>潮文庫のブッダっていいかな

手塚先生の作品はヒトラーにしてもファウストにしても
手塚治と言う表現者の作品だから、これでブッダ・ゴータマ・シッダールタを
勉強した事にはならないよ。
手塚先生の作品はどれも共通するテーマ主義が表されていて
分かりやすく言うと「コミュニタリアニズムと実存主義」を強く感じさせるよ。
ただ作品・作劇・エンタテインメントとしては物凄く面白い。
仏教を真剣に勉強した人が読むと面白いという感じかな?
ほら本を読む習慣のない人が、吉川英治の「三国志」を読んで
それで三国志を勉強した、と勘違いするトラップに気をつけて読むべきだよ。
あれは吉川英治の作品でフィクション(ウソ)だ。
小説 新・人間革命を批判する学会員はバリカツ・ベテラン高齢者に多い。
何故なら昭和32年から33年にかけての聖教新聞誌上で、池田先生自ら
新・人革とは全く違う入信動機と折伏状況(池田先生は実は創価学会が嫌いだった)
を語り、そのエピソードが戦後から高度経済成長時代に落ちこぼされた(一時的に格差が酷かった)
学会員の心を撃ったから、昭和のバリ活学会員は勇気と闘志を持って学会員活動に励んだんだ。
だから現在80代90代の信心深い学会員さんは「人革?今まで聞いてた話と違うぞ!」と
考えている人は多い。

小説やマンガとは、そういうものだ。
表現者の作品であり、作品は表現者の物なのだ。
私達は何人もの表現者達の間を自由に逍遥出来るのだ。