先週末に全米で封切られたスカーレット・ジョハンソン主演の「攻殻機動隊」が、週末3日間の売り上げをトータルしたオープニング成績として
約1,900万ドルしか稼ぐことができず、興業的に惨敗を喫して、
沈没した…と、月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10でお伝えしました。


同社の国内配給部門の長をつとめる責任者のカイル・デイビーズ氏は…、

私たちは国内での興行の結果が、より良いものであることを望んでいましたが、私が思うに、
キャスティングに関して話題にされたことが、レビューに強く影響を与えてしまいました…。

…とのことで、日本映画界を代表する女優の桃井かおりさんの娘という設定の主人公がどうして、いきなりスカーレット・ジョハンソンなのか?!、
とても日本人の “ 草薙素子 ” には見えないという否定的な批判を浴びせられた「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、白人優位主義の強引な欧米化の
“ 漂白映画 ” とレッテルづけられ忌み嫌われてしまったことから、多くのレビューが、その点については言及せざるを得ず、
結果的に肝心の映画の内容そのものよりも人種的な多様性をめぐる政治的な議論に焦点が移ってしまった感があるのですが、カイル・デイビーズ氏は…、

日本のアニメ映画が下敷きという時点からして、オタク・ファンの方々にとっては、とても重要な作品なんです。
ですから、その原作に対して敬意を払うということと、大衆に向けて映画を作るということの間でバランスをとることに常に努めることになります。
それは挑戦的なことなのですが、明らかにレビューは助けにはなりませんでした…。
…と続けて、 “ 漂白映画 ” と罵られようとも、国際的な市場で大ヒットを狙うブロックバスター映画としては、
マーベル・シネマティック・ユニバースの戦うヒロインのブラック・ウィドウとしての知名度と人気を持つスカーレット・ジョハンソンのようなスターを起用して、
主演に据えるしかなかった…といった苦しい板挟みの事情をほのめかしてくれたようですが、当のスカーレット・ジョハンソンは
“ もう二度と人種的に異なる役は演じない…” と発言し、日本人の役を引き受けてしまったことを後悔してしまっています…
https://ciamovienews.blogspot.jp/2017/04/ghost-in-shell_6.html