe 6002G sky moon tourbillon
付けてる香水 chanel egoiste platinum
持ってる銃 ベレッタM92、magpul masada
口癖 「何で言うことを聞いてくれないんだ?」
着てるスーツ Brooks Brothers
身長 171cm
体重 top secret
資産 組織の資産は潤沢にあり、およそ一千兆円に近い数百兆円だと言われている。大戦に於いては漸増する。個人資産に於いては、9000億円程度と思われる 第○○話
chanel egoiste platinumを左手首にワンプッシュ。こすらないように右手首に付ける
出掛ける前の30分。身だしなみを整える時間だ。トップノートがきつくならないように余裕を持っている
左手で右の。右手で左の肘の内側に、軽く叩くように付ける
香水に含まれるアルコール分が、体温が高い所に付けることによって、揮発し、良い香りを出す。香りは下から上に上がって来る
スーツを軽くめくり、左右の胸筋の上辺りに、押さえつけるように付ける
もうワンプッシュ。右手を水平にして香水を上向きにプッシュする
そこにできた霧に髪の毛をくぐらせる
棚から酒瓶を取り出し、ドアに腰を預けだらしなく座り込み、浴びるようにワイルドターキーを飲んで時間を潰していた 肥沃な大地の葡萄香るワインパーティーに参加していた
「これはこれはミスグレッブ。ようこそおいでくださいました」
うぃーっす
この名前は上流階級では名が通っている
「このパーティーはファイザー社のエニール氏が開催されまして、上流階級の方ならどなたでも、お呼びしております
ええ、ミスグレッブの様な高貴なお方をお待ちしておりましたところですよ。ささ、何でも頂いて下さい」
100年物のグルジアワインはなさそうだ。しかしそんな気分でもねー。安酒で悪酔いしたいところだが、それもなさそうだ
「何か今年美味しいのある?」
「そうですね…流行り物はあまり置いてないのですが、産地等はどこが好みでしょうか?赤白は?」
呼ばれてもねーのに来てやった理由がある。世間話ももう限界だ
「トスカーナ州のはある?赤が良い」
「Val di Cornia Rosso等はどうでしょうか?」
「頼むよ」 待ってる間にサニーレタスをぱくつく
やや右斜め後ろからエニールの声がした。やっとのことでおでましのようだ
後ろに振り向き、エニールの方へ向かう
そのタイミングでワインが来たので受け取る。軽く目配せをし、エニールの後ろから肩を組む
すると空気を察したのかエニールの近くにいた友達(表)はすっとどこかに行ってしまった
「な、なんですの?エスト…ミスグレッブ?」
こいつは私の本名を知ってる数少ないアメリカ人だ
「シィー、でけぇ声出すんじゃねーよエニール」
「だから、何なんですの?」
急に小声になった
グイっとワインを飲み干す
グラスを白い布が引かれたお洒落なテーブルに乗せるとこう切り出した
「まずエーデンバインにやった薬がある。タカ派になる精神誘導剤だ。電話越しでの口調が変わってる。恐らく自身でも服用している」
引きつった笑顔で遠くの友達(表)に手を振っている
「せっかく支持率挙げた上で戦争に踏み切ろうっつー歴史の分かれ目なんだよ。第三次世界大戦。分かる」
口説くように抑揚をつけて喋る
「世論が大事なんだ。大多数のアメリカ国民がこの薬を飲むことになる」
「だから何ですの?」
エニールよりグレッブ・トセの方が強い。社交界の常識だ
遠くの方にいる友達がこちらに向かって言ってきた
「あたりめーだバーカ」
冷や汗をかいてるエニールが表情を崩さずに言う 「どうやらその様子だとご存じのようね」
「テメーにやった薬が裏で流通してる。どういうことだ?水差すか?」
かなり間があった。虐待と同じだ
「いえ、そのようなつもりは決して…」
再び間がある
「実は多数の要望を頂いておりまして…とても人気がございまして」
右拳を握り、テーブルを叩く
「分かりましたわ。関係のない人間に売るのはやめます。しかし、我が社はコロナのワクチンを随時開発中ですわ。臨床試験は最終段階まで来ています。その分は無償提供して頂けるのでしょうか?」
また叩く
悪魔の様な静かな声で囁く
「ウチの構成員が殺された。エーデンバインの息の掛かった者がやった。退役軍人でな。方々にコネがあるので組織で重宝されてたんだ。要は取引のパイプを繋いでくれる役目なんだよ。どんくれーの損害か分かるか?」
「さ、さぁ?」
演技染みたボディーランゲージでその場を凌ぐエニール
「エータランズと同等かそれ以上の人材寄こせ。テメーが裏で流した薬が原因で支持率が伸びねーんだとよ。一気に一億人分の発注があって驚いたぜ」
エニールはハト派の大統領候補と繋がりがあるように思う
「なら指示を出したエーデンバインか実行犯を殺ればいいのでは?」
いつの間にか緊張がほどけたのかシーザーサラダを食べ始めた
筋は通ってるがテメーを見逃す選択肢もねー
コンベアから連絡聞いたときは背筋が凍った。釣り合いは取る
「今、彼の魂は浮かばれず地上に留まっております。必ずや復讐を果たし、魂を天へと帰します」
始めて泣いたかもしれない。生まれたときのことは知らんが、なら二回目だ パーティー会場とはおさらばだ。プロフィアに乗り、インパネの上に両足を乗っけながらスマホでコンベアと連絡を取る(どうやって運転してるんだ?)
