2019年02月01日 アニメ
今回の両作品への反応は、かつて「優しい世界」に心を動かされた「けもフレ」ファンならではの行動だなと思わされました。
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 2017年に放送され社会現象にもなった話題のアニメ「けものフレンズ」。1月から続編の「けものフレンズ2」と、前作を手がけたたつき監督の手による新作「ケムリクサ」が放送されている。監督降板騒動などでも話題を呼んだ作品と、スタッフの新作が同時期に放送されているということで注目されたが、ファンの反応は少し予想と異なるようだ。両作品を含め、週に100本以上(再放送含む)のアニメを見ている“オタレント”の小新井涼さんが独自の視点で分析する。

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 予想外の盛り上がりが社会現象にもなった「けものフレンズ」ですが、放送終了後、ヒットの立役者とされていたアニメ1期のたつき監督が制作陣から外れたことで、多くのファンが離反し、ブームが終息してしまうという出来事がありました。今期はそんな一件を経て作られた「けものフレンズ2」と、アニメ「けもフレ」の制作を離れたたつき監督達が作る「ケムリクサ」が、何の偶然か同時期に放送されています。制作陣変更以降、複雑な感情を抱いていた当時からの「けもフレ」ファンは、それぞれの作品をどのように受け止めているのでしょうか。

 正直、放送前は「ケムリクサ」を応援する“監督派”と「けもフレ2」を応援する“2派”が対立し、お互いに作品をたたき合うという悲しい事態も覚悟していましたが、いざ始まってみると、多少の批判はあるものの、どちらの作品もそれぞれ好意的に受け止められているようでした。おそらくこれは、「けもフレ」1期で奇跡的に共存していた“嗜好の違うファンたち”が奇麗に住み分けできるくらい、両作の毛色が違ったことが大きいかと思います。

 「ケムリクサ」への反応をみると、キャラのCGモデルやモーションに「けもフレ」1期っぽさを感じるといったコメントもあるものの、一番盛り上がっていたのは何といっても作品の世界観や物語への考察でした。ファン層も、「けもフレ」1期のディストピア感や伏線考察といったハードな一面を楽しんでいた人々が特に支持しているようです。

 一方、「けもフレ2」への反応をみると、1期と同じく世界観や物語への考察もあるものの、こちらは圧倒的に、キャラの可愛さや動き、キャラ同士のやりとりへのリアクションの方が多く見受けられました。どうやらこちらは「ケムリクサ」と違い、フレンズそのものや彼女たちがいる優しい世界という「けもフレ」1期のライトな一面を好んだファン層が特に支持しているようです。

     ===== 後略 =====
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