中国政府当局が新しいゲームの認可プロセスを完全に停止したと,北米メディアのBloombergが伝えている。世界最大のゲーム市場に新たなタイトルを出すための公式手段は,完全に閉ざされたことになる。

 2018年8月15日に掲載した記事でもお伝えしたように,中国政府当局は新作ゲームの承認手続きを厳格化しており,実際の認可はまったく下りていない状況だった。
 記事によれば,承認の前に「ユーザーの反応を試す」という名目でゲームの配信を許す「グリーンチャンネル」と呼ばれる代替的な手段が使われていたとのこと。ゲームメーカーは9月には凍結が解除されると予想していたが,そのグリーンチャンネルも10月の時点で完全に停止した。

 中国政府がなぜこのような判断を下したのか理由は分からないが,グリーンチャンネル経由で「Fortnite」のサービスを行おうとしていたTencentを初め,ネクソン,カプコンなど多く企業が株価下落の影響を被っていると記事は述べている。

 今後,政府がどのような認可プロセスを採用するのかも不透明で,多くのゲーマーが規制を受けないSteamに集まっているが,これもSteam Chinaに移行すれば規制が行われ,現在のSteamも近いうちにブロックされるかもしれないという。一方で,認可停止はそれほど長く続かないだろうという予想も依然としてあるようだ。

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20181024062/