>>191続き)

ずっとカリカリしている人の人生の幸福度を下げている一番の要因は、
「リアクターとしての努力をサボっている」という点で、そりゃ、
その人が住む世界はシビアなものになります。

これは自慢になるんですが、僕、受け身が超得意なんです。

(※カット部分)
│それはもう、そういう環境に育ったってことが大きいと思うんですけど、
│それこそハタチの時にね、「はねるのトびら」っていう番組がスタートしたんで、
│誰も知らないじゃないですか。誰も知らない若手芸人の看板番組なんて誰も見ないですよ。
│で、深夜だし、誰も見てくれないと。

│で、この番組を盛り上げようと思ったらですね、いろんな方、有名人の方に、影響力ある方に、
│番組に来ていただかなきゃいけないんですが、なんかお返しできるものが全然無いんですね。
│視聴率がムチャクチャいいとかだったら、それで認知度をプレゼントする事ができますが、
│深夜東京ローカルのド深夜番組に、例えば柴咲コウちゃんが出るメリットってないじゃないですか。
│浜崎あゆみさんが出るメリットってないじゃないですか。

│そう考えた時に、何が返せるのかなって思った時に、もうリアクションしかないんですよ。
│もう、柴咲コウちゃんが来てくれた時とかは、もうムッチャクチャ全力でリアクションする。
│ムッチャクチャ笑うし、もうボケは全部ツッコむしみたいな。
│そうすると彼女もすごいそれに対して、もっとこう面白い事しようとかもっとボケようとかしてくれて、
│で、その最終形はもう一回あの番組に行きたいとか思ってくれる。
│浜崎あゆみさんもそうだったし、その当時の、番組に出てくださったスターの方々ですね。
│もう「はねトび出たい」ってみんな言ってくださったんです。

│それってもう、リアクションしかないですよね、だってなんか(笑)。
│高額のギャランティーをお支払いできるわけじゃないんで。
│あの番組行ったら、自分が、「より良い自分」が出せるよねーみたいな状況を
│作るしかなかったんですね。

│で、やっぱり芸人やっててもそうなんですけど、
│「いい受け身」をしてくれる人に、ボケが集中するんですよ。
│「あいつイジったら、いい受け身を取ってくれるな」って所に、イジリが集中する。
│これがやっぱ基本で、そういう世界に育ったもんですから、なので、
│僕受け身が超得意なんですね。リアクション芸人なんですよ。