2024.05.12(Sun)

杉田 康人

 大阪府吹田市の関西大千里山キャンパス近くで、1984年(昭和59)から営業してきた定食屋「大学亭」が4月いっぱいで営業を終えた。
大ボリュームと、苦学生の財布にも優しすぎる価格で関西大の学生や職員に親しまれてきたが、不慮の事故に遭い40年の歴史に幕を閉じた。
閉店の知らせに、号泣する大学職員もいた突然の閉店劇。長らく学生街を見守ってきた店主の西之原猛博(たけひろ)さん(73)に話を聞いた。

 キャンパス近くにあった店には、店主からの「閉店のお知らせ」と題された紙が貼られていた。
「病気と怪我の治療の為4月30日を持ちまして大学亭を閉店することになり40年と言う長い年月に渡り皆さまのご支援に心より感謝申し上げます」。

 サービスランチ650円。てんこ盛りの定食は、どんなに高くても価格は800円いかなかった。大盛りのカレーライスはずっと400円。
2023年にようやく50円値上げしたばかり。関大生の胃袋を満たしてきた店は、昨今の原材料高ではない事情で閉店に追い込まれた。

 妻の澄代さん(74)と2人で、40年間店を切り盛りしてきた西之原さん。2023年12月のある出来事が、クローズを決意させた。
営業を終え澄代さんが帰宅中、大学前の通りで酔っ払った2人にぶつかられ転倒。直後はそのまま自宅に帰ったが、翌日激しい痛みを訴え病院へ。股関節を骨折しており、手術に追い込まれた。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://yorozoonews.jp/article/15263590