http://www.sankei.com/smp/entertainments/news/170617/ent1706170002-s1.html

 東映が誇る特撮警察ヒーローシリーズ「宇宙刑事ギャバン」と「特捜戦隊デカレンジャー」が競演する劇場映画「スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー」と、その前日譚(ぜんじつたん)「ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド エピソードゼロ」が17日から同時上映される。

「ガールズ…」は出演者が女性だけの異色作。両作に出演し、「ガールズ…」では主役を務める女優、菊地美香(33)に話を聞いた。

10年記念作品でやっと気づいたデカレンの“力”

 「実は(続編に)チャレンジすることには、意欲的ではなかったんですよ。テレビ放送の本編がとてもいい形で最終回を迎えたので、これ以上のものができるのか、すてきな思い出を大事にしたい、という気持ちがありまして」

 「デカレンジャー」(2004年2月〜05年2月)でデカピンクこと胡堂小梅(通称ウメコ)を演じた菊地が、「当初は乗り気ではなかった」と話しているのは、「特捜戦隊デカレンジャー10YEARS AFTER」のことだ。テレビ放送10年後の15年にVシネマ用に撮影された作品だ。

 しかし、このとき舞台挨拶付きの上映イベントで全国7都市を回ると、菊地は「“デカレン”の持つパワーと、お客さんの熱意が見事にマッチしたと感じたんですよ」と、10年が過ぎてなお愛されている作品やキャラクターの力を見せつけられた。「なんてすごいことを成し遂げたんだろう」。7都市を回りながら菊地は、事あるごとに感動して泣いたという。

まさかの新作もブログ通じてファンの手応え

 このVシネ作品の後、イベント現場などでは「続編を見たい」とファンから声が挙がるようになった。「また、やれたらいいですね」と答えながら、本音は「もうないよ、きっと」。「10YEARS…」の出来に満足していたし、自身としても「やりきった」との感があったからだ。

 まさか、わずか2年後にさらなる新作が劇場映画として決まるとは。

 「嘘〜、まさか、という思いでした。やりきったと思っていた中で、割と早い時期に『またやります』と聞かされて、フリーズするほどの驚きでした」

 撮影は昨年6月中旬から7月上旬にかけて行われた。発売まで短期間で仕上げた「10YEARS…」と異なり、上映まで約1年が準備期間にあてられた。

 菊地は自身のオフィシャルブログで、デカレンジャーについて連日書きつづり、その反応などからファンらの盛り上がりを感じているという。

 「ギャバンとのコラボなど、世界観がどうなるかも分からないので、もしかしたらとっつきにくい面があるかもしれませんが、皆さんを盛り上げる時間は十分ありました」

みんなが家族

 スタッフも含めて「デカレンジャー」の関係者はみんな家族。しみじみそう思ったのは、テレビシリーズの撮影が終わった直後だった。

 「1人じゃ何も成立しない。ひとりぼっちなんだ。みんながいないと、私はデカピンクにはなれない」

 そんなとき、テレビシリーズを担当した東映の塚田英明プロデューサーから手紙が届いた。

 「しっかり者の美香ちゃんがしっかりしていないキャラを演じてくれたのが、(「デカレンジャー」成功の)1つの鍵だったと思います」などとつづられていた。

 「私自身がしっかり、ちゃっかりしているから、役のウメコに近づけたのだと思います」
(リンク先に続きあり)

2017.6.17 17:00