南沙織(本名・内間明美)は沖縄が生んだ初代アイドル歌手。
デビュー当時はフィリピン人とのハーフともいわれていたが、正しくは両親とも沖縄出身で本人も沖縄生れの沖縄育ち。
カトリック信徒で、洗礼名「シンシア」を愛称としている。
南沙織は、中学2年生だった14歳のころに宜野湾市にあるキングスクール(アメリカンスクール)に通いながら、地元の琉球放送(RBC)で放送されていたお茶の間の人気歌番組「オキコワンワンチャンネル」のアシスタントを務めていた。
この番組は沖縄では絶大な人気を誇り、ローカル番組としては最高の視聴率を挙げたともいわれている。
その「オキコワンワンチャンネル」のアシスタントを3年ほど務めた南沙織は、1971年に「17才」で歌手デビューを果たし、瞬く間に人気アイドル歌手として全国に知れ渡ることになる。
同年のレコード大賞新人賞を受賞、そしてNHKの紅白歌合戦にも出場を果たした。
主な曲は、「17才」「潮騒のメロディ」「ひとかけらの純情」「哀愁のページ」「色づく街」「純潔」「傷つく世代」「人恋しくて」「ともだち」など。
また、2002年5月15日には沖縄タイムスのインタビューに応じ、地元・沖縄への思いを語っている。
沖縄からは安室奈美恵、MAX、SPEED、夏川りみ、BEGIN、Kiroro、普天間かおり、成底ゆう子ら多くのアーティストが輩出されてきたが、沖縄が生んだ初のアイドル歌手が南沙織であることを忘れてはならない。

17才
http://www.youtube.com/watch?v=PUG9-YEkBjo