「エータランズが死んだぞ。どうなってんだ?」
「それは先程もご自身で仰られていたのでは?」
家を出る前に電話でエータランズの死を知った。酒で誤魔化した
「そうだが、これはマジな情報なのか?どうも攪乱情報な気がするんだよ。お前、嘘吐いてないよな?」
「…確かです。ご遺体はこちら(日本)にあります」
よくスマホで連絡を取るこいつはエクレイク。銀行勤めの時は金を数えていたが、今ではベルトコンベアで流れてくる薬剤に異常品がないか検品する作業に就いている
商品の梱包等もこなしている。連絡塔もできる。経理も任せている。いつ休んでんだ?
「なぁ、インフィットにいて楽しいか?」
「…それはどういう」
楽しいならいい
スマホを切る
数秒もしない内にコールが鳴った。鳴り止む直前に取ってやる
「はい、こちら福福ラーメン屋です。みだりに刺す―んのご注文ですか?ラーメンの中に入れましょうか?」
「エストベルク氏、どうか抑えてください。アメリカは殺気立っています。我が組織は米国を相手取り莫大な利益を上げています。こちらの損害は死者一名です」
「だから何だ?」
「日本に戻ってきてください。これはセンシティブな案件であり非常にデリケートです。まず会議が先だと」
「だからどうした?」
「どうか落ち着いて下さい。国内世論が固まってないまま戦争に突入した場合、アメリカは非常に不安定になります。ましてやエーデンバイン大統領が暗殺されるとなると…どこのせいにしようとしてますか?」
「もう暗殺するの決定みたいに言ってんじゃん。やらねーって。取引先なんだから。だろ?」
「…ええ」
「幹部に伝えろ。会議開け。日本に戻る。もう少し効果を上げた精神誘導剤を開発しろ」 「はい」
「一週間でやれ。マル秘薬の生産一旦止めろ。その分のリソース使え。一か月で6000万人分用意しろ」
「…分かりました」
「ところで、どこに怒りをぶつければいい?」
「エストベルク氏、どうか早まらないで」
「バカヤロー!」
窓からスマホを投げ捨てた
思考を切り替える。戦争の前に世論だ。ファイザー社と社運を賭けた勝負。こちらはベストを尽くす
スマホを切り、沈思黙考する
この場合、誰が一番悪い?誰を殺ればいい?
エーデンバインはナシだ。時期がまずい。我々は味方だ、だから殺すなと釘を刺すか?精神誘導剤を服用した者に人を殺すなという言葉が何故言える?
正確に言えば、人を殺すような薬ではないんだ。だが、人を殺せと命令するなら話は別だ。そのような精神状態になりやすい特徴がある。口調が荒くなると言った効果も
しかし実際に行動に移すかはまた別な話だ。しかし、気分がそうさせることもある
要は乱暴な言葉遣いをしているうちに自己暗示にかかり人を殺してしまうといったケース。これは臨床試験で分かってたことだ
エニールもナシだ。エニールを殺るくらいならハト派の大統領候補を殺せばいい。まだ大統領にはなってない。牽制にもなる
しかしこれもナシだ。いずれ大統領になる可能性が高い。大戦が終われば平和が訪れる。その際は強化版デパスを大量に売りつけてやればいい。商機をみすみす逃すわけはない
では誰だ?実行犯か?トカゲのしっぽ切りになるだけだ。嫌、ちょっと待て、何かがおかしい。インフィットの厳重な警備網をどうやってすり抜けた? 思い出した。少し泥酔状態かもな。エータランズが乗ってるlexus RX450h “version L”が青信号になって右折しようとしたら横から信号無視した十トントラックが猛スピードで突進してきたそうだ
トラックはそのままRX450hを横から押し続け、反対方向にいた(これはたまたまだろうか?)バキュームカーに激突。両方から押しつぶされ、エータランズの体は破裂。おまけにクソまみれだ
このときエータランズはプライベートだった。日本で起きた出来事だ。犯人はエーデンバインの小間使い。裏で関係のあるCIA職員だ。名前も住所もとっくに割れてる
今頃アメリカに戻って来てるだろう。殺ろうと思えばいつでも殺れる
「ったくよぉこのクソッタレトラック」
足でガンガンハンドルを蹴った。その度にクラクションが鳴った
「気分悪いぜ」
プロフィアを停め、ワイルドターキーとVal di Cornia Rossoとサニーレタスを吐き出した 昨日はプロフィアを道路に止めたまま寝た
目が覚め、スマホから連絡が来た。エクレイクからだ
イギリス政府がファイザー社とドイツの製薬会社「ビオンテック」が共同開発したワクチンを承認したそうだ
