12/3(日) 13:19配信

読売新聞オンライン

 100レーンもあったことで知られる名古屋市千種区の老舗ボウリング場「星が丘ボウル」が、オープンから丸53年となる5日、営業を終える。
1970年代に空前の盛り上がりをみせたボウリングだが、近年は全国で施設の老朽化が進み、閉場が相次ぐ。長年親しんできた利用者からは、惜しむ声が上がっている。(中村亜貴)

【写真】「星が丘ボウル」店内にそびえる、ボウリングのピンを使って作られたピンタワー

 「昔は重い球で勢いよくストライクをとったが、年をとっても軽い球を使えば続けられるのがボウリングの魅力。創業時から通うここがなくなるのは、本当に悲しいね」

 11月29日に訪れた同市名東区の男性(75)は、孫の投球を見やりながら寂しそうに話した。

 同店はブームまっただ中の1970年12月5日、当時としては国内最大級の規模で開場。「全日本ミックスダブルス」などの大会や94年のわかしゃち国体の会場にもなってきた。

 パーティールームも備え、コロナ禍前までは、ボウリングを楽しんだ団体客が館内の食堂から運ぶ料理を囲むことも多かった。
「コロナ禍で落ち込んだ客足も戻ってきており、営業終了は苦渋の決断だった」と、マネジャーの蛭川雅文さん(50)は明かす。

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 閉店へかじを切る決め手となったのは、施設の老朽化だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d131692c4181ee141df2ad2dfd3829da9f85814