このところPlayStation4プラットフォームのゲームにおいて、性的なものを連想させる表現、いわゆる「肌色成分」の描写について騒動が起きている。これまで局部の直接的/間接的な描写さえなければ、何でもありとも言って差し支えないようなゲームも販売されてきた。それらはCEROの審査は通っているものの、成人指定のアダルトソフトに匹敵するような性的表現も見受けられた。

だがソニーはそんな状況に突然待ったをかけ、規制を大幅に見直し、新たな基準をすべてのリージョンにて適応させるのではないかということが話題になっている。IGN JAPANでは既に『ネコぱらVol.1 ソレイユ開店しました!』(以下ネコぱ

■表現修正と見られる眩しい光

国内で反響が強くなった切っ掛けは、『ノラと皇女と野良猫ハート HD』(以下、ノラとと)に関するファンによるTwitterへの投稿によるものだ。Switch版と比較して、PS4版のキャラクターの下着や肌が露出している大部分が白い光で覆われている。修正の範囲は大規模だと言えるが、それによって作品の内容に変化を与えるものではないと擁護しておく必要もあるだろう。

ちなみに本稿を執筆する上で、「ノラとと」の購入の必要性を感じてたため自身で入手し、複数のキャラクターを攻略したうえで本稿の執筆を開始して最終的にプラチナトロフィーまでプレイした。そして本稿では主にこの「ノラとと」の修正内容を基準にして話を進めたい。

まず気になるのは、修正範囲(隠す場所)と判断基準(隠す基準)だ。11月2日に急遽配信されたPS4版「ネコぱら」の似たようなシーンでは、Switch版と比較してやはり湯気による自主的な表現修正が見られたが、「ノラとと」ほど激しい修正ではない。

この差はおそらく「差し込む光」と「湯気のピンポイント」による修正方法の差だと思われる。しかし、それを差し引いても「ノラとと」の修正の仕方は強烈だ。制作サイドがソニーの修正要望に対して過剰に反応を示したのか、はたまた制作期間の関係で審査通過を確実なものにしたかったかは不明だ。ちなみに公式サイトでは、修正に関すると思われる演出強化のアップデートが予告されているが、それが本当に修正内容の変更を指し示しているのかはまだよくわからない。

一方の判断基準だが、PS4版「ノラとと」は単純な水着のシーンにも修正が確認できるが、OP映像ではそのまま残っているので、単純に見た目だけで修正を必要としているわけではないようだ。またパンチラの修正があると思えば、全く修正していないシーンもある。そのため、それがどのような意味合いの場面なのかも含めて、複合的な判断のもと修正が行われていると考えられる。

また「ノラとと」と「ネコぱら」で似たような画角のパンチラシーンを用意した。修正前の「ノラとと」のイラストは「ネコぱら」に比べるとやや性的な描写がきわどく、覗き見のよう場面になっているため、規制さたものと思われる。両者に大きな違いはないのだが、規制されるかされないかの境界のような2枚だ。

「ネコぱら」では似たような画角というか、同じ面積のパンチラは修正なく描かれていた。
そして修正されなかったパンチラは、キャラクターのポーズに必然性(説得力)があり、なおかつ性的なことを連想させない場面において許されていると思われる。また、キャラクターの下着の立ち絵や、ややきわどいアングルの水着イラストは修正が入らないなど、一貫性のなさも多々感じられる。

続きはソースで

https://sm.ign.com/ign_jp/screenshot/default/hadairo-001_rkzj.jpg

【OP】PS Vita版 「ノラと皇女と野良猫ハート」 https://youtu.be/im0991zvViE

https://jp.ign.com/sony-playstation/30397/opinion/ps4