日本一すべらない砂は? : ニュース : 高知 : 読売新聞
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2021/09/25 05:00

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海洋機構 摩擦力競う動画
竜串、九十九里浜、桜島・・・50種
 九十九里浜(千葉県)や 十八鳴くぐなり 浜(宮城県)など全国各地の砂を、摩擦力で競わせ、「最強の砂」を決めるイベントがこの夏始まった。大会名は「すべらない砂甲子園」。海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所(南国市)が主催し、対戦の模様の動画を配信している。一般になじみが薄い「砂の摩擦力」に焦点を当てた意味は何か。(滝利明)

 「このまま負けるのか」「一気にきた」「ひびもまったく見えずに強い」――。動画に映し出された円柱形の摩擦実験装置。模擬岩石に2種類の砂を上下に配して挟み、荷重をかけてひねる力を加える。そこに研究員の実況が重なった。「スティックスリップ」「モース硬度」などの専門用語も時々交じる。

 試合のルールはシンプルだ。上の砂に右回転、下の砂に左回転と、逆方向のひねりを加え、ずれが少なかった砂の方が勝ち。片方が大きくずれてすぐに決着がついたり、どちらも粘ってなかなか勝負がつかなかったり、展開は様々だ。

 このイベントは、JAMSTECが今年創立50周年を迎えるにあたって募った記念事業に、岩石物性を専門とする同機構の谷川亘・主任研究員が応募して採択された。

 断層は「地震の巣」とされるが、断層面にある砂の特性によってその滑り方は大きく異なる。谷川研究員は「地震のメカニズムを調べるうえで砂への理解は不可欠」とし、「防災設計にも関わる砂の摩擦の世界を、多くの人に身近に感じてほしい」と企画した。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。