明治時代に議論されて結論が出てましたわ

一、『皇祚を践むのは皇胤に限る』
【皇位を継ぐことができるのは、神武天皇の血筋を引くご子孫に限る】
 
(井上毅の説明)
称徳天皇の御代に道鏡が皇位をうかがったような事件が起き、
皇統が断絶する危機が起きないようにするには、皇位を継ぐことができるのは、
天皇の血筋を引いている方に限らなければならない。
宇佐八幡の神託を受けて天皇に復奏して、道鏡を退けた和気清麻呂の言葉を紹介する。
「わが国は開闢以来、君臣の分定まれり。臣を以て君となすこと、
未だこれあらざるなり。天つ日嗣には必ず皇緒(皇統に連なる人)を立てよ。
無道の人はよろしく早く掃い除くべし」
 
一、『皇祚を践むのは男系に限る』
【皇位を継ぐことが出来るのは、男系に限る】
 
(井上毅の説明)
わが国にも八方十代の女性天皇が存在したが、いずれも天皇になるべき方が幼年
ないし、病弱であったか、成人されるまでの臨時の中継ぎとして即位された。
しかもこれらの女性天皇はすべて天皇あるいは皇太子の娘(皇女)である。
清寧天皇や武烈天皇のように、近親の皇族男子がなく皇位継承が危ぶまれた時
であっても、どんなに遠い家系(血縁)であっても、父方をたどると
天照大神に繋がる方をお連れして皇位についていただいた。