飲酒ひき逃げ事件で起訴されていた吉澤ひとみの初公判が11月29日(木)に東京地方裁判所で開かれ、翌30日午前には「懲役2年、執行猶予5年」の有罪判決が言い渡された。
テレビ各局のワイドショーではこぞって取り上げたが、30日に放送されたバイキング(フジテレビ系)では吉澤ひとみの裁判について取り上げなかった。
この事に視聴者からは「偉そうな事を言う割に坂上は自分に都合が悪いと逃げて卑怯」「バイキングは坂上の前科に触れ合いように話題を選んでいるのか」など声があがっている。

同日午前に放送されたスッキリ(日本テレビ系)では、裁判で吉澤被告が飲酒をやめていない事実が明かされた事に触れ、MCの加藤浩次やタレントのアンミカが「事件を起こして断酒ができないのか」と厳しく指摘した。
一方、MCの坂上忍に吉澤ひとみと同じような「前科」があるバイキングでは、スッキリのように厳しい指摘をする事が出来ないために、吉澤の裁判についての話題を取り上げることを避けたものと思われる。

9月に吉澤ひとみが逮捕された際にもバイキングで坂上忍がどのようにコメントをするかに注目が集まっていた。
視聴者からは「坂上も現場から逃げてパトカー数台に追われてるよね」
「ビートたけしや美川憲一は自分の逮捕歴を言ってから人に苦言するけど、坂上は人にだけ厳しく言って自分の逮捕歴の事は絶対にテレビで言わない棚上げ男だよね」
などの声が上がっていた。

一部ネットではよく知られている坂上忍の逮捕歴だが、テレビ視聴者にも完全に周知されてしまうと、「切れ味鋭い」と評価されることもある坂上の発言に一転して重みが無くなってしまう可能性がある。
また、坂上忍に対する評価の低下は、坂上の起用率が高いフジテレビの損益にも直結する。
それを危惧して出来る限り坂上の前科に触れないようにしているのであろう。
しかし、じわじわと坂上の逮捕歴の事実はネット以外にも広まり、番組と坂上が保身を優先させ都合の悪い話題を避けていることに視聴者は気づき始めている。

都合の悪い話題を避けて扱いやすい話題だけを選んで糾弾し、見せかけの「切れ味」を保ったところで、それは視聴者を騙す為のメッキを塗った偽物に過ぎない。
このまま視聴者の目線をごまかすような対応を続ければ続けるほど、その度に坂上忍のメッキが剥がれ、バイキングの視聴者離れは加速していくだろう。