同じ灘出身の作家・中島らもは晩年のテーマが「なれずもの」だった。
色川武大がある人物について書いた文章を思い出す。
「…結局のところ、彼の本意は、固い表皮におおわれすぎて陽の目を見ないで朽ちてしまう。
したいことはできないし、できることはしたくない。」