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 北条司の漫画、『シティーハンター』。2019年には20年ぶりに映画化された『映画:劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』が大ヒットし、異世界転生スピンオフ『今日からCITY HUNTER』が描かれ、宝塚歌劇団でも公演されるなど、2021年の現代でも根強い人気がある。

 そんな『シティーハンター』の魅力の1つに、「登場する車のかっこよさ」がある。今回は作品に登場した人気車を振り返ってみたい。

ミニクーパー

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ミニクーパー(Depositphotosより)
 『シティーハンター』と冴羽?の代名詞ともいうべき車が、赤のミニクーパーだ。1959年から2000年まで41年間発売された。非常に車体が小さく、同乗した大男の海坊主が乗り込んだ際、顔が天井を突き抜けてしまうこともあった。

 漫画はもちろん、アニメシリーズでも頻繁に登場した赤のミニクーパーに魅せられた読者も多く、購入した人も多いとか。実際バブル期には多くのミニクーパーが街を走っていたのだ。また、アニメで冴羽?の声を担当した声優の神谷明も自身のツイッターで「ミニクーパーに憧れていた」と語っていた。

 冴羽?は拳銃の扱いも超一流だったが、自動車の運転もレーサークラスで、片輪だけで走ったことも。ミニクーパーは、冴羽?のパートナーであり、作品の象徴となっている。

マツダ・キャロル

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郷愁クラブNo.8 62マツダキャロル(Amazonより)
 槇村香の兄で、シティーハンター冴羽?の初代パートナーを務めた槇村秀幸が乗っていたのが、初代マツダ・キャロルだ。

 1962年に製造が開始された車で、ミニクーパー同様小型でかわいいデザインとなっている。スイーパーという裏稼業で生きる2人だけに、小さいがゆえの機動性を好んでいた可能性もある。

 初代マツダ・キャロルが流行したのは昭和30年代後半の高度成長期。この車には、右肩上がりだった日本の技術や思いが詰まっているのだ。槇村秀幸は作品序盤で壮絶な死を遂げ読者に大きなインパクトを残したが、彼の愛車も印象深いものだった。

 ちなみにアニメ版では、マツダ・キャロルではなく、黄色のフォルクスワーゲンビートルに乗っていた。