島根県と、アミューズメント事業を展開するタイトー(東京都)が共同で、
県東部と石見銀山周辺を巡る観光ゲームイベント「島根ご当地クエスト」を22日に始める。

出雲神話を題材にした謎解きが楽しめるスマートフォン用アプリと冊子を観光客らに無料で配布。
ゲームと観光を融合して周遊を促す。

石見銀山の世界遺産登録10周年を記念した観光振興策として実施する。
2016年の石見銀山の入り込み客数は31万3600人で、ピークだった08年の4割に減少しており、
松江城天守の国宝化でにぎわう県東部の観光客を誘引できていない課題がある。

石見銀山、松江、出雲、雲南・奥出雲の4エリアを周遊する観光地に設定。
アプリ版では、特定の場所で出現する魔物を倒し、抽選券に交換できるアイテムを入手する。
冊子では各地の神話にちなんだ謎解きに挑戦し、キーワードを探し出す。

冊子とアプリのそれぞれで、クリアしたエリアの数に応じ、
島根和牛、仁多米、宍道湖産シジミをはじめとした島根の特産品が当たる抽選に応募できる。

事業は、ゲームと観光を融合する「エンターテインメント・ツーリズム」を提唱するタイトーが、県に提案した。
期間は来年1月21日までで、県事業費は約600万円。
イベントを通じて石見銀山に1万人の集客増を目指す。

全てをクリアするには2、3日必要といい、県観光振興課しまねの魅力発信室の畑山経弘室長は
「冊子とアプリの一方だけでも参加できる。楽しみながら各地を周遊してほしい」と話した。

写真:島根ご当地クエストの専用アプリと冊子をPRする県観光振興課の担当者
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1499390228021/simple/PN0000000000000000575.jpg

以下ソース:山陰中央新報 2017年7月7日
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1499390228021/index.html