日本は警察も司法も機能してない歪んだ途上国


違法金利サラ金は60年以も野放し状態だった。 是正したのは1人の弁護士が訴訟を起こし最高裁で違法判決を勝ち取ったから(2010年)

違法な私営ギャンブルパチンコは70年以上も野放し状態が続いている。 しかも信じられないことに警察が利権にしている有様だ。


三権分立はアメリカ合衆国憲法の原理になったが、日本国憲法は議院内閣制なので三権分立ではない。
国民が国会議員を選挙で選び、国会が首相を指名し、首相が内閣を組織するのだから、憲法第41条の定める通り国会が国権の最高機関なのだ。

「三権分立という言葉はなくても権力分立の原理はある」という人がいるが、これも憲法には書かれていない。

違憲立法審査権など司法の独立性に配慮する規定もあるが、内閣が最高裁判所の長官を指名するのだから、国会が内閣を支配し、内閣が司法を支配するのが原則である。

官僚の強すぎる「行政国家」

ただし実態は違う。法案の80%以上は官僚の書いた内閣提出法案(閣法)で、国会は立法機能を果たしていない。
裁判所はめったに違憲判決を出さず、それによって立法が変えられることもない。

日本は官僚機構に三権の集中する行政国家なのだ。

検察が政治家を起訴するのは、三権分立とは無関係である。 もともと検察に独立性はない。検察官は法務大臣の指揮下にあり、内閣に従属しているのだ。

アメリカ合衆国憲法は三権分立なので、行政に司法が歯止めをかけ、議会が法律で歯止めをかけるが、日本には行政をチェックするシステムがない。

本質的な問題は、統治機構の中で官僚が強すぎることである。ゴーン事件で問題になった「有罪率99%」も、検察官と裁判官という官僚が司法を支配していることが原因である。