01月19日 20時45分

北朝鮮による拉致被害者に向けて日本政府が流しているラジオ放送の公開収録が19日、安来市で行われ、拉致被害者、松本京子さんの兄の孟さんが「苦しい生活を送っているのではないかと心配しています。1日でも早く帰って来られることを願っています」と呼びかけました。

日本政府は、北朝鮮に拉致された被害者に向けて、家族のメッセージなどを届けようと、ラジオで「ふるさとの風」という番組を放送しています。
19日は、鳥取県米子市の拉致被害者、松本京子さんなどに向けたメッセージの公開収録が安来市で行われました。
収録では、兄の孟さんが、「京子、元気ですか。帰りを今か今かと待っています。私たち家族もつらいですが、京子も向こうで非常に苦しい生活を送っているのではないかと心配しています」と京子さんへの思いを話しました。
そして、「1日でも早く帰って来られることを願っています」と呼びかけました。
収録したメッセージは来月中をめどに放送されるということで、収録のあと兄の孟さんは「42年という時間はとても長かったです。ラジオの公開収録は初めてですが、できることなら京子に聞いてほしい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20200119/4030004441.html