0001みつを ★
2017/06/10(土) 10:19:19.17ID:CAP_USERヒーローの夏が、今年もやってきた。「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」と「宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲」の製作発表記者会見に行ってきたのだ。
夏映画の記者会見が大々的に行われるようになって、もうどれほどたつのか。そもそも、ライダーや戦隊の映画は製作されなかった時期が長く、2000年に「仮面ライダークウガ」で特撮取材デビュー(?)した頃は、映画化のための署名運動があったほどだった。それでも当時は映画化への「壁」は高く、厚かった。
2001年9月に「仮面ライダーアギト」と「百獣戦隊ガオレンジャー」の映画が作られた時も、ガオ側から記者会見に出席できたのは、レッドの金子昇くんとホワイトの竹内実生ちゃんの2人だけ。勝手にやってきて記者席に陣取ったブラックの酒井一圭くんが乱入を試みた姿を今でも覚えている。あの時代を見てきたものとしては、こうしてキャスト全員と監督が並んで、にぎにぎしく記者会見が行われ、たくさんのメディアが集まる今の状態がとても嬉うれしい一方、これが当たり前と思ったらきっと罰ばちが当たる、なんてことを思ってしまう。
年々スケールアップする映画は、今年も仮想現実の世界に飛び込んだり、宇宙に飛び出したりと、スクリーンに夢を描く。エグゼイドはPlay Station VR(仮想現実)とコラボレーションし、VR装置を変身アイテムに使って新フォームにチェンジし、現実の世界を滅ぼして仮想現実空間での支配をもくろむ忍者集団と戦う。一方、キュウレンジャーは宇宙を支配しようとする敵「ゲース・インダベー」(ゲスいんだべ?か)と戦う力を手にいれるため、宇宙を飛び回り、巨大ロボを出現させて戦う。
記者会見は、仮想現実の360度映像を体感してほしいということか、なんと、西東京市の多摩六都科学館のプラネタリウムで行われた。このプラネタリウムは、「世界で最も先進的なプラネタリウム」としてギネス世界記録にも認定されているのだそうだ。宇宙が映し出されたり、プラネタリウムの天井にキャストたちが車座になって並ぶ映像が映し出されたり、と、非日常空間を味わわせてもらった。惜しむらくは、私の腕では、その非日常感をうまく撮影できないこと。先日、ビックカメラで「デスクに怒られない写真が撮れるカメラをください」と言って3万9000円ほどで購入したカメラが、かなり頑張ってくれた写真を掲載するので、少しだけでも非日常な空気を感じていただければ幸いである。
会見で印象に残ったのは、キュウレンジャーの柴崎貴行監督の言葉だ。この多摩六都科学館は、仮面ライダーシリーズに長く携わり、4年前に68歳で亡くなられた長石多可男監督がロケに好んだ場所だったということが、柴崎監督から明かされた。「久しぶりに来て、背筋の伸びる気持ちで、長石さんが言っていた、(戦隊やライダーを)子どものために作るんだということを思い出した」という柴崎監督の言葉に、報じるこちらも背筋の伸びる思いだった。映画が作られ、それを報じることができることを、当たり前と思ってはいけないのだ。
今年は、海を越えたスーパー戦隊シリーズであるパワーレンジャーの映画も7月15日に公開される。まさに、ヒーロー百花繚乱りょうらんの夏である。そんな中、現在仕上げ作業中というライダーと戦隊の映画が、「本家」の底力を見せてくれることを願わずにはいられない。
挨拶するキュウレンジャーのキャスト
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「仮面ライダー風魔 ニンジャゲーマー」と「仮面ライダーエグゼイドクリエイターゲーマー」(右)の戦い
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挨拶するエグゼイドのキャスト
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両作品のキャストが勢ぞろい
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2作品のヒーローが勢ぞろい。収まりきりません…
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2017年06月09日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun