ちなみに住大夫の兄弟子である越路大夫から学んだ事もあるようで
こういう風に台詞が言えるようになってこそプロの役者
そして「声優」なんだろうな

羽佐間道夫が語るロッキーの役作りと声優に必要なこと(#6)著:大野裕之 | 本がすき。
https://honsuki.jp/series/souseiki/3819.html

で、ある時に、駒之助さんの師匠である竹本越路大夫さんに稽古をつけてもらう機会があったんです。
「壺坂霊験記」の沢市は盲目の役です。
彼が、夜中に妻が帰ってきたかどうか聞く、「お里か?」という台詞がありますね。

そこをやったら、越路大夫さんが、
「羽佐間さん、沢市は目ぇ見えへんさかいに、口から『お里か』っていうのにはなりまへん。
『お里か』って、耳から行きまんねん」っておっしゃるんです。
「口で言うのと、耳で言うのは、発声が違いまんねん」って言われて、僕は参りましたね。