御船紗子2021年11月11日 15時23分

 昨年8月、94年の歴史に幕を閉じた遊園地「としまえん」(東京都練馬区)に残る建造物「古城の食堂」について、区などが都に調査・保存を要望している。築90年超とみられる英国風建築で、専門家は「遊園地の歴史を証言するうえで貴重」と指摘する。

 1926年開園のとしまえんは、世界最古級の回転木馬「カルーセルエルドラド」があり、人気を集めた。「古城の食堂」は園の南東部、豊島園駅すぐの正門近くにある建物で、遊園地の年間会員「木馬の会」の事務所として使われていた。

 国内の遊園地に詳しい日本工業大の安野彰教授(近代建築史)によると、建物は戸野琢磨氏(1891〜1985年)が手がけた。景観にこだわって造園する「日本人初のランドスケープアーキテクト」として知られる。
コンクリート造りとみられ、英国風の古城に似せた外観だが、屋根をバルコニーとして使ったり、支柱なしで階段を設置したりと、建設当時の新しい建築技法が使われている。「近代建築の事例としてとても希少」と話す。
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