来週から摂取が始まるという
生気の感じられない返事をし、スマホを切る
「さて、どうするかな」
あまり気は乗らなかった。CIAの職員だ。殺ったら殺ったらでそれがまた別の抗争へと発展していくからだ
そもそもツーツーだし、更に日米同盟がある。結論から言うとCIA職員は殺れない。エーベルハルトの野郎の機嫌を損ねることになる。しかし向こうから仕掛けて来た。じゃあ誰を殺るんだ?誰かに責任を取らせなくてはいけない
これから向かう先までの道のりは長い。暫く道を流す
BGM House of Pain - Fed Up
アメリカに連れて来た私の行動を衛星を使って逐一リアルタイムで監視し護衛してくれるディーフコル社の私兵と合流し、インフィットの薬が積載されてる旨を説明し、プロフィアを預ける
「どこに行くつもりですか?」
ディーフコル社の私兵だ。アサルトライフルで武装している。銃を下に向けながらこちらに話しかけて来た。トリガーに引っかからないよう右手の人差し指はぴんと立っている
ぞろぞろと私のところに集まって来る
「時計買いに行こうかなと思って」
ここはどでかい駐車場。木を隠すなら森。アメリカのトラック野郎の溜まり場さ。近くにバーがある
「なるほど。では我々も同行しましょう」 近日中に誰かが私に殺されると思っているのか、ピリついてはいるものの、そこはディーフコル社の私兵。慇懃さは失っていない
「銃を持ちながら?」
「いえ、街中でそれはできません。ハンドガンなら携行しますが」
アサルトライフルを片手に持ちおどけた身振り手振りをする私兵。勿論セーフティーは掛かってる
「まさかディーフコル社の関与を疑ってはおりませんよね?」
なるほど。その不信感がそうさせたか
「まさか?ところで私は誰を殺せばいい?」
「おやめください。そして私はその質問には答えられません。どうか思い留まってください」
左の手のひらをこちらに見せて制してきた
「だから誰を殺せばいいんだ?」
「辛抱です。今回の取引では死者一名。利益を見れば損害は無いに等しいものかと」
エータランズのことを細部に至るまで教えてやった
軍隊での履歴。ベトナム戦争、湾岸戦争で輝かしい戦果を上げたこと。イラク戦争の時に負った傷が原因で退役したこと。家族に愛想を尽かされ、帰国したとき自分の家はもぬけの殻だったこと
手紙に一言さようならと書かれていたこと。酒浸りになったこと。マリファナもやったこと。心の痛みを体に移す。やっとのことで踏ん切りがつき、軍隊のコネを利用し中東で武器商人まがいの取引を始めたこと
インフィット創設当時の初期メンバーだということ。幼い私に英語のスラングを教えてもらったこと(大抵は汚い言葉のオンパレードだった)
グアムの射撃場でハンドガンからアサルトライフル。スナイパーライフルまで一通り、持ち方から教えてもらったこと 化学式を作るのに煮詰まった時、私の仕事部屋にギターを持ってきてフォークソングを弾いてくれたこと
ドラッグストアに売ってるような普通の薬の包装にインフィットのマル秘薬をこっそり入れて売ったら怒ってくれたこと
緊急会議になって危うく首になりかけたこと。謝ったら負けかと思い、最後まで謝らず、席を外し工場の屋上でタバコを吸ってると向こうから先に謝って来てくれたこと
その時にすら見せなかった涙をエニールに見せたこと。かけがえのない友達だということ
普通の遊びはあまりやなかったが、一日だけ予定ぎっちりのデートに誘ったところ、アメリカではもっと時間に余裕を持つもんだぜ、と教わったこと
四日に分けてあちこち遊び回ったこと。インフィットとはお前らの思ってるような派手なものではなく、もっと地道なものだということ
製薬はトラブルシューティングの繰り返しだということ。一日の遅れが人類の発展に遅れをもたらすこと
そのエータランズが死んだということ。インフィットの中核を成すような重要なポジションにいたということ。単なる人材の損害ではないということ
他の子が小学校高学年になる頃にはエータランズとの形成は完全に逆転していたということ。その始めの頃は少なからず軋轢があったこと
それでもエータランズは私を女王様扱いすることなく、上司として接してくれたこと。教えてくれたこと以上にこちらも教えたことがあるということ 教えてやった
徐々に表情が変わっていき、うろたえるその場の私兵たち
