皮革産業の発信拠点となるペレテリア。体験工房などを備える=姫路市花田町高木
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 兵庫県姫路市が誇る皮革産業の発信拠点が、同市花田町高木に完成した。イタリア語で革製品を意味する「ペレテリア」と命名され、17日のオープンを前に報道関係者向けの内覧会が開かれた。レザークラフトの体験工房やカフェなどを備え、革の販売も手掛ける。

 レザーケア商品などを扱う「ユニタスファーイースト」が本社近くに開設。地元タンナー20社がスポンサーとして参加し、皮革産業に関わる人材育成や地域活性化を目指す。

 建物は2階建て約450平方メートルで、1階の工房では目的ごとに3コースを用意する。手軽に体験したい人向けの「スクール」、本格的にレザークラフトを学べる「アカデミー」のほか、技術はあっても資金面が課題となっているプロを対象に、ユニタスが審査の上で支援する「プロフェッショナル」もある。

 1階のカフェでは本格的なコーヒーや軽食も提供。2階には、型押しをした革に彩色を施した欧州発祥の「金唐革(きんからかわ)」を展示する。

 同社の中島勇社長(69)は「子どもから大人まで楽しめる施設。地域で一体となって、革の魅力を伝えていきたい」と話していた。

 17、18日には、革販売や飲食のコーナーを設ける「レザーフェスティバル2021」も開催予定。(森下陽介)

神戸新聞NEXT 2021/7/14 05:30
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