料理の神様をまつる千葉県南房総市千倉町南朝夷の高家(たかべ)神社で17日、宮中行事として平安時代から続く料理の儀式「庖丁(ほうちょう)式」が行われた。
 高家神社は、日本で唯一の料理の神様「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」をまつる。磐鹿六雁命は安房でとった魚とはまぐりをなますにして景行天皇に差し上げ、とても喜ばれたと日本書紀に記載されており、料理の祖神とされる。

この日の庖丁式は、秋の例祭に合わせた奉納行事。四條真流(しじょうしんりゅう)本部一門が集まり、五穀豊穣(ほうじょう)と豊漁を祈願した後、女性刀主坂本憲恵(けんけい)さん(33)=箱根湯本温泉吉池旅館(神奈川県箱根町)=が烏帽子(えぼし)と白い浄衣をまとい、清められた大きなまな板の前に着座。式題は「大慶(たいけい)の鯛(たい)」で、天然のマダイに手を触れず包丁と箸だけでさばく技を披露した。

続きは東京新聞
2023/10/18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/284415