0001坊主 ★
2018/11/20(火) 22:57:58.48ID:CAP_USERhttps://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/11/201811201306261120jihei_1.jpg
「しょうちゃん 気ままな子育て日記」の一部
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滋賀県草津市の女性が、自閉症の長男(19)を主人公にした漫画「しょうちゃん 気ままな子育て日記」を刊行した。姿をくらますたびに探し回った苦労や、こだわりの強さを生かして料理の腕前が上達していく喜びなど、日々の暮らしを克明にユーモアを交えて描く。「子どもは勝手に育つ。大変なことばかりではないことを知ってほしい」と話す。
おがわ・フランソワさん(51)。草津養護学校を今春卒業し、甲賀市の通所施設「やまなみ工房」で仕事に励む長男翔陽(しょうよう)さんと大学生の長女の3人暮らし。漫画家のアシスタントなどを経て、現在は滋賀県内の福祉施設で働く。
漫画は多動の翔陽さんの乳幼児期から現在までの成長の軌跡を、かわいらしいタッチで描く。
小学部1〜3年時にはオムレツ作りに励み、連日冷蔵庫内の卵を全て使い切ってしまった。家族が疲れていると包丁も使って食事を用意してくれたことに「この人本当は私のこと必要ないんじゃないか」と思った。笑顔で食べる姿を見守るうちに、体重が100キロを超えてしまう。翔陽さんが起こす驚きや笑いの日常をコメディー風に紹介する。
家族の知らない間に名字を漢字で書けるようになったことへの喜び。初めての親子げんかの際に手を出した息子に対し、「暴力を受けた人は悲しむ」と知らせるため、あえて2時間泣き続けた思い出。タブー視されがちな性の話題も取り上げる。
障害者のいる家族の思いも「弟に障害があるって友達に言った瞬間の、あの『間』が嫌なんだよね。障害児一家が意外と楽しく暮らしているとは、なかなか思ってもらえない」との長女の言葉を通じ紹介した。
全国障害者問題研究会(東京都)の月刊誌で2015年4月号から3年間連載した四コマ漫画と一ページ漫画をまとめた。
おがわさんは「障害があってもなくても子育ては同じ。笑い飛ばしつつ、お母さんたちに『私も大丈夫』と思ってもらえたらうれしい」と願う。
B5判、56ページ。1296円。問い合わせは同研究会出版部。
京都新聞 2018年11月20日 13時06分
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181120000075