『MOTHER』本日30周年! 勇者でも英雄でもない少年少女は、ありったけの勇気で前に進む─「初めてのRPG」「一番大好きなゲーム」など読者の想いも到着


ちょっとクセがあるのに優しくて、不意に切なさもこみ上げるRPG『MOTHER』。本日迎えた30周年を記念し、その魅力を振り返ってみたいと思います。また、読者の方々から寄せられた思い出などもたっぷりご紹介!

その他 特集2019.7.27 Sat 17:00

ゲームブームの火付け役となったファミリーコンピュータ。その勢いを後押ししたタイトルは数多くあり、今も語り継がれる作品も少なくありません。1989年7月27日に発売されたRPG『MOTHER』も、愛され続けている作品のひとつです。

コピーライターとして知られている糸井重里氏が、多くのクリエイターと共に生み出した『MOTHER』は、当時のRPGで主流だったファンタジー世界ではなく、現代アメリカの田舎町から始まる物語。その切り口が目新しく、どんな冒険が待ち受けているのかと、多くのユーザーが関心を示しました。

斬新な要素が多いのも印象深い点ですが、独特の世界観も忘れがたく、まるで昨日のことのように覚えている方も少なくないことでしょう。そんな、魅力と個性の塊のような『MOTHER』が、発売から30周年を迎えました。

そこで今回は、優しさと切なさが散りばめられた『MOTHER』の特徴を振り返ると共に、読者の方々から寄せられた本作の思い出やプレイ体験などを綴ったコメントを紹介させていただきます。




◆現代アメリカが舞台なのにどこか懐かしく、優しさと切なさで織り上げたRPG『MOTHER』

現代を舞台にしたRPGは、皆無でこそなかったものの、かなり珍しい部類なのも確か。設定などは大きく異なりますが、どこか映画の「スタンド・バイ・ミー」を思わせる部分もあり、少年時代にだけ開いている冒険の扉がこの作品の中にあるように感じました。

現代のアメリカに生きる主人公“ぼく”(名前は任意で入力可能)は、もちろん勇者でもなければ英雄の一族でもなく、母親や妹に囲まれ、遠くにいる父親に見守られつつ成長している、喘息持ちでごく普通の少年。使う武器も「ボロのバット」など、その身近さもたまりません。

“ぼく”は「PSI」と呼ばれる超能力に目覚めていきますが、“選ばれた人間”のような特別感はなく、だからこそプレイヤーの分身として共感しやすく、かけがえのない思い出を共有する良きパートナーになってくれました。仲間になる“おともだち”や“おんなのこ”なども同様で、ついつい感情移入してしまいます。

気持ちを寄せてしまうのは、パーティの仲間だけではありません。この世界に生きる人々は、クセこそあるものの距離感が近く、親しみやすいキャラクターばかり。「おにいさん」や「おじさん」が敵として襲いかかってくることもありますが、勝利すれば「われにかえった!」と表示され、戦闘は何ごともなく終了。

この勝利テキストにも見られますが、殺伐とした雰囲気にならないような作り込みも、『MOTHER』の特徴と言えるでしょう。他人の家に入ってアイテムを手に入れることもできますが、タンスを漁るような形ではなく、プレゼントボックスが置かれているので、(気持ち的に)プレゼントとして受け取ることができます。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで


◆『MOTHER』を今遊ぶには? あのハードなら全シリーズが遊べる!
https://www.inside-games.jp/article/2019/07/27/123650.html
◆コメントの年齢層は予想外!? 当時の状況が目に浮かぶような思い出話が続々と
https://www.inside-games.jp/article/2019/07/27/123650_2.html