東海道新幹線の車内で男女3人が刃物で襲われた事件で、兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)が犠牲になったことを受け、勤務先や近隣住民の間には悲しみと憤りの声が広がった。

梅田さんは平成24年12月まで京セラに在籍し、主に太陽電池関連事業の技術職として勤務。その後、BASFジャパンに移った。
同社は11日、「痛恨の極みであり、強い憤りを感じます。被害にあわれた女性を助けようとしたと伺っており、大変勇敢な行動で、会社としても誇りに思います」とコメント。同社によると明るく温厚で、同僚からも慕われる人柄だったという。

梅田さんの自宅マンションの隣に住む40代女性は「驚きました。自分の娘にも優しく接してくれた穏やかな人で、本当にショックです」と声をひそめた。

梅田さんの家族は弁護士を通じ「突然、家族を奪われたこの悲しみは言葉では言い尽くせません。今は、そっとしておいてもらいたいです」とコメントした。
https://www.sankei.com/smp/west/news/180611/wst1806110031-s1.html