メロンブックスは公式サイト上で12月25日、「SSSS.GRIDMAN」の同人ジャンル取り扱いを停止するよう版権元から要望があったことを明かし、サークル向けに出品をしないよう告知しました。

■メロンブックスの発表
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 同作は1993年から1994年にかけて放送された特撮作品「電光超人グリッドマン」を新たにアニメ化したもの。二次創作に比較的厳しい姿勢で知られる円谷プロダクションが原作的ポジションで参加していることから、同人活動をどの程度許容するかに注目が集まっていました。

 11月1日には公式の二次創作ガイドラインが公開(関連記事)。ガイドラインでは一概に同人グッズを禁止しているわけではないものの、作中素材(画像、映像、ロゴ、音楽、シナリオ)をトレースして使用することの禁止。公序良俗に反するものや、他者の権利を侵害するものの禁止。そして、営利・商業目的での同人活動の範疇を超えた同人商品は販売差し止めなどの対象になる場合があることなどが定められていました。

 メロンブックスに対し取り扱い中止の依頼があったのは、書店委託での販売が「同人活動の範疇」を超え、営利・商業目的と判断されたためとみられます。

■11月1日に公開された「SSSS.GRIDMAN」の二次創作ガイドライン
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 同作を巡っては10月末ごろからは「抱き枕」の同人グッズを販売しようとしていた一部サークルが権利者からの申立を受け、販売を中止。また二次創作イラストを「ファンティア」「pixivFANBOX」で有償公開していた作家が同じく権利者から指摘を受け、イラストを取り下げるなどの事案がファンの間で取り沙汰されていました。

 メロンブックスは新規の出品だけでなく、既に取り扱い中の作品についても順次取り扱いを停止していくと発表しています。

ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/25/news126.html