2018年9月27日 09時50分
 群馬県安中市のJR安中榛名駅前の県道に、県内で初めて信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」ができ、本格導入に向けた社会実験が26日始まった。

 ラウンドアバウトは中央に円形のゾーンを設けた交差点で、車は周回道路(環道)に左折して進入し、時計回りに走って目的の方向に抜けていく。
交差点に入る車は減速するため、重大事故を減らせるほか、信号待ちによる遅れや信号機の停電による混乱がないといった利点がある。

 県は今回、約2500万円を投じて簡易型のものを設置した。従来の信号機は撤去せずにカバーを掛け、中央にブロックで仮設の円形ゾーンを造った。
交差点手前の路面には「止まれ」ではなく「ゆずれ」と書いた。社会実験は12月末頃まで。今後、地元住民や関係団体にアンケートを行い、交通状況や利便性などを調べる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180927-OYT1T50033.html