川崎市多摩区の市藤子・F・不二雄ミュージアムで、「ドラえもん×コロコロコミック40周年展」が八日、始まった。
同館が外部とコラボレーションする企画展は初めて。

ドラえもんと縁の深い漫画雑誌
「コロコロコミック」の編集部(小学館)が展示方法などのアイデアを出し、資料の一部を提供している。
(山本哲正)

コロコロコミックは一九七七年、ドラえもんをたっぷり読める月刊誌として創刊された。
創刊号ではドラえもんが十八話、約二百ページ分掲載され、表紙も歌うドラえもん。
「ドラえもん」という文字は誌名よりも大きかった。

企画展では、大長編ドラえもんシリーズを中心に、「パーマン」や「宙犬(ちゅうけん)トッピ」など
コロコロコミックに掲載された藤子・F・不二雄さんの作品の原画約百八十点が展示されている。

当時の担当編集者やアシスタントが知るエピソードを原画に添える展示方法もコラボ企画ならではといえる。
例えば大長編シリーズ一作目「ドラえもん のび太の恐竜」の原画には、「担当編集者談」として、
のび太たちが恐竜に襲われ絶体絶命の場面は、映画「駅馬車」の一シーンをイメージして描かれた、
とのコメントが添えられている。

作品とは別にコロコロコミックの表紙のためにマジックで描かれたドラえもんの原画約四十点も公開。
会場の一角では、コロコロコミックの現物を創刊号から今年五月の四十周年記念号まで全四百六十九冊、
大きな本棚に並べて展示されている。

伊藤善章館長は
「原画を通常の倍の数展示しており、コロコロコミック四十周年にふさわしい展示となった。
 同誌が創刊されたころドラえもんに夢中になった四十代、五十代の人たちがここに来ると、
 当時の熱い思いがよみがえるのでは」と、来場を呼び掛けている。

七日は内覧会が行われ、報道や漫画関係者らが訪れた。
館内のカフェなどでは今回の企画に関連した特別メニューやグッズを用意。
展示は来年一月十五日まで。
同館の住所は多摩区長尾二の八の一。

写真:コロコロコミックの付録などを熱心に見る内覧会の来場者
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201707/images/PK2017070902100039_size0.jpg

以下ソース:東京新聞 2017年7月9日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201707/CK2017070902000127.html