https://www.techquila.co.in/amd-radeon-navi-gpu-2/

リークされたベンチマークは、Naviと思われるGPUとRadeon RX 580を比較したものだ。
ただし、後者はOpenGLを使用して実行されているのに対し、前者ははるかに高速なDirect X APIを使用していることに注意する必要がある。

2つをそのまま比較するのは不公平だが、単純に見て、NaviはRX 580よりも30〜40%高速である。
RX 580のDirect Xスコアはもっと高くなるはずなので、実質的な差は約20〜30%に縮小する。ただ、興味深いのはそれだけではない。

数値計算のベンチマークもリークに含まれており、ここでは両方のRadeonがOpenCL APIを使用してテストされている。
驚いたことに、FP16ベースの顔認識テストやオプティカルフローシミュレーションでは、Naviの性能はほとんど変化していない。
一方、他のphysXテストや描画テストでは見事に性能が向上している。

このNaviと思われるGPUは20個のコンピュートユニット(CU)を持っている模様だ。これは1,280のシェーダに相当する。
比較として、Radeon VIIは60個のCU(64CUのうち4CUは無効化)、つまり3,840のシェーダをもっている。
したがって、Naviのシェーダ性能は最近発売された7nm Vega GPUの約3分の1であると予想できる。

上記のパフォーマンスの数値を見ると、Naviは少ないCUによる性能低下を補うために、GDDR6メモリを搭載している可能性が高い。
HBM2は供給不足と高価格を考えると選択肢にはなり得ないだろう。

これがNaviであるとすれば、数値計算ベースのNVIDIAチップとは異なり、純粋なグラフィックパフォーマンスに最適化されている模様である。
GTX 1660 Tiの価格は279ドルで、性能はRX 580を圧倒していることを考えると、AMDはNaviをかなり魅力的な価格で発売する必要があるだろう。