0001鳥獣戯画 ★
2021/03/14(日) 23:06:14.96ID:CAP_USERhttps://www.jprime.jp/articles/-/20296
人生の後片づけを元気なうちに
「想像以上に反響がありましたね。親戚や知人から“病気や、どこか悪いのではないか”と心配され、ファンの方からもたくさん手紙をいただきました」
人気アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の3月28日放送を最後に番組開始から30年担当したナレーションを卒業、引退することを発表した。
「10年前から決めていたことです。65歳のときに同級生が定年を迎える年齢になって、自分はいつがいいのかずっと考えていました。
(番組が)30周年を迎えたことや75歳になって今後のことも考えて、人生の後片づけを元気なうちにしようと思ったのが理由です」
芸能に携わるなかには、生涯現役にこだわる人もいる。
「ずっと健康で元気でいられる保証があればいいけど、倒れそうになってやるのはつらいし、周りにも迷惑をかけますから。
一生やるのも素晴らしいけど、自分の生き方をしたいというのがあった。(引退まで)10年かけてきたので心残りや一抹の寂しさというのもないし、後悔はないですね」
静岡県伊東市在住で、引退後は野菜づくりに励む。
「もともとやっていた野菜づくりを本格的に楽しみながらやっていきたいです。仕事で東京と行き来しているときは、ちゃんと面倒が見られなかったので、これからは朝、起きるのも楽しみです」
7坪の畑で、きゅうり、トマト、なす、さといも、ねぎ、ニラ、小松菜、おくら、ニンジン、大根を栽培する。
「今は土づくりをしていて、早く種を買いに行きたいです。これからは葉物を植えます。野菜がとれる時期は、スーパーで買わずにすみます。畑仕事は腰が痛くなったりして結構、大変ですけど、時間を忘れてやっています」
心揺れたラスト収録、決まり文句は“天の声”
2月末、『ちびまる子ちゃん』の卒業収録を行った。
「平常心でやろうとは思ったけどマイクの前では、そうはいかなくて心揺れながら終わりました。(収録)前日は、普通に眠れたけど、終わった日は、なかなか寝つけなかったです。ホッとしていいはずなのに、なんか眠れなかった。普段は見ない(共演)メンバーが夢に出てきましたよ。これからだんだん(いろんな感情が)わいてくるのかなと思います」
収録後は、花束や記念品をプレゼントされ、記念撮影をしたが、涙する共演者もいた。
「(卒業収録では)ちょっとした仕掛けがあって、最後は主役のTARAKOちゃんと一緒にやりたいと思ってお願いしたら(収録で彼女は)泣いていました」
ナレーションは、原作者さくらももこさんのご指名だった。
「そのことは、番組が始まって何年かたってから聞きました。最初は、15秒の番宣のためのナレーションだと思っていたら(後日)レギュラーです、と言われた。題名や内容すらよく知らなくて、手抜きの絵じゃない? と思うくらいでした。でもそれが、こんなに長く続くとは思わなかったです。
特に感慨もなく普通に仕事をしていましたが、やるたびに面白いな、と感じたんです。こんなことはいままでなかったし、珍しく自分にピッタリだと思った。やりたかったのは“これだ”と楽しみになっていきました。
情報番組でのナレーションはありましたが、アニメでは珍しかったこともあると思います」
そうしたなかで決まり文句“後半へつづく!”が生まれた。
「番組が好きで入り込んでいたら、自然に出てきた。天の声が僕にしゃべらせたようなつぶやきだったと思う。見ている人へのメッセージ“後半に続くよ”というね。ももこさんが台本に書いてくれたときはうれしかったね。
地方に行ったときには“まる子”のナレーションをやっている人だとわかると、子どもも大人も関係なく必ず“後半へつづく!”をリクエストされました」
“一生の仕事”を模索、30代半ばの挫折と改名
声優への道は、高校卒業後、北海道から上京してサラリーマンになるが“一生の仕事”を考えるようになったのがきっかけ。
「19歳のとき会社勤めに慣れてきて一生の仕事は何か、ほかにあるんじゃないかと思うようになったんです。子どものころは無口で、人と話すのが苦手。思ったことを口に出せないタイプでした。そんな性格だったので会社に入ってお得意さんと会うのも、人とのコミュニケーションも苦手でした」
そんなとき、たまたま手にした劇団員募集のチラシを夜な夜な見ているうちに夢が膨らんだ。
(以下リンク先で)