「ディーフコル社にはそのような情報は出回っていません。もし、本当だとしたら、お悔やみ申し上げます」
日本の方角を向き、暫くの間敬礼をする私兵たち
「エータランズの魂は安らかに御許に行ったことでしょう」
まだだ。それは復讐を成し遂げたらだ。今はまだ、浮かばれない。インフィットの構成員は全員、そう育てた
「それと、護衛はしなくていいから」
私は一個人としても強い。武器があろうがなかろうが
「殺るならエーデンバイン大統領がいいのでは?それなら手を貸します」
確かに筋は通っている。しかしそれはできない。何か手はないものか
「今回護衛を頼んだのはこのトラックに薬が積んであるからだよ。衛星での監視もいらない。そこまで気を回さなくても大丈夫だ」
プロフィアからレンチを取り出し、目の前でレンチの先のボルトを締める部分を握り潰し、丸くしてやった
それと連動してるかどうかは知らないが彼女たちの目も丸くなった
「ここを守っていてくれ」 今頃変に気を回した奴らがエーデンバイン大統領を暗殺しようとしてるんじゃないかと、そこだけが気がかりだった。若しくは実行犯のCIA職員を
やりそうなのは我々と関係を深めたいディーフコル社が筆頭に上げられる。エニールの友達(表)が根回ししてエーデンバイン大統領に不利になるようなリークをタブロイド紙にでも垂れ込むんじゃないかとも思っている
君たちはね、ただ薬を有難がってるだけでいいんだ。こそこそされちゃ困るんだよ。籠から抜け出したモルモットの様に
ELEMENT IN TIME NYC。Patek Philippe 6002G sky moon tourbillon。ブラックカード。一億9300万。一括。左腕にはめ、感覚を確かめるように下から上に来い来いの動作をする
悪くはない。ケース(側)は光り輝くシルバー。文字板(ダイヤル)もそうだ。時針、分針、秒針も同じく。バックは黒。バンドも。
中央部にシンメトリーの模様が描かれている。その下には小さな星があしらわれている。更にその下にはPATEK PHILIPPE GENEVEとある
身に付け、店を出る。高い買い物も、エータランズの死を紛らわしてくれることはなかった。しかし、事態は一変する
店のすぐ前に変な車に乗っているエニールがいた。日本とは違ったデザインをしている。これは、アメリカのバキュームカーだ
「どうした?(車)」
「この間のお詫びですわ。エータランズが死んだことは我々の情報にはなかったのですけれど、ハト派の大統領候補を有する勢力に聞きましたところ、事実だそうで
穴埋めではないのですが、中(タンク)に職員が」
「分かった」
こういうルートを辿るか。それもまた一興
「気の済むまで甚振っていただいて構わないわ。この件はそれで一件落着してください」
これは制裁だ
タイムズスクエアを離れ、ここはスコッチプレインズ。閑静な住宅街だ
中流のアメリカ人女性に声を掛ける。出掛ける前のようだ
「こんにちわ。お宅のxxx、吸い取りに来ました」
「一々そんなことを言わなくてもいいのよ」 「へい、こちら日本人なもんで。よろしいですか?」
勝手にやってと言わんばかりだ。フォード エクスプローラーリミテッド 4WDに乗り、キーを回しすぐにどこかに行ってしまった
汚水タンクの蓋を開け、ホースを入れる。バキュームカーの汲み取りスイッチを押すと、中から悲鳴が聞こえた
気分を良くして全て汲み上げるのを待つ。すると嗚咽の様な声が聞こえた。耐え切れずに吐いてるようだ
ぼとぼとと音がした。こりゃいいね。今頃足首くらいまで浸ってるところだろう
「助けてくれ!俺じゃない!人違いだ」
「お願いだ!このままでは死んでしまう!」
驚いた。二人いるのか?実行犯は一人ではない?聞いていた情報と違う。まさかエーデンバインもいるのか?
タンクの中に入っているので、低くくぐもって声の主までは判別できなかった
構いやしないよ。向こうが寄こして来たんだ。知ーりません、と
この家での汲み取り作業は済んだ。次に行く
私はスコッチプレインズでいくつかの汚水タンクから汲み取り作業をし、今ちょうど、そうだな、6割くらいだろうか?
唐突にエストライヒャーから連絡が入って来た
「何だ?」
「大統領と密会しました」
車を停め、作業をいったん中断する。ドアを開け、外に出た
要点だけを聞きだし速攻で電話を切る レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。