年間赤字1億円の施設が日本初「泊まれる植物園」に 露天風呂やサウナで〝癒し〟の空間も - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240406-OCHUZYDQWBJPZMRNUJB4PIZ3FY/

2024/4/6 08:00

リニューアル後の茨城県植物園のイメージ(県提供)

茨城県植物園(同県那珂市)と、隣接する県民の森が来年4月、「泊まれる植物園」としてリニューアルオープンする。宿泊施設のほか、カフェや温浴施設も設ける。植物園内の宿泊施設は国内初だという。県は植物園の機能は維持しつつ、体験や宿泊などのエンターテインメント性の高いものも含め、茨城観光の新たな目玉としたい考えだ。

コテージやサウナ

県が発表した基本計画によると、リニューアルの基本コンセプトは「緑に遊び、緑に包まれて眠る、日本初の泊まれる体験型植物園」。植物園内には宿泊施設やカフェなどの新たな施設を、県民の森にはアクティビティーを整備する。

宿泊施設は有名ガーデナーによる庭付きコテージ18、グランピング施設27の計45棟程度を設ける。露天風呂やサウナ、バーベキュー場、ガーデンウエディングに対応するレストランも整備。園内にある熱帯植物館は、バニラの香りあふれるカフェに改装、夜は植物園とともにライトアップし、植物の幻想的な風景を生み出す。リースや木製カップづくり、どんぐりイベントなどの体験エリアも新設する。

県民の森には、ジップラインを使ったツリーアドベンチャーやマウンテンバイクが楽しめるスペース、子供が芝滑りを楽しめるエリアなどのアクティビティーを整備する。

年間赤字1億円

茨城県が、こうした大幅なリニューアルを決断した背景には植物園が毎年、大幅な採算割れとなっている現状がある。県によると、植物園は施設の老朽化や類似施設の台頭などで、利用者数はピーク時の約23万8千人(平成7年度)から令和4年度には約5万6千人と8割近く減少。入園料収入約700万円に対し、公益社団法人「県農林振興公社」に支払う指定管理料は約1億1千万円(県民の森などを含む)で、「毎年1億円の赤字を計上」(大井川和彦知事)している状況だ。

(略